概要
2021/5/21に新しいバージョンのDRