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Siemens Industrial EdgeのIoTデータをSiemens Insights Hubへアップロードしてみた

Last updated at Posted at 2024-03-11

はじめに

Siemens社の産業向けエッジコンピューティング"Industrial Edge"で取得したデータをSiemens社のクラウドプラットフォームInsights Hubへアップロードしました。これにより、ローカル、クラウド双方でデータの可視化や分析ができるようになります。

構成

今回の構成は図1の通りです。
構成図.png
図1. 構成図

設定手順

Industrial Edge Deviceの設定①

  1. ブラウザからIndustrial Edge Device(以降、IEDと略す)にアクセスします。電子メールアドレス、パスワードを入力しSign inをクリックします。
    00 IE login.png
    図1. IEDサインイン画面

  2. Flow Createrをクリックします。
    01_Open Flow Creater.png
    図2. IED App画面

  3. 右側のメニューよりパレットの管理をクリックします。
    02_Manage Pallet.png
    図3. Flow Creater フロー画面

  4. SiemensのPLCデータを取得するためにノードをインストールします。ノードを追加タブを選択し検索ウィンドウにs7を入力します。node-red-contrib-s7というノードが見つかるので、ノードを追加をクリックします。
    03_get Node-1.png
    図4. パレット管理画面

  5. 追加をクリックします。
    04_get Node-2.png
    図5. ノードインストール確認画面

  6. 追加されましたと表示されます。閉じるをクリックします。
    05_get Node-3.png
    図6. パレット管理画面

  7. パレットにplcノードが追加されています。s7 inノードをドラッグアンドドロップします。
    06_Create flow.png
    図7. Flow Creater フロー画面

  8. ドラッグアンドドロップしたノードをダブルクリックするとs7 inノード編集画面が開きます。編集マークをクリックします。
    07_Create flow.png
    図8. ノード編集画面

  9. AddressにPLCのIPアドレスを入力し、Rack番号とSlot番号を指定します。Rack番号とSlot番号はPLCのプログラムから確認可能です。Nameには任意の名前を指定します。今回はNETFC Electrical Power Monitorとしています。取得するデータを設定するため、Variablesをクリックします。
    08_Create flow.png
    図9. ノード編集画面

  10. Valiable Listに取得するデータを入力します。左側は取得するデータのPLCのアドレスを指定します。右側は任意の名前を入力します。完了したら追加をクリックします。
    09_Create flow.png
    図10. ノード編集画面

  11. ModeをAll variablesにして、完了をクリックします。
    10_Create flow.png
    図11. ノード編集画面

  12. デプロイをクリックします。
    11_Create flow.png
    図12. Flow Creater フロー画面

  13. IEDとPLCの通信が確立されるとonlineと表示されます。
    12_Create flow.png
    図13. Flow Creater フロー画面

  14. パレットの共通からdebugノードをドラッグアンドドロップします。
    13_Create flow.png
    図14. Flow Creater フロー画面

  15. NETFC Electrical Power Monitorノードとdebug 1ノードのコネクタ同士をドラッグします。
    14_Create flow.png
    図15. Flow Creater フロー画面

  16. デプロイをクリックします。
    15_Create flow.png
    図16. Flow Creater フロー画面

  17. 右ペインのデバッグタブを選択します。データを取得できていることが確認できます。
    16_Create flow.png
    図17. Flow Creater フロー画面

ここまで設定したら、一旦、Insights Hubの設定を進めます。

Insights Hubの設定①

  1. Insights Hubにアクセスし、Asset Managerをクリックします。
    17 Insights Hub.png
    図18. Insights Hub Launchpad

  2. View your assetsをクリックします。
    18 Insights Hub.png
    図19. Insights Hub Asset Manager

  3. 取得データアセットの作成を行います。今回はNETFCアセット(ロケーションアセット)配下に作成することとし、NETFCアセットの拡張ボタンをクリックします。
    19 Insights Hub.png
    図20. Insights Hub Asset Manager

  4. Industrial EdgeとInsights Hubのコネクティビティを確立するエージェントアセットの作成を行います。Create Assetをクリックします。
    20 Insights Hub.png
    図21. Insights Hub Asset Manager

  5. Asset TypeはMindConnectLibを選択します。Nameは任意の名前を入力します。今回はEdge Electrical Power Monitor Agentとしました。入力したらSaveをクリックします。
    21 Insights Hub.png
    図22. Insights Hub Asset Manager

  6. 取得するデータのアスペクトを作成します。Aspect Typesをクリックします。
    22 Insights Hub.png
    図23. Insights Hub Asset Manager

  7. Create aspectをクリックします。
    23 Insights Hub.png
    図24. Insights Hub Asset Manager

  8. Nameには任意の名前を入力します。今回はEdgeElectricalPowerMonitorAspectとしました。取得するデータを設定するためAdd variableをクリックします。
    24 Insights Hub.png
    図25. Insights Hub Asset Manager

