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いまさらPython3(制御構造編)

Last updated at Posted at 2019-10-21

はじめに

自分用のPython3として基本的な制御構造を記載する。正確性より実用性を重視する。
(Javaや.NETを主に使ってる自分が、Pythonを使うためのページです)
Python公式HPのPythonチュートリアルを独自の解釈し記載。
https://docs.python.org/ja/3/tutorial/index.html

データ構造については、いまさらPython3(データ構造編)へ

分岐

Pythonの分岐は、if文のみである。CやJavaと違いswitch文がない。

if文

if 条件式1:
    …処理1…
elif 条件式2:
    …処理2…
else:
    …処理3…

条件式

###比較演算子
比較演算の優先順位は全て同じ (ブール演算より高い優先順位)

演算子 意味
< より小さい
<= 以下
> より大きい
>= 以上
== (値が)等しい
!= (値が)等しくない
is オブジェクト(ID)が同一
is not オブジェクト(ID)が異なる
in シーケンスに値が存在する
not in シーケンスに値が存在しない
  • 比較演算子は連鎖可能(1<=a and a<=5は、1 <= a <= 5と書ける)
  • シーケンスオブジェクトは、先頭から順に比較し等価の場合は再帰的に比較する

###ブール演算子
ブール演算を優先順位が高い順に、以下に記載

演算子 意味
not x 否定
and 積(短絡評価)
or 和(短絡評価)

繰り返し

繰り返しは、for文とwhile文の2種類

while文

while 条件式:
    …繰り返す処理…
else:
    …終了処理(breakで抜けたときは実行されない)…
whileの例
i = 0
while True:
    if i >= 5:
        break 
    i += 1
  • ループ(for文を含む)では、breakでループブロックを終了する
  • ループ(for文を含む)では、continueでループの残りを飛ばして次の反復を開始する
  • Pythonでは、ループ(for文を含む)にelseブロックがあるのが特徴的

for文

for 変数 in 反復可能オブジェクト:
    …反復処理…
else:
    …終了処理(breakで抜けたときは実行されない)…
forの例
for v in ['one', 'two', 'three']:
    print(v)
  • 数値の数え上げはrange()を利用する
    書式:range(終了値), range(開始値, 終了値, ステップ) *終了値は含まない
    例:for i in range(10): #例から、0から9まで数え上げる
  • シーケンスと位置インデックスを合わせて使いたいときは、enumerate()を利用する
    書式:enumerate(シーケンス)
    例:for i, v in enumerate(['one', 'two', 'three']):
  • 2つ以上のシーケンスを同時にループを書けるときは、zip()を使う
    書式:zip(シーケンス1, シーケンス2, ...)
    例:for q, a in zip(['name', 'age', 'hight'], ['hos20rl', '100', '180']):

ブロック

pythonの共通化・構造化する構造は、関数がベースである。
クラスはこの関数を最小限拡張して実装されるため、C++、Java、C#と比べて機能が弱い。

関数定義

def 関数名(仮引数名, 仮引数名, ...):
    ...処理...
    return 戻り値

値3 = 関数名(値1, 値2, ...)
関数の例
def func(a1, a2=10, a3=20):
    print("a1={} a2={} a3={}".format(a1, a2, a3))
    return a1 + a2 + a3

val = func(1, a3=5) 
print( "return={}".format(val))
  • 関数の内部で関数が定義できる
  • 引数の定義方法
    • デフォルト値の指定 書式:仮引数名=値
    • 位置引数のタプル化
      書式:*仮引数名
      例:def func(arg1, *args):
      これより後ろの借り引数は、キーワード引数のみしか指定できない
    • キーワード引数の辞書化
      書式:**引数名
      例:def func(arg1, **kwargs):
  • 関数の呼び出し方法
    • タプル化引数の関数を呼び出すのは、位置引数と同じ
    • 辞書化引数の関数を呼び出すのは、キーワード引数と同じ
    • *演算子を使って関数をコールすると、シーケンスをアンパックして引数を渡せる 例:range(*args)

クラス定義

class クラス名(基底クラス, 基底クラス, ...):
    def __init__(self, ...):
        …初期化処理…
    def メソッド名(self, 仮引数名, 仮引数名):
        …処理…

obj = クラス名()
クラスの例
class Bird:
    def __init__(self, cry):
        self.__cry = cry
    def sing(self):
        print("Bird<<" + self.__cry)

class Suzume(Bird):
    def __init__(self):
        super().__init__("チュンチュン")

class Rooster(Bird):
    def __init__(self):
        super().__init__("コケコッコー")

b1 = Suzume()
b2 = Rooster()
for b in [b1, b2]:
    b.sing()
  • メソッドの第一仮引数は、クラスオブジェクトそのものが入る
  • メンバ変数はメソッド内で値を代入することで利用開始できる(PythonではJavaやC#と違い変数宣言はない)
  • メンバ変数はすべてパブリック(PythonにはJavaやC++などにあるアクセス修飾子がない)
  • メンバ変数のスコープは、派生クラスと基底クラスともに同じスコープになる
  • プライベートメンバは、先頭がアンダースコアにするのがPythonの慣例
  • __変数名(*)は、_classname__変数名 に置き換えられる(プライベートメンバの名前の衝突を防ぐため)
    (*)2つ以上のアンダースコアを前置し、後置のアンダースコアが1つ以下のもの
  • Pythonでは、クラス定義の外側でクラスの属性を後から追加・削除できる

例外処理

try-except文

try:
    ...例外が発生する可能性のある処理...
except EOFError as ex:
    ...例外が発生したときの処理...
except:
    ...すべての例外をキャッチする...
else:
    ...例外が発生しなかった場合実行(例外が発生したときは通らない)...
finally:
    ...例外が発生しても発生しなくても実行...
    ...(リソースの開放処理を書くことが多い)...
例外処理の例
try:
    (val1, val2) = (5.0, 0.0)
    ans = val1 / val2
    print("{}/{}={}".format(ans, val1, val2))
except ZeroDivisionError as ex:
    print("ゼロで割っちゃだめですよ。")
finally:
    print("割り算を終わります。")

raise文

raise文により例外の送出できる

raise 例外クラスのインスタンス
raise ←raiseの後ろに何もつけない場合、処理中の例外を再送出する
例外の送出の例
raise NameError('HiThere')
except NameError as ex:
    raise ex
except NameError:
    raise

with文

with文は、オブジェクトの使用終了後にクリーンアップを実行させられるために利用する

with コンテキストマネージャ as コンテキストマネージャの名前, ...:
    ...処理...
with文の例
with open("myfile.txt") as f:
    for line in f:
        print(line, end="")
  • コンテキストマネージャは、__enter__() と __exit__() を持つクラスを定義する
    __enter__()が初期化、__exit__()にクリーンアップ処理を定義

参考資料

演算子の優先順位

優先順位の高いものから順に記載

演算子 説明
(expressions...),
[expressions...],
{key: value...},
{expressions...}
式結合またはタプル表示、
リスト表示、
辞書表示、
集合表示
x[index],
x[index:index],
x(arguments...),
x.attribute
添字指定、
スライス操作、
呼び出し、
属性参照
await x Await 式
** べき乗
+x, -x, ~x 正数、負数、ビット反転
*, @, /, //, % 乗算、行列乗算、除算、切り捨て除算、剰余
+, - 加算および減算
<<, >> ビットシフト
& ビット演算(AND)
^ ビット演算(XOR)
| ビット演算(OR)
in, not in, is, is not, <, <=, >, >=, !=, == 所属や同一性のテストを含む比較
not x ブール演算(否定)
and ブール演算(積)
or ブール演算(和)
if -- else 条件式
lambda ラムダ式
= 代入演算子
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