ADRDSSU MOVE機能でデータセットの格納VOLUMEを移動
ADRDSSUユーティリティについて
ADRDSSU(DFSMSdssの一部)は、IBMメインフレームで使用される強力なバックアップとリストアユーティリティです。このツールは、データセットのバックアップ、リストア、コピー、移動など、多くのデータ管理タスクを実行するために使用されます。今回は、特にMOVE機能に焦点を当てます。
データセットの格納VOLUMEの移動
ADRDSSUのMOVE機能を使用して、データセットを一つのVOLUME(記憶装置)から別のVOLUMEに移動するJCL例を以下に示します。
//MOVEJOB JOB (ACCT),'MOVE JOB',CLASS=A,MSGCLASS=A
//STEP01 EXEC PGM=ADRDSSU
//SYSPRINT DD SYSOUT=A
//SYSIN DD *
MOVE DSNAME(INCLUDE(your.dataset.name)) -
OUTDYNAM(NEWVOL)
/*
このJCLは、your.dataset.nameというデータセットを現在の格納VOLUMEからNEWVOLという新しいVOLUMEに移動します。SYSPRINTは、操作のログやメッセージを出力するためのデータセットです。SYSINセクションでは、移動するデータセットとその目的地を指定します。
注意点
ADRDSSUを使用する際のいくつかの注意点:
- 正確な指定: 移動するデータセット名は正確に指定する必要があります。不正確な指定は、予期しない結果を招く可能性があります。
- VOLUMEの確認: 移動先のVOLUMEは、十分な容量があること、そしてアクセス可能であることを事前に確認してください。
- バックアップの取得: 移動操作を行う前に、対象のデータセットのバックアップを取っておくことを推奨します。万が一の事態に備えるためです。