〜画面に「アクセス拒否」と出た日〜
前回のおさらい
前回は、雑な一文+「あとは任せた」でAIがツールを作り始めた、というところまででした。
「じゃあ、あとは自動でスイスイできたんでしょ?」——いいえ。ここからが本番でした。今日は、私が実際にぶつかった"壁"と、それをAIと二人三脚でどう越えたか、という話です。エラーや失敗の話なので、ちょっと安心してください。うまくいかないのが普通なんです。
壁① いきなり"全部自動"は、あきらめた
最初、私は欲張っていました。「ログインもパスワード入力も、ぜんぶAIに自動でやらせよう」と。
でも、すぐにやめました。理由は2つ。
- パスワードをAIに預けるのは、なんだか怖い。大事な情報は自分の手元に置いておきたい。
- ログインのときスマホに届く確認番号(SMS認証)は、そもそも人間しか受け取れない。
そこで決めたのが、こういう線引きです。
ログインと確認番号の入力は、自分の手でやる。その先の"めんどくさい繰り返し"だけをAIに任せる。
これ、すごく大事な発想でした。全部を自動にしようと頑張らない。「ここは人、ここからはAI」と担当を分けるだけで、話が一気に前に進むんです。
💡 ノウハウ⑥:完璧な全自動を狙わない。人がやる所とAIに任せる所の"担当分け"を決める。
壁② 画面に大きく「アクセス拒否」
さあ、いよいよ本丸。あるサイトを開かせた瞬間——画面いっぱいに、こう出ました。
Access Denied(アクセスが拒否されました)
……え? 何度やっても、開いた瞬間に門前払い。私がロボットだと疑われて、追い返されているんです。正直、ここで「あ、素人には無理か」と心が折れかけました。
でも、思い出してください。困ったら、その画面をそのままAIに見せる。私は「アクセス拒否」の画面をまるごとAIに渡して、「こう出るんだけど」と聞きました。
するとAIの見立てはこうでした。
「これは、AIが使う"練習用のブラウザ"だと『あなたロボットでしょ』と見破られているんです。」
そこで、作戦を変えました。練習用ブラウザではなく、"いつも私が普段使っている本物のブラウザ"を、AIに動かしてもらうことにしたんです。おまけに「いきなり奥のページに飛び込まず、トップページから普通にポチポチ進む」——つまり、なるべく人間らしく振る舞う作戦に。
結果は……すんなり通れました。あんなに固かった扉が、あっさり開いた。
このとき学んだのが、これです。同じ道でジタバタ粘るより、AIと一緒に"別の道"を探した方が早い。
💡 ノウハウ⑦:エラーは丸ごとAIに見せる。隠さない、要約しない。画面ごと渡すのが最速。
💡 ノウハウ⑧:詰まったら"別ルート"をAIと探す。一つのやり方に固執しない。
壁③ こまごました罠を、1つずつ
大きな壁を越えても、小さな罠は次々来ます。でも、どれもAIと1つずつ片付きました。
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罠a:アプリが、なぜか開かない。
調べたら、アプリの"入口の番号"を、Mac本体の別の機能が先に使っていました。AIに言われて番号を変えたら、一発で解決。「え、そんなことある?」という原因も、AIはすぐ見抜きます。 -
罠b:印刷はできるのに、保存できない。
領収書を画面には出せるのに、ファイルとして残せない。AIが「じゃあ画面を直接PDFに変換する別のやり方にしましょう」と切り替えて解決しました。 -
罠c:違うボタンを押してしまう。
「"領収書"って書いてあるボタンを押して」と頼んだら、メニューにあった別の「領収書」という文字に反応してしまった。そこで実際の画面を見せて、「押したいのは、こっちの"領収書表示"の方だよ」と教えたら、ピタッと直りました。
罠cは特に大事な教訓でした。AIは、たまに"それっぽい思い込み"で動きます。でも、実物(本物の画面)を見せれば、ちゃんと直る。人間の新人さんに仕事を教えるのと、まったく同じですね。
そしてもう一つのコツ。一度にあれこれ直そうとしない。1つ変えて、試して、確かめる。まとめていじると「何が効いたのか」が分からなくなります。
💡 ノウハウ⑨:一度に一つだけ直す。変更は小刻みに。
💡 ノウハウ⑩:AIの"それっぽい思い込み"は、実物(画面)を見せて正す。
まとめと次回予告
壁だらけの回でしたが、要点はシンプルです。
- 全部自動を狙わない(人とAIで担当を分ける)
- エラーは丸ごと見せる
- 詰まったら別ルート
- 一度に一つだけ直す
- 思い込みは実物で正す
こうして、ついに領収書が自動で手に入るようになりました。……が、実はこの時点では、まだ1社ぶんだけ。
次回は、これを複数の会社に広げ、期間をまとめて指定できるようにして、"毎月ちゃんと使える道具"に育てていく話です。だんだん"商品"の匂いがしてきますよ。
サルでもわかるバイブコーディング! 実践編 #3「"ちゃんと使える"に育てる」に続く。