  9. Nameに取得するデータの任意の名前、Unitにはデータの単位、Data Typeはデータ型を入力します。入力したらAdd valiableをクリックします。
    25 Insights Hub.png
    図26. Insights Hub Asset Manager

  10. 同様に2つ目のデータについて入力します。
    26 Insights Hub.png
    図27. Insights Hub Asset Manager

  11. 同様に3つ目のデータについて入力します。今回は3つのデータの収集とするため、入力が完了したらSaveをクリックします
    27 Insights Hub.png
    図28. Insights Hub Asset Manager

  12. 作成したアスペクトを用いてアセットタイプを作成します。Asset Typesをクリックします。
    28 Insights Hub.png
    図29. Insights Hub Asset Manager

  13. Create Assetをクリックします。
    29 Insights Hub.png
    図30. Insights Hub Asset Manager

  14. Nameには任意の名前を入力します。今回はEdge Electrical Power Monitor Asset Typeとしました。取得するデータを設定するためAspectsの+をクリックして拡張し、Add aspectをクリックます。
    30 Insights Hub.png
    図31. Insights Hub Asset Manager

  15. Browse Aspectsをクリックします。
    31 Insights Hub.png
    図32. Insights Hub Asset Manager

  16. EdgeElectricalPowerMonitorAspectのチェックボックスをチェックし、Add(1)をクリックします。
    32 Insights Hub.png
    図33. Insights Hub Asset Manager

  17. Saveをクリックします。
    33 Insights Hub.png
    図34. Insights Hub Asset Manager

  18. 取得したデータを格納するアセットを作成します。Assetsとクリックします。
    34 Insights Hub.png
    図35. Insights Hub Asset Manager

  19. NETFCアセットの拡張ボタンをクリックします。
    35 Insights Hub.png
    図36. Insights Hub Asset Manager

  20. Create assetをクリックします。
    36 Insights Hub.png
    図37. Insights Hub Asset Manager

  21. Asset TypeはEdge Electrical Power Monitor Asset Typeを選択します。Nameは任意の名前を入力します。今回はEdge Electrical Power Monitorとしました。入力したらSaveをクリックします。
    37 Insights Hub.png
    図38. Insights Hub Asset Manager

  22. Edge Electrical Power Monitorアセットが作成されました。Ege Electrical Power Monitor Agentアセットをクリックします。
    39 Insights Hub.png
    図39. Insights Hub Asset Manager

  23. ConnectivityのMindConnect Libの↗をクリックします。
    40 Insights Hub.png
    図40. Insights Hub Asset Manager

  24. SHARED_SECRETを選択し、Saveをクリックします。
    41 Insights Hub.png
    図41. Insights Hub Asset Manager

  25. Insights HubとIndutrial Edgeとの接続確立に使用するオンボードキーを作成します。Generate onboarding keyをクリックします。
    42 Insights Hub.png
    図42. Insights Hub Asset Manager

  26. Copy to clipboardをクリックするとオンボードキーがコピーされます。メモ帳などのテキストエディターに貼り付けた後、Back to configurationをクリックします。
    43 Insights Hub.png
    図43. Insights Hub Asset Manager

ここまで終了したら、再度IEDの設定を進ます。

Industrial Edge Deviceの設定②

  1. ブラウザからIEDにアクセスします。電子メールアドレス、パスワードを入力しSign inをクリックします。
    00 IE login.png
    図44. IEDサインイン画面

  2. Flow Createrをクリックします。
    01_Open Flow Creater.png
    図45. IED App画面

  3. 当該フロータブをクリックして開きます。パレットのmindsphereからmindconnectノードをドラッグアンドドロップします。次にドラッグアンドドロップしたmindconnectノードをダブルクリックします。
    44 Create Flow.png
    図46. Flow Creater フロー画面

  4. ProfileでSHARED_SECRETを選択し、Agent ConfigurationにはInsights Hubで取得したオンボードキーをペーストします。ペーストしたら完了をクリックします。
    45 Create Flow.png
    図47. ノード編集画面

  5. デプロイをクリックします。
    46 Create Flow.png
    図48. Flow Creater フロー画面

  6. Insights Hubとの接続が確立されると緑色の表示となります。ノードをダブルクリックします。
    47 Create Flow.png
    図49. Flow Creater フロー画面

  7. Agent Configurationをクリックします。
    48 Create Flow.png
    図50. ノード編集画面

  8. 取得したデータを格納するアセットを選択します。作成したEdge Electrical Power Monitorを選択します。
    49 Create Flow.png
    図51. ノード編集画面

  9. Confirmをクリックします。
    50 Create Flow.png
    図52. ノード編集画面

  10. 表示が緑色に変われば正常終了です。このオペレーションによりInsights HubのアセットとIndustrial Edgeのデータのマッピングが自動的に構成されます。Closeをクリックします。
    51 Create Flow.png
    図52. ノード編集画面

