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Node.jsで作成したWebアプリをAzureで公開する【2019年11月版】

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はじめに

Node.jsでWebアプリを作ってみた、ローカルでは動作確認した、方が初めてAzureへ公開するための手順説明です。以前の次の記事の、AzureポータルのUI変更に伴う手順更新版、です。

Visual Studio連携や、Visual Code連携ではなく、GitHubのリポジトリを元に
公開する方法を説明します。
リポジトリ種別は、パブリックでもプライベートでもどちらでも問題ありません。

前準備

次を前提とします。

  • Azureのアカウントは作成済み
  • ローカルで動作確認済みのWebアプリ(Node.js)をGitHubのリポジトリに格納済み

Azureのアカウントの新規作成については、今でもそんなに変わっていないハズなので、
下記の記事の「Azureアカウントの作成方法」を参照ください。

Web APP(Paas)の捉え方

本節は、私自身の理解のための「捉え方の説明」です。「手順が知れればよい」方は次の節へ進みください。

ローカルで、動作確認済みのWebアプリ(Node.js)があったとします。
それはつまり、
「Httpサーバーをローカルで起動して、そのローカルサーバーにブラウザでアクセスすると、作成したWebアプリが動作する」
という状態です。

ここをスタート地点として、その作成済みのWebアプリを外部(インターネット上)に公開するためには何が必要でしょうか? 必要なのは次の手順でしょう。

  1. 外部公開用のマシンを用意する
    • 「サーバー」と呼ばれるもの。
  2. マシンにOSをインストールする、
  3. OS上に動作環境(Node.js)をセットアップする
  4. 外部(インターネット)からのアクセスを受け入れるようにルーター、Firewallを設定する
  5. FQDNでアクセスできるように、DNSを設定してIPと紐づける
  6. Webアプリのソースを格納して、起動する

AzureのWebアプリ(Paas)で公開する、とは上記と同じことを「仮想的に行う」ことを意味します。実際、Azure上で公開するまでに、Azureポータルで次の操作をします。

  1. 外部公開用のインスタンス(入れ物、枠、くらいに捉える)を用意する
    • 仮想マシン、などと呼ばれるもの
    • Azureポータル上では「リソース」とも呼ばれる
  2. インスタンスで利用するOSを選択する
    • Azureポータル上では「インスタンスの詳細>オペレーティングシステム」で表示される
  3. インスタンスに導入する動作環境(Node.js)を選択する
    • Azureポータル上では「インスタンスの詳細>ランタイムスタック」で表示される
  4. (外部からのアクセスを受け入れるように~、の設定はイイ感じにAzure側が設定してくれる)
  5. (FQDNで~、の設定はデフォルトに従ってAzure側で実施してくれる)
  6. Webアプリのソースを格納する(と、Azureが起動してくれる)

