16
11

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

psql コマンドは Docker コンテナとして実行しよう

Last updated at Posted at 2020-06-29

ターミナルから psql コマンドを使って外部の PostgreSQL サーバに接続したいが、 psql コマンドを使うためには作業マシンに PostgreSQL をインストールしなければならない。

作業マシンに PostgreSQL をインストールすると何が起きるかというと、 createuser のような「PostgreSQL っぽくない名前のコマンド1」がインストールされてしまう。これがあまり好きではなく、この理由のため自分は作業マシンに PostgreSQL をインストールしたくない。

しかし、外部の PostgreSQL サーバと接続するために psql コマンドだけは使いたい。

こういうときは、Docker の出番である。

~/.bashrc
alias psql="docker run --rm -it --net=host postgres:12 psql"

psql コマンドは Docker コンテナの中で動かすことにして、シェルの alias で普通の psql コマンドとして使えるようにしている。

--net=host はなくても構わないのだけど、これがあると同じ端末内の別の Docker コンテナで PostgreSQL サーバが動いていてポートがマッピングされている場合に「ホスト名 localhost」としてアクセスできるようになる。

コンテナ内に環境を閉じ込めることで psql 以外のコマンドはホスト側に露出することがなくなり、いい感じなった。

AWS CLI もそう 2 だけど、コマンドを Docker コンテナの中に閉じ込めて実行するというスタイルは当たり前になっていくのかもしれない。

[追記] pg_dumppg_restore が欲しくなった場合

pg_dumppg_restore が欲しくなった場合も同様に alias を追加すれば良い。

$ alias pg_dump='docker run --rm -it -v $(pwd):/tmp -w /tmp --net=host postgres:12 pg_dump'
$ alias pg_restore='docker run --rm -it -v $(pwd):/tmp -w /tmp --net=host postgres:12 pg_restore'

使うときはこう。

$ pg_dump -Fc --no-acl --no-owner -U <username> -h <host> <database> -f data.dump
$ pg_restore -Fc -U <username> -h <host> -d <database> data.dump

ただし注意点として、 pg_dump を Docker コンテナで動かす場合は標準出力を使わずに -f オプションでファイルに書き出す必要がある。どうやら -t オプションでコンテナに擬似 TTY を割り当てた状態で標準出力でホストに直接ファイルを書き出すと改行コード周りがおかしくなってしまうらしく、リストア時に pg_restore: error: could not read from input file: end of file というエラーが出てしまう。かといって -t を外すと今度はパスワードプロンプトに入力することができなくなってしまう。

[追記] 結果をファイルに出力したい場合

クエリ実行結果をファイルに出力したい場合、上記の alias だと -t が付いているせいでリダイレクトがうまくいかない。

alias を使わずに以下のようにすると出力できる。

$ PGPASSWORD=<password> docker run --rm postgres:12 psql -h <host> -U <username> <database> -c "SELECT ..." -A -F $'\t' > out.tsv
  1. PostgreSQLクライアントアプリケーション | PostgreSQL 12.0 ドキュメント

  2. AWS CLI v2 Docker image | AWS Developer Blog

16
11
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
16
11

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?