ここまで設定したら、再度Insights Hubの設定を行います。

Insights Hubの設定②

  1. Insights Hubにアクセスし、Asset Managerをクリックします。
    52 Insights Hub.png
    図53. Insights Hub Launchpad

  2. View your assetsをクリックします。
    53 Insights Hub.png
    図54. Insights Hub Asset Manager

  3. NETFCアセットの拡張ボタンをクリックします。
    54 Insights Hub.png
    図55. Insights Hub Asset Manager

  4. データのアセットが自動的に設定されていることを確認します。Edge Electrical Power Monitor Agentをクリックします。
    55 Insights Hub.png
    図56. Insights Hub Asset Manager

  5. Connectivity内のMindConnect Libの↗をクリックします。
    56 Insights Hub.png
    図57. Insights Hub Asset Manager

  6. 取得するデータのデータポイント、データポイントID、データタイプ、単位が自動的に作成されていることが確認できます。次にdata mappingsをクリックします。
    57 Insights Hub.png
    図58. Insights Hub Asset Manager

  7. Industrial Edgeのデータとデータを格納するアセットの紐づき(マッピング)を確認できます。
    58 Insights Hub.png
    図59. Insights Hub Asset Manager

以上でInsights Hubの設定は完了となります。
次にIndustrial Edge Deviceの設定を進めます。

Industrial Edge Deviceの設定③

  1. ブラウザからIEDにアクセスします。電子メールアドレス、パスワードを入力しSign inをクリックします。
    00 IE login.png
    図60. IEDサインイン画面

  2. Flow Createrをクリックします。
    01_Open Flow Creater.png
    図61. IED App画面

  3. 当該フロータブをクリックして開きます。MindConnect Node-RED Agentノードをダブルクリックします。
    59 Flow Create.png
    図62. Flow Creater フロー画面

  4. Agent Informationをクリックします。
    60 Flow Create.png
    図63. ノード編集画面

  5. 時系列データの取得となるので、TimeSeries Templateをクリックします。クリップボードにファンクションノードに記載するjsonのテンプレートがコピーされ、Copied TimeSerise Template Data to Clipboard(Paste this template to a function node)と表示されたらCloseをクリックします。
    61 Flow Create.png
    図64. ノード編集画面

  6. 完了をクリックします。
    62 Flow Create.png
    図65. ノード編集画面

  7. パレットの機能のfunctionノードをドラッグアンドドロップし、そのノードをダブルクリックします。。
    63 Flow Create.png
    図66. Flow Creater フロー画面

  8. コードにテンプレートをペーストし、必要に応じてjsonを修正します。今回は赤枠の部分を修正しました。修正が終わったら完了をクリックします。
    64 Flow Create.png
    図67. ノード編集画面

  9. NETFC Electrical Power Monitorノードとfunction1ノードの端子間をドラッグします。
    65 Flow Create.png
    図68. Flow Creater フロー画面

  10. 同様にfunction1ノードとMindconnect Node-RED AgentおよびMindconnect Node-RED Agentとdebug1ノードを接続し、デプロイをクリックします。ノードはドラッグアンドドロップで移動することが可能です。
    66 Flow Create.png
    図69. Flow Creater フロー画面

  11. 右ペインのデバッグで、データが取得できていることが確認できます。
    67 Flow Create.png
    図70. Flow Creater フロー画面

以上で全ての設定が完了となります。

データアップロードの確認

Insights HubにIndustrial Edgeで取得したデータがアップロードされることを確認します。

  1. Insights Hubにアクセスし、Asset Managerをクリックします。
    68 Insights Hub.png
    図71. Insights Hub Launchpad

  2. View your assetsをクリックします。
    69 Insights Hub.png
    図72. Insights Hub Asset Manager

  3. NETFCアセットの拡張ボタンをクリックします。
    70 Insights Hub.png
    図73. Insights Hub Asset Manager

  4. データの格納されるアセット(Edge Electrical Power Monitor)を選択します。
    71Insights Hub.png
    図74. Insights Hub Asset Manager

  5. EdgeElectricalPowerMonitorAspectのグラフマークをクリックします。
    72Insights Hub.png
    図75. Insights Hub Asset Manager

  6. アップロードされたデータが取得できていることが確認できます。
    73Insights Hub.png
    図76. Insights Hub Asset Manager

おわりに

Industrial Edgeからクラウド上のInsights Hubへデータをアップロードすることができました。
拠点ごとに特化した管理・データ分析をEdgeで行い、複数拠点の一括管理・データ分析をクラウドで行うといったことに活用できると考えています。

※SiemensおよびMindSphere、IndustrialEdgeは、Siemensの登録商標または商標です

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