【Python3】他言語エンジニアのためのPythonチートシート《オブジェクト指向編》

はじめに

Python以外のプログラミング言語を習得しているエンジニア向けのチートシートです。

オブジェクト指向編と銘打っていますが、オブジェクト指向自体ではなく、
それを実現するために必要なモジュールとクラスの書き方についてまとめています。

※随時更新していきます。

モジュール

組み込みモジュール

import random as rand
print(rand.randint(0, 100))
# >> 77

• Pythonには標準で多くのモジュールが用意されている

自作モジュール

from hoge import hello_python
hello_python()
# >> ほげ
# >> Hello Python!

hoge.py

def hello_python:
    print("Hello Python!")

print("ほげ")        # import時に実行される

if __name__ == "__main__":
    print("ふが")    # importでは実行されず、直接呼出時に実行される

• モジュールをインポートすると、そのモジュールのコードは全て実行される

クラス

クラス定義

class Hello:
    count = 0                    # クラスプロパティ

    def __init__(self, lang):    # コンストラクタ(第一引数(self)はインスタンス自身)
        self.__lang = lang       # インスタンスプロパティ
        Hello.count += 1

    def say(self):               # インスタンスメソッド
        print "Hello " + self.__lang + "!"

    @classmethod                 # クラスメソッド
    def say_count(cls):          # 第一引数(cls)はクラス自身
        print("インスタンスは" + cls.count + "個だよ")

    @staticmethod                # スタティックメソッド
    def say_hello():             # 第一引数にselfやclsを取らない
        print("Hello World!")

hello = Hello("Python")          # インスタンス化

hello.say()
# >> Hello Python!

Hello.say_count()
# >> インスタンスは1個だよ

Hello.say_hello()
# >> Hello World!

• クラスはヘッダーとスイートから成る複合文で、プロパティ(変数・属性)とメソッド(関数)を持つ
• 慣習として、クラス名は大文字で始まるキャメルケース、プロパティ名・メソッド名は全て小文字でスネークケース
• クラスプロパティ・クラスメソッドは全てのインスタンスに影響する

継承

class SubHello(Hello):            # Helloクラスを継承
    def __init__(self, lang, ver):
        super().__init__(lang)    # 親クラスのコンストラクタ
        self.__ver = ver

    def ask(self):
        print(self.__lang + self.__ver + "?")

    def say(self):                # オーバーライド
        print("Hello " + self.__lang + self.__ver + "!")

sub_hello = SubHello("Python", "3")

sub_hello.ask()
# >> Python3?

sub_hello.say()
# >> Hello Python3!

• 継承元クラスを「親クラス、スーパークラス、基底クラス」、継承した新しいクラスを「子クラス、サブクラス、派生クラス」と呼ぶ
• super()で親クラスを参照
• 子クラスでは親クラスと同名のメソッドが再定義でき、子クラスのインスタンスから同名のメソッドを呼び出した場合は、子クラスのメソッドが実行される

プロパティ（ゲッター・セッター・マングリング）

class Code():
    def __init__(self, lang):
        self.__hidden_lang = lang

    @property                # ゲッター
    def lang(self):
        return self.__hidden_lang

    @name.setter             # セッター
    def lang(self, input_lang):
        self.__hidden_lang = input_lang

code = Code("Python")

print(code.lang)             # ゲッター
# >> Python

code.lang = "JavaScript"     # セッター
print(code.lang)
# >> JavaScript

print(code.__hidden_lang)    # マングリング
# >> エラー(※エラー表示は省略)

print(code._Code__hidden_lang)
# >> JavaScript

• インスタンスプロパティ名の先頭に二つのアンダースコアを付けると、直接アクセスをある程度防ぐことができる

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基礎編もあります！
【Python3】他言語エンジニアのためのPythonチートシート《基礎編》