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複数のOpenID Connect認証を(Google/Azure/Yahoo)、ExpressとPassportによる実装クライアントで試してみる

Last updated at Posted at 2021-12-11

概要

複数のサービス(Google/Azure/Yahoo)が提供する、OpenID Connect(以下、「OIDC」と略記)のIdentity Provider(以下、「IdP」と略記)に対して、次の2つを説明する。なお、ここでは対象サービスとして「無償で試用が可能なもの」を選んでいる。

  1. 実際にIdP側に設定・登録する内容と、各サービスごとの操作手順
  2. Relying Party(以下「RP」と略記)側への反映方法

その目的は、「OIDCのIdP提供元によってIdP側の設定手順や呼称が異なるが、それをOIDCのクライアントID、シークレットキーに注目して実際のIdp側の操作画面の紐づけること」である。

本記事ではRP側の実装は同一とし、認証要求先のIdPの設定に応じて「それぞれのOIDC認証が動作すること」を検証する。PR側は、Node.jsのExpressを使ったWebページ上にPassportを使って簡単に実装したサンプルを用いる。

本記事で用いるRP側のサンプルコードは、以下を参照。

なお上記の「RPのサンプルコード」は、以下の記事で作成したモノをベースに、複数IdPの情報を設定するために少し修正したものである。設計はほぼ同一なので説明は省略する。

※既にRPを作成済みであり、読み替えが出来るのであれば、本サンプルを利用する必要はない。
※本サンプルは試行であり、それぞれのログインボタンが押下された瞬間にPassportのStrategyをGoogle/Azure/Yahooへ切り替えて、それぞれのOIDC認証が終了するまでに他のアクセスが【来ないことを前提とする】実装、であることに注意。

本記事は以下を前提とする。

  • 認証フローは「認可コードフロー」を使う
    • RFC 6749, 4.1. Authorization Code Grant
  • IDトークンの取得には「POST形式」を使う
    • RFC6749, 9. Client Authentication にある client_secret_post
  • OIDCのIDプロバイダーとして、無償で試用が可能な以下について試行する

RPのサンプルコードで利用するライブラリは以下。

補足(無料で試行が可能の件について)

Azureでは、アカウント作成時に個人確認のためにクレジットカードの入力を求めらるが(すくなくとも以前に実施した時は。現時点では「不要」に変わっている可能性あり)、実際に「従量制のサービスプラン」を明示的に選択して利用しない限り、課金されることはない。

本記事で扱う「アプリの登録」は無償で利用が可能。

サンプルコードの動作環境

以下の通り。

  "dependencies": {
    "cookie-parser": "~1.4.4",
    "debug": "~2.6.9",
    "express": "~4.16.1",
    "express-session": "^1.17.2",
    "morgan": "~1.9.1",
    "passport": "^0.5.0",
    "passport-openidconnect": "0.0.2"
  },
  "devDependencies": {
    "cross-env": "^7.0.3",
    "node-dev": "^7.1.0"
  }

各種OIDCのIdPへの登録方法について

RPとしてOIDC認証を行うには、IdPのいわゆる「openid-configuration」情報(EndPointとサポートする形式)と、RP個別に以下の登録が必要となる。

  • クライアントID
  • クライアントシークレットの
  • コールバックURI

以下の節で、IdPのそれぞれの提供元(GCP/Azure/Yahoo)ごとの情報と登録方法について説明する。

なお、いずれのIdP側の操作画面も、2021-12-05時点のものである。

GCPが提供するOIDCのIdPを利用する方法

GCP(Google)が提供するOIDC認証用のIdPの情報は、以下に記載されている。

具体的には、上記にて示されている下記を参照する。

上記を参照して、本サンプルコードでは、passport-openidconnectの提供するStrategyインスタンスのConfigureへ、次のように設定する(ClientIDやclientSecret等は環境変数経由で設定するものとして、後述する)。

var Instance4GoogleOIDC = new OpenidConnectStrategy(
    {
      issuer: "https://accounts.google.com",
      authorizationURL: "https://accounts.google.com/o/oauth2/v2/auth",
      tokenURL:         "https://oauth2.googleapis.com/token",
      userInfoURL:  "https://openidconnect.googleapis.com/v1/userinfo",
      clientID:     oidcConfig.CLIENT_ID,
      clientSecret: oidcConfig.CLIENT_SECRET,
      callbackURL:  THIS_ROUTE_PATH + '/' + oidcConfig.REDIRECT_URI_DIRECTORY,
      scope: ["profile"]  // 「openid 」はデフォルト指定されるので、明示的な指定は不要。
    }, function(){ /* 省略 */ } );

続いて、クライアントIDとクライアントシークレットの設定方法を説明する。

GCPにアクセスして、Googleアカウントでログインする。

右上の「コンソール」ボタンを押してGCPコンソールに移動する。

「ダッシュボード」が表示されるので、左ペインの「APIとサービス」を押下する。

この「APIとサービス」は「OAuth2.0認可によるAPIアクセス情報」を管理するページであるが、ここでOIDCのアクセス管理(受け入れるクライアントIDの作成/登録)もできる。

ここは「プロジェクト」単位での管理となるため、初回だと「新規プロジェクトの作成」画面が表示される。任意のプロジェクト名を入力して「作成」する。場所は、今回は試行なので「組織なし」のままでよい(「変更できない~」と書かれているのは、プロジェクトのObject IDのことで、プロジェクト名称、の事ではないことに注意)。

gcp_01create_project.png

「作成」を押すとダッシュボードのページへ移動して、作成完了となる。

なお、OIDCのIdP機能を利用するだけなので「APIとサービスの有効化」は不要。

続いて、「OAuth同意画面」へ移動する。
右上のドロップダウンアイコンか、もしくは左上のハンバーガーメニューから「APIとサービス>OAuth同意画面」へ移動する。

「OAuth同意画面」の作成に必要な情報を入力する(もちろん後でからも編集可能)。

gcp_05cofirm4oauth_1type.png

  • User Type
    • 本試行では「Googleアカウントを持っている人」を対象とするので「外部」を選択する
    • 下部の「作成」ボタンを押下すると「アプリ情報」のページに進む
  • アプリ情報
    • OIDCで利用者に対して「こういうアプリから、認証を求められています」と表示する情報
    • アプリ名とユーザーサポートメール、ディベロッパーの連絡先情報、の入力が必須
    • 承認済みドメイン、は後から「認証情報」のところで設定するので、ここでは【入力不要】
    • 入力を終えたら「保存して次へ」進む
  • スコープ
    • 「APIとサービス」を利用せず、認証機能のみを利用なので、デフォルトのままで「保存して次へ」進む
  • テストユーザー
    • 「スクープ」と同様に、今回は使用しないのデフォルトのままで「保存して次へ」進む

最後に(今まで入力した内容の確認として)「概要」が表示されたら、一番下までスクロールして「プロジェクトに戻る」ボタンを押せば「OAuth同意画面」の作成は完了。

gcp_10cofirm4oauth_overview_under_retrune_project.png

続いて「認証情報」から、OIDCするRP向けの「クライアントID」と「クライアントシークレット」を作成する。
なお「認証情報」を作成するには、あらかじめ「OAuth同意画面」を作成して置く必要があり、未作成の場合は下図のように「OAuth同意画面を構成してください」と求められる(ので先ほど作成した)。

gcp_11create_authinfo_with_cofirm4oauth.png

左ペインの「認証情報」、そのメニューが無い場合は左上のハンバーガーメニューから「APIとサービス>認証情報」をクリックして移動する。
作成するのは「OAuth 2.0 クライアント ID」で、上部の「認証情報を作成」をクリックしてドロップダウンするメニューから「OAuth 2.0 クライアント IDの作成」を選択する。

OAuthクライアントIDを割り当てるアプリケーションの種類を聞かれるので、本サンプルの場合は「ウェブ アプリケーション」を選択する。

gcp_13create_authinfo_type.png

すると、「承認済みのリダイレクトURI」を入力できるようになるので「+URIを追加」を押して、OIDCでのIdPからRPへのcallback先のURLを入力する。本サンプルでは、具体的には以下を入力する。複数指定できるので、クラウド上に公開するときは、そちらのcallback先URLも追加すること(※IdPへのリダイレクト時に「xxにcallbackして」とURLクエリーで指定するわけだが、それを「信用してよいか?(承認してよいか?)」をここで設定している)。

http://localhost:3000/auth-gcp/callback

gcp_15create_authinfo_callback_sample.png

「名前」はRPクライアントを識別するためのものなので、任意に入力する。
入力を終えたら、一番下の「作成」ボタンを押すと、「クライアントID」と「クライアントシークレット」が払い出されるので、これをメモする。
「クライアントシークレット」はここでしか参照できないので【忘れずにメモ】すること。

gcp_16create_authinfo_clientid_ready.png

※「クライアントID」の参照と「承認済みのリダイレクトURI」の追加は、後からもできる。「APIとサービス>認証情報>OAuth2.0クライアントID」の欄から編集アイコンをクリックして操作が可能。

以上で、IdPへの「クライアントID」と「クライアントシークレット」、そして「コールバックURL」の登録(作成)が終わったので、これをRPに設定する。
本サンプルでは環境変数を経由して設定するので、例えば、以下のようにしてサンプルコードを起動すればよい。

SET GCP_CLIENT_ID=【作成したクライアントID】
SET GCP_CLIENT_SECRET=【作成したクライアントシークレット】

npm run dev

Azureが提供するOIDC IdPを利用する方法

Azure(Microsoft)が提供するOIDC認証を行うIdPの情報は、以下に記載されている。

具体的には、上記に記載の手順に従ってAzureポータルにログインした先から辿れる下記を参照。

※なお、上述の「クイックスタート」の先にある以下の「Node.js Webアプリのチュートリアル」では、Azure提供の認証ライブラリ「Microsoft Authentication Library for Node (msal-node)」を利用しているが、本記事では「他のOIDCのIdPと共通の実装から利用する」ことを目的とするので、こちらではなく、冒頭に記載した「Passport-OpenID Connect」を用いる。

上述のIdPの情報( openid-configuration )参照して、本サンプルコードでは、passport-openidconnectの提供するStrategyインスタンスのConfigureへ、次ように設定する(ClientIDやclientSecret等は環境変数経由で設定するものとして、後述する)。

var Instance4AzureOIDC = new OpenidConnectStrategy(
    {
      issuer: "https://login.microsoftonline.com/9188040d-6c67-4c5b-b112-36a304b66dad/v2.0",
      authorizationURL: "https://login.microsoftonline.com/consumers/oauth2/v2.0/authorize",
      tokenURL:         "https://login.microsoftonline.com/consumers/oauth2/v2.0/token",
      userInfoURL:  "https://graph.microsoft.com/oidc/userinfo",
      clientID:     oidcConfig.CLIENT_ID,
      clientSecret: oidcConfig.CLIENT_SECRET,
      callbackURL:  THIS_ROUTE_PATH + '/' + oidcConfig.REDIRECT_URI_DIRECTORY,
      scope: ["profile"]  // 「openid 」はデフォルト指定されるので、明示的な指定は不要。
    }, function(){ /* 省略 */ } );

続いて、クライアントIDとクライアントシークレットの設定方法を説明する。

Azureポータルにアクセスして、Microsoftアカウントでログインする。

「ホーム」画面が表示されるので、「アプリの登録」を押下する。

「アプリの登録」が表示されていない場合は、上部バーの検索ボックスに「登録」と入力すると候補として表示されるので、それを選択する。

azure_02search_regist.png

「アプリの登録」画面で、OIDCログインを行うアプリケーション向けのクライアントIDとクライアントシークレットを作成する。そのためにはタイトル直下のメニューにある「新規登録」ボタンを押下する。

※「2020年6月30日以降~」と表示されている注意喚起は、OIDC他を利用するクライアント側でAzureが提供する「Azreu Active Directory 認証ライブラリ(ADAL)」を利用している場合向けの内容なので、今回は関係ない(利用していない)。

azure_03app_regist_dashboard.png

「アプリケーションの登録」画面が表示されるので、必要な情報を入力し、下部にある「登録」ボタンを押す

  • 名前
    • OIDCで利用者に対して「こういうアプリから、認証を求められています」と表示する際のアプリケーション名称。任意のアプリケーション名称を入力する(後で変更可能)。
  • サポートされているアカウントの種類
    • 本試行では「(個人で)Microsoftアカウントを持っている人」を対象とするので「個人用Microsoftアカウントのみ」を選択
  • リダイレクトURI(省略可能)
    • 後から「プラットフォームの追加」のところで設定するので、ここでは【入力不要】

azure_04app_scope.png

認証を行うアプリケーションの登録(作成)が完了すると、「概要」表示の画面に移動する。

※この「概要」画面は、後から参照する際は「アプリの登録」画面で「所有しているアプリケーション」の一覧から辿ることができる。

この「概要」画面に表示されている「アプリケーション(クライアント)ID」が、OIDCの「クライアントID」となる。
値の右側のアイコンをクリックするとクリップボードにコピーできるので、メモしておく(後でも、この画面で参照は可能)。

azure_06app_created4auth.png

「概要」画面の右ペインの上部にある「エンドポイント」をクリックすると、OIDCのIdPの情報が表示される。

※表示されたIdPの情報ページの「OpenID Connect メタデータ ドキュメント」に記載されているURLが、先ほど「Azureポータルにログインした先から辿れる」と書いた部分のこと。

続いて、クライアントシークレットを作成する。
左ペインの「管理>証明書とシークレット」をクリックして、作成画面に移動し、「新しいクライアント シークレット」ボタンを押下する。

「クライアント シークレットの追加」タブが開くので、以下の値を入力して「追加」ボタンを押下する。

  • 説明
    • 区別用の説明として任意に入力する
  • 有効期限
    • 任意の値を選択する

クライアントシークレットが作成される。
「値」の列に表示の値がOIDCの「クライアントシークレット」となるので、これをメモする(※「シークレットID」の列ではないので注意)。
「クライアントシークレット」はここでしか参照できないので【忘れずにメモ】すること。
(他の画面へ遷移後に、再び「証明書とシークレット」に戻ってきても「***」となっていて参照できない)

azure_11app_client_secret_created.png

最後に、OIDCのIdPから情報を受け取るRPのcallback先URLを設定する(※IdPへのリダイレクト時に「xxにcallbackして」とURLクエリーで指定するが、以下略)。
本サンプルでは、具体的には以下を入力する。複数指定できるので、クラウド上に公開するときは、そちらのcallback先URLも追加すること

http://localhost:3000/auth-azure/callback

左ペインから「管理>認証」を選択し、「プラットフォーム構成」に移動する。

「プラットフォームを追加」を押下し、「Web」を選択する。

azure_13app_auth_type.png

リダイレクトURI入力欄が表示されるので、先の値を入力し、下部の「構成」ボタンを押下する。

※今回は「認可コードフロー」なので、下部にあるチェックボックスはチェックしない(これらは、暗黙的なフロー、ハイブリッドフロー用)

※中段にある「ログアウト用のURL」も、今回は試行なのでSkipする。

azure_15app_auth_web_callback_sample.png

リダイレクトURIの設定が完了すると、以下の表示される。
この設定内容は、後から同様に左ペインの「管理>認証」から辿ることで参照や編集が可能。

azure_17app_auth_web_callback_finished.png

以上で、IdPへの「クライアントID」と「クライアントシークレット」、そして「コールバックURL」の登録(作成)が終わったので、これをRPに設定する。
本サンプルでは環境変数を経由して設定するので、例えば、以下のようにしてサンプルコードを起動すればよい。

SET AZURE_CLIENT_ID=【作成したクライアントID】
SET AZURE_CLIENT_SECRET=【作成したクライアントシークレット】

npm run dev

Yahooが提供するOIDC IdPを利用する方法

Yahooが提供するOIDC認証を行うIdPの情報は、以下に記載されている。

具体的には、上記のページ内にリンクのある『Authorization Codeフロー』の先で案内されている以下を参照する。

上記のIdPの情報( openid-configuration )参照して、本サンプルコードでは、passport-openidconnectの提供するStrategyインスタンスのConfigureへ、次のように設定する(ClientIDやclientSecret等は環境変数経由で設定するものとして、後述する)。

var Instance4YahooOIDC = new OpenidConnectStrategy(
    {
      issuer: "https://auth.login.yahoo.co.jp/yconnect/v2",
      authorizationURL: "https://auth.login.yahoo.co.jp/yconnect/v2/authorization",
      tokenURL:         "https://auth.login.yahoo.co.jp/yconnect/v2/token",
      userInfoURL:  "https://userinfo.yahooapis.jp/yconnect/v2/attribute",
      clientID:     oidcConfig.CLIENT_ID,
      clientSecret: oidcConfig.CLIENT_SECRET,
      callbackURL:  THIS_ROUTE_PATH + '/' + oidcConfig.REDIRECT_URI_DIRECTORY,
      scope: ["profile"]  // 「openid 」はデフォルト指定されるので、明示的な指定は不要。
    }, function(){ /* 省略 */ } );

続いて、クライアントIDとクライアントシークレットの設定方法を説明する。

「Yahooデベロッパーネットワークトップ > アプリケーションの管理」へアクセスしして、Yahooアカウントでログインする。
具体的には下記のURLにアクセスしてログインする。これは上述のページ内の「ClientIDを登録しましょう」のリンク先が該当する。

「アプリケーションの管理」画面が表示されるので「新しいアプリケーションを開発」ボタンを押下する。
(既に作成済みのものは「アプリケーション一覧」に表示され、ここから編集画面へ移動が可能)

「新しいアプリケーションを開発」の画面が表示されるので以下の情報を入力し、
下部にある「確認」ボタンを押下する。

  • アプリケーションの種類
    • 「サーバーサイド(Yahoo! ID連携 v2)」を選択
  • アプリケーション利用者情報
    • 利用者情報
      • 個人としての試行なので「個人」を選択する
    • メールアドレス
      • (変更不要)
  • アプリケーションの基本情報
    • アプリケーション名
      • OIDCで利用者に対して「こういうアプリから、認証を求められています」と表示する際のアプリケーション名称。任意のアプリケーション名称を入力する(後で変更可能)。
    • サイトURL
      • とりあえず何か入れる。※リダイレクトURIではないので注意。
      • デフォルトの「http://example.com/」のままでもよい。
    • アプリケーションの説明
      • 任意なので入力省略(あとで変更可能)
    • 利用するスコープ
      • (変更不要であり、そもそも変更できない)
      • 「利用可能なスコープはありません」と記載されているが、「ここで明示的に追加可能なスコープはありません」の意図なので問題ない
  • ガイドラインを確認する
    • ガイドラインに同意しますか?
      • 「ガイドライン」のリンク先を確認後、問題なければ「同意する」を選択
      • (当然ながら、同意できない場合は、利用できない)

yahoo_02app_create.png

「入力内容の確認」ページが表示されるので、先のページで入力した内容に誤りがないことを確認し、「登録」ボタンを押下する。

「登録完了」の画面にて、
「登録が完了し、Client IDおよびシークレットが発行されました」
と表示されるので、このクライアントIDとクライアントシークレットの値をメモする。

なお、Yahooの場合は、クライアントシークレットの値も(GCPやAzureとは異なり)、「アプリケーションの管理>アプリケーション一覧>編集」と辿ることで後から参照可能。

yahoo_04app_clientid_and_secret-2short.png

最後に、OIDCのIdPから情報を受け取るRPのcallback先URLを設定する(※IdPへのリダイレクト時に「xxにcallbackして」とURLクエリーで指定するが、以下略)。
本サンプルでは、具体的には以下を入力する。複数指定できるので、クラウド上に公開するときは、そちらのcallback先URLも追加すること

http://localhost:3000/auth-yahoo/callback

「登録完了」の画面で「アプリケーションの詳細」を押下するか、
「アプリケーションの管理>アプリケーション一覧」にて対象のアプリケーションの「編集」ボタンを押下することで、callback先URLの編集画面に移動する。

「アプリケーションの詳細」画面の下段に「コールバックURL」を入力する欄があるので、ここを上記の値に書き換えて、「更新」ボタンを押下する。

yahoo_06app_callback_url.png

以上で、IdPへの「クライアントID」と「クライアントシークレット」、そして「コールバックURL」の登録(作成)が終わったので、これをRPに設定する。
本サンプルでは環境変数を経由して設定するので、例えば、以下のようにしてサンプルコードを起動すればよい。

SET YAHOO_CLIENT_ID=【作成したクライアントID】
SET YAHOO_CLIENT_SECRET=【作成したクライアントシークレット】

npm run dev

以上ー。

蛇足/その他

返却されるprofileの違いについて

トークンEndPointが返却するIDトークンは、OIDCの規格で定められているが、UserInfoエンドポイントが返却するprofileの内容はIdP毎に自由度がある。

実際、GCPとAzureではprofileに「displayName」フィールドが含まれるが、Yahooの場合は「displayName」フィールドが無い、と言うように差があるので、注意すること。(なお、Yahooにもnameフィールドはオブジェクトとして存在した。私の環境では値は空だったが)。

参考サイト

以下、いずれも本文中に記載済みであるが、今回に試行したOIDCのIdPを提供してくれているサービスの公式案内ページと、IdPの「openid-configuration」とを記載する。

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