#検証環境
- CroutonでUbuntuがインストール済みのASUS C200M
- Sandisk Ultra Fit 16GB
#必要なもの
- Croutonで任意のLinuxをインストールしたChromebook
- USBメモリ
今回はCroutonを使ってある前提で話をすすめるので、そうでない方はこちらの記事を参考にするといいと思います。
#1. USBメモリをext4でフォーマットしてラベルを付ける
Ext4でフォーマットしてラベルが付けられるならChromebookでなくても構いませんが、ここでは Chrome OS のターミナルからUSBメモリをフォーマット・ラベル付けします。
下記のコマンドでは、/dev/sdX を Ext4 でフォーマットし、"Crouton"とラベルをつけています。
$ sudo umount /dev/sdX1
$ sudo mkfs -t ext4 -L Crouton /dev/sdX1
※ /dev/sdX1 は環境によって sda1 だったり、sdb1 だったりします。USBメモリ・ハードディスクが1つしか接続されていない場合は、通常、/dev/sda1 で置き換えられます。
これが済んだらUSBメモリを引っこ抜いて、挿しなおしてください。/media/removable/Crouton
にマウントされるはずです(例のとおりなら)。
#2. Chroot環境をUSBメモリに移動する
まずUSBメモリに、フォルダchroots
を作成します。
$ cd /media/removable/Crouton
$ sudo mkdir chroots
次にChromebookにインストールしてあるすべてのChroot環境をUSBメモリに移動します。このとき、もしUbuntuなどがまだ動いていたら、それらからログアウトして終了してください。
$ sudo edit-chroot -m /media/removable/Crouton/chroots -a -y
※移動にはしばらく時間がかかります。もし作業中にスリープになってしまって、処理が中断されても焦る必要はありません。実際には移動ではなく、コピーした後に削除しています。なので失敗した場合は/media/removable/Crouton/chroots
の中身を削除して、再度上記のコマンドをやり直してください。
#3. USBメモリとシンボリックリンクで結ぶ
あとは/media/removable/Crouton/chroots
へのシンボリックリンクを/mnt/stateful_partition/crouton/
に作成するだけです。
$ cd /mnt/stateful_partition/crouton
$ sudo rm -rf chroots
$ sudo ln -s /media/removable/Crouton/chroots chroots
#4. 起動してみる
ここまで全て終わったらいつも通りのコマンドでUbuntuなどを起動できます!
$ sudo startunity
←ここはもちろんデスクトップ環境に合わせて
#既知の問題点
- スリープに入るとUSBメモリのマウントが解除されて終了してしまう… orz