では、次の節で具体的な操作方法を説明します。

Web APPとしての公開するまでの手順

本記事では、OS+Webアプリの動作環境までをAzure側に任せる(マネージド)形式での公開方法(Paas)を説明します。

ソース配置するための仮想マシン(リソース、Paas)を作成する

  1. Azureポータルにログインする
  2. 「Azureサービス>リソースの作成>新規>Web>Webアプリ」と辿る リソースの作成 Webアプリ
  3. Webアプリのインスタンス設定画面が表示されるので、先ずはサブスクリプションとリソースグループを選択する
    • サブスクリプションは、どの料金体系を利用するか?の選択
      • 通常は「従量制」を選ぶ。
      • 利用開始から12 か月の無料サービス中は、そちらを選ぶ。
    • リソースグループは、リソースのグルーピング。同じ部屋にあるマシン、くらいに捉えればよい。
      • 後で「この部屋にあるマシン全部廃棄(リソースグループを削除)」とかする際に楽。
      • 初回は、「1つ目の置き部屋」くらいに捉えて、好きなな名前を入力する
      • 二回目以降は、既存と新規の好きな方から選ぶ Webアプリの属するサブスクリプションとリソースグループを選択
  4. インスタンスの名前を入力する
    • 公開時のデフォルトURLに組み込まれる
    • インスタンス名称を「xxx」とすると、「https://xxx.azurewebsite.net」になる
  5. 利用するOSと、動作環境を選択する
    • ランタイムスタック:動作環境を選択
      • Node xxx から好きなバージョンを選ぶ。
      • 当方は過去に作成済み環境に合わせたかったので、「Node 10.14」を選択
    • OS:WindowsかLinuxを選ぶ
      • ランタイムスタックによっては、選べないOSもある
      • 当方は、過去の環境に合わせたかったので、「Windows」を選択
    • 地域:仮想マシンが格納される実際の地域を選ぶ
      • 地域によってある程度の金額差はあるが、特にこだわりが無ければ「Japan East」か「Japan West」で良いかと インスタンス名称を入力し、動作環境を選択
  6. App Serviseプランを選ぶ
    • 仮想マシンのスペックを選ぶ。
    • 作成済みの「App Serviseプラン」がある場合は、目的に合致するスペックの者を選ぶ。
      • 先の「ランタイムスタック」と「OS」が同じ既存のプランがある場合には、リストされる。
    • 初回は適当に名前を付けて新規作成する。 App Serviseプランを新規作成する
      • 新規作成時は「App Serviseプラン>SKUとサイズ>サイズを変更します」から選択する
      • デフォルトでは「Standard S1」が選択されている
      • お試しで公開してテストしたい方は「F1(無料)」を選ぶのがおススメ。
        • 「サイズを変更します」を押した先で「スペックの選択>開発/テスト>F1(無料)」を選択できる デフォルトはS1(有料) 初期表示は運用タブ 開発/テストタブを選択するとF1がある F1を選択した状態
  7. 下部の「次:監視>」ボタンを押す
  8. Application Insightsを設定する
    • 設定は任意
      • 転送量やアラート通知先などを考えるのが面倒なので、ここでは利用を「いいえ」とする
      • 後から簡単に追加できる Application insightsは「いいえ」を選択
    • 「はい」を選ぶと、次の値(メトリックス)をデフォルトで監視できる
      • 要求レート、応答時間、およびエラー率
      • 依存率、応答時間、およびエラー率:
      • 例外
      • ページ ビューと読み込みのパフォーマンス
      • Web ページからの AJAX 呼び出し
      • ユーザー数とセッション数。
        • Windows または Linux サーバー コンピューターの CPU、メモリ、ネットワーク使用率などのパフォーマンス カウンター。
      • Docker または Azure のホスト診断
      • アプリの診断トレース ログ
      • カスタム イベントとメトリック。
    • 詳細はこちら
  9. 下部の「次:タグ>」ボタンを押す
    • 設定は任意。
      • ここでは特に設定しない タグは設定しない
  10. 構成及び確認で、問題なければ「作成」ボタンを押す 内容を確認後に、作成ボタンを押す
    • デプロイが進行中、の画面に続いて、完了表示が出るまで暫し待つ。 デプロイ中 デプロイ完了
  11. 「リソースに移動」ボタンを押すと、Webアプリのリソース概要の画面に切り替わる リソースの概要

GitHubを紐づけてソースを配置する

続いて、ソースファイルをGitHubから紐づけて、今しがた作成したPaasの上にWebアプリとして公開します。

  1. リソースの概要が表示された状態で「デプロイメント>デプロイセンター」に入る
    • 普段は「ホーム>全てのリソース>名前(作成したWebアプリの名称を選ぶ)」から辿れます。
  2. デプロイセンター内で「GitHub」を選択する GitHubを選択
  3. 初回の場合はGitHubアカウント選択/2回目以降で変更したい場合は下部の「アカウントの変更」ボタンを押す GitHubのアカウントを選択
  4. GitHubアカウントの入力画面が出るので、IDとパスワードを入力して「Sign in」ボタンを押す(AOuth認証する) GitHubに紐付ける
  5. ビルドプロバイダーの選択:変更せずにそのまま「続行」ボタンを押す ビルドプロバイダーはデフォルトのまま
  6. 構成画面で、ドロップダウンリストから先ほど紐付けたGitHubのでリポジトリとブランチを選択する デプロイするGitHubのリポジトリとブランチを指定
  7. 概要画面で確認したら、「完了」ボタンを押す 概要を確認して完了ボタンを押す
  8. しばし待つとデプロイ成功のメッセージが出る デプロイ成功
  9. Webアプリのリソース概要画面に戻り、URLをクリックすると、公開したWebアプリの頁に飛べる デプロイ後のリソース概要画面

飛んだ先で期待したように動作することを確認して、Webアプリの公開は完了。

以上ー。

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