カスタムB2Bアプリとは
- 取引先や、社内など配信先を限定したい場合の配信方法
- 例えばアプリを契約したお客様だけに配信したい時が主な使用シチュエーションかと思います。
事前準備(アプリ使用側)
- 必要なもの
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D-U-N-S Number
企業に一意に割り振られる企業コードのようなものです。
この番号は東京商工リサーチのホームページから確認することが可能です。 -
Apple Business Manager
企業用のApple IDのようなものです。
以前まではApple Deployment Programsというサービスでしたが、2018年からこのサービスに切り替わっています。
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Apple Business Manager登録に必要なもの
- D-U-N-S Number
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Apple ID未登録のメールアドレス
企業で利用するのであれば、関係者をまとめてグループアドレスを事前に作成しておくのが良いかと思います。 -
携帯電話
Apple Business Managerを登録する際に、2段階認証が必須となるため。 - クレジットカード
- 企業名
- 自社の電話番号
- 自社WebサイトのURL
- 担当者情報(氏名、勤務先メールアドレス、役職名)
- 確認用の連絡先(氏名、勤務先メールアドレス、役職名)
Apple Business Managerに登録すると、Apple Business Managerに登録した名義人に確認の電話が来ます。
それに答えることでアカウント登録が完了します。
カスタムB2Bアプリを入手する方法
方法は2種類あります。
- 引き換えコードによる入手方法
- 管理配布方法
私は今回前者の方法で配信を行いましたので、前者でのカスタムB2Bアプリの入手方法のみ記載していきます。
また、2. Apple Business Managerから引き換えコードの購入数を決定する以降の手順は、アプリケーション提供側の準備が整ってから行うことが可能です。
1. Apple IDを取得する
- 使用する端末につき1個Apple IDが必要です。
これは、App Storeでアプリをダウンロードする時にApple IDがないとダウンロードできないのと同じ仕組みです。
2. Apple Business Managerから引き換えコードの購入数を決定する
- Apple Business Managerにサインインし、引き換えコードをダウンロードします。
- CSV形式でコードがダウンロードされます。
3. 引き換えコードをダウンロードする
- Volume Purchase Programにサインインする(Apple Business Managerで発行したアカウントでサインインが可能です。)
- 購入履歴からCSV形式で引き換えコードをダウンロードします。
4. 引き換えコードにアクセスし、アプリをダウンロードする
- 引き換えコード(URL)をメールやチャットで使用者に送信します。
- 使用者はそのURLにアクセスし、アプリをダウンロードします。
アプリはダウンロード後すぐに使うことが可能です。
アプリケーション提供側の準備
1. Apple Developer Programの登録
アプリを配信するために、必要な開発者用アカウントです。
2. App Store Connectからアプリを配信する
- カスタムB2Bアプリとして配信するための設定があります。
- 配信したい企業の組織名とお客様DEP IDをApp Store Connectに登録することでそのアカウントのみにアプリを配信することが可能です。
- Apple Business Managerのサービス開始前に取得したアカウント(Apple Deployment Program)も登録することが可能です。
最後に
iOSアプリの開発を始めた2018年後半~これまででアプリの配布方法や管理方法、アカウントやサービスなど色々な変更に悩まされながら開発をしていました。
変化が激しいため、追記する余裕があればしていきたいと思います。