普段はWordPress大好きで、中規模くらいまでだったらWordPress使いまくっている私ですが、とある事情でPowerCMSで行政サイト（大規模）を制作する事になりました。
その時に役立ったサイトや情報をメモに残しておきたいと思います。
WPとの違いとMTの現状
CMSのシェア争いにはすでに負けているのでネット上でカスタマイズの情報はほとんど出てきません。コピペプログラマには地獄です。プラグインはWPで標準機能、又は無料プラグインでできるような事は大体有料プラグインで存在します。再構築の時間が長すぎて煙草一本吸えます。MT単体で考えると選定の段階で消滅します。
ただ、企業向けに寄り添ってきた過去から大規模サイト向けのプラグインが存在しており、そこを考慮すると選定の中に入ってくるのではないでしょうか。特に「JIS X 8341」あたりがポイントになります。
PowerCMS
http://www.powercms.jp/
MovableTypeの有料拡張パックみたいなものです。
有料で高いですが、基本性能で何世代か遅れているMTを行政サイトで使えるレベルまで引き上げてくれます。
| プラン | ライセンス | 料金 |
|---|---|---|
| Standard | 1サーバ/5ユーザー | 300,000円（税抜） |
| Professional | 1サーバ/無制限ユーザーライセンス | 600,000円（税抜） |
| Enterprise | 1サーバ/無制限ユーザーライセンス | 900,000円（税抜） |
| Advanced | マルチサーバ/無制限ユーザーライセンス | 1,800,000円（税抜） |
機能によってプランに差がありますが、おすすめはEnterpriseか、ひとつ下のProfessionalです。
更に「JIS X 8341」の要件に対応する為に下のプラグインも導入します。ユーザーが投稿した記事に対してチェックする機能が目的です。
PowerCMS 8341
Movable Type + PowerCMS 8341 : 27万円
PowerCMS Standard + PowerCMS 8341 : 48万円
PowerCMS Professional + PowerCMS 8341 : 76万円
PowerCMS Enterprise + PowerCMS 8341 : 100万円
PowerCMS Advanced + PowerCMS 8341 : 180万円(無償バンドル)
インストール
プラグインを大量に使うため、コンソールから必要なperlのライブラリを入れないといけません。WordPressしか知らないと管理画面からインストールが完結しない事に驚くかもしれないですが、どうしようもありません。社内にサーバーに強い人がいないとこの時点で積みます。
サポート
現在MTでのサイト構築はネット上のブログ記事が古いものばかりで苦労します。PowerCMSにはアルファサード社のサポートがついているので、「こんな機能を実現したいんだけども」「この機能がうまく動かない」とかメールで送るとサンプルコードを添えて答えてくれたりします。これは製作時かなり助かりました。
公式ドキュメント
http://www.powercms.jp/document/
ここが情報源のメインになります。一応ほぼおなじ内容の紙のテキストがライセンス購入時に頂けます。５センチくらい厚さがあります 
カスタマイズ
Junnama Online
アルファサード株式会社 代表 野田純生 のプライベートなBlog。
http://junnama.alfasado.net/online/
PowerCMSを作っている社長様のブログです。現場からよく要求されるようなカスタマイズが書かれており助かりました。
プラグインを探す
Build Best MT Ever.
https://plugins.movabletype.jp/
古いブログ記事からプラグインを探すより速いと思います。
Movable Type プラデミー賞 2015 発表！
http://www.movabletype.jp/blog/2015-pludemy-goes-to.html
ランキングに入っているものは定番プラグインばかりなので、ほとんどインストールすることになります。
まとめ
有料CMSという事で、詰みそうな時のメールサポートは助かりました。WordPressでプラグインが必要な場面も標準でついており、マニュアルまであるというのは工数の時間短縮に繋がります。ただWordPressと比較してしまうと、有料プラグインだよりだったりする事がかなり多いように感じました。サイトの規模、特に管理者アカウントが少ない場合使うメリットは低いように思います。