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いまさらPython3(データ構造編)

Last updated at Posted at 2019-10-27

はじめに

自分用のPython3として基本的なデータ構造を記載する。正確性より実用性を重視する。
(Javaや.NETを主に使ってる自分が、Pythonを使うためのページです)
Pythonの制御構造は、いまさらPython3(制御構造編)へ

Pythonのデータモデルの考え方

...(前略)...。Python プログラムにおけるデータは全て、オブジェクトまたはオブジェクト間の関係として表されます。(ある意味では、プログラムコードもまたオブジェクトとして表されます。...(後略)...)
(引用)Python言語リファレンス 3.データモデルより

このように、Pythonはすべてのデータをオブジェクトとして扱う。このことを知っているとPythonを理解しやすい。

数値型(数値オブジェクト)

型名 区分 内容
int 整数型 無制限範囲の整数を表現
bool 整数型 TrueまたはFalseを表現
float 実数型 倍精度浮動小数点数
complex 複素数型 複素数を表現(倍精度浮動小数点を2つ)
  • 数値オブジェクトは、変更不能体(immutable)

単一の値しかない型

  • None:存在しないを示す値。真偽値はFalse。
  • NotImplemented:実装していないことを示す値。真偽値はTrue。
  • Ellipsis:何かが存在していることを示す値(リテラル'...'など)。真偽値はTrue。

シーケンス型

変更不能体型名 生成例 変更可能体型名 生成例
文字列 string "ABC" - -
配列 tuple (1,2,3,"ABC") list [1,2,3,"ABC"]
バイト bytes b"\x41\x42\x43" bytearray bytearray(b"\x41\x42\x43")

インデックスとスライシング

インデックス

シーケンスの要素にアクセスする。

インデックスの例
word = 'Python'
print(word[1])  # yが出力される
print(word[-1]) # nが出力される

書式:シーケンスオブジェクト名[インデックス]
インデックスが0以上の場合、シーケンスの先頭から要素にアクセスする。0が先頭の要素、長さ-1が末尾にアクセスする。
インデックスが-1以下の場合、末尾からアクセスする。-1が末尾の要素、-1×シーケンスの長さが先頭にアクセスする。

スライス

シーケンスの一部を切り出す。新たなシーケンスを作成する(深いオブジェクトのコピーはしない)

スライスの例
squares = [1, 3, 9, 16,25]
print(squares[0:2])   # [1, 3]が出力される
print(squares[0:5:2]) # [1, 9, 25]が出力される
print(squares[-3:-1]) # [9, 16]が出力される
print(squares[-1:-6:-2]) # [25, 9, 1]が出力される

書式:シーケンスオブジェクト[開始インデックス:終了インデックス:ステップ]

開始インデックスと終了インデックスの指定は、インデックスの指定と同じ。
ステップは、指定した値置きのシーケンスを作る。値の正が先頭から末尾へ、負は末尾から先頭への指定となる。

マッピング型(Dictionary)

Pythonの組み込み型では、Dictionary型1つである。
Dictionaryは、キー(key)と値(value)の組み合わせで管理する。変更可能体である。

Dictionaryの例
dic = {'k1':1111, 'k2':2222}
dic['k3'] = 3333 # 新しいキーの追加
dic['k1'] = 4444 # 値の置き換え

書式:{key1:value1, key2:value2}

集合(set)

重複しない値の集まり。
変更可能体はset型、変更不能体はflozenset型。

setの例
basket = {'apple', 'orange', 'banana'}
if 'orange' in basket:
    print('Yeah! orange!')
else:
    print('Oh! my God!')

書式:{value1, value2, value3}

呼び出し可能型

関数呼び出しができる型。関数を定義することで生成される。
Pythonは、関数もオブジェクトとして扱うことができる。

ユーザ定義関数の例
def func(val):
    print("I'm func. val=" + val)

f = func # 関数の定義オブジェクトを、変数fに代入する
f('ABC')
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