App Maker はサーバースクリプト(GAS)を次のどちらのアカウントで実行するかを選択します。
- User's account
- Developer's account
デフォルトはUser's account
になっており、大体の場合はそのままで大丈夫です。
ただしDeveloper's account
を使ったほうが良い場合もあります。
本記事は2つの Application 実行アカウントの違いを理解し、使い分けが出来るようになることが目的です。
用途による使い分け
次のようにどちらのアカウントで実行するかで変わってきます。
同じメール送信でも送信元が変わってくるということです。
User's account
- ユーザーからメールを送信したい
- ユーザーのカレンダーに予定を登録したい
Developer's account
- 開発者からメールを送信したい
- ユーザーに共有していないスプレッドシートのデータを読み書きしたい
Quota 消費による使い分け
Quotaの消費アカウントが変わってきます。
たとえば GmailApp でのメール送信には 1500受信者/日
という Quota があります。
※ App Maker の裏側は GAS なので GAS と同じ Quota が消費されます。
それぞれのアカウントで見ていきます。
User's account
User's account
の場合、App Maker にアクセスしたユーザーの Quota を使います。
アクセスしたユーザーの Quota が消費されるので Quota 消費がバラけます。
Developer's account
Developer's account
の場合、App Maker にアクセスしたユーザーの Quota を使います。
アプリケーションを公開したユーザーの Quota が消費されるので Quota 消費が集中します。
Developer's account
の利点はユーザーの Quota を消費しないため、仮にユーザーのQuotaが使い切られていてもアプリケーションとして維持が可能なことです。
Quota 一覧
一覧化されているので確認しておきましょう。
特にURL Fetch calls
なんかは別のサービスとつなぐために使うので注意する必要があります。
Quotas for Google Services | Apps Script | Google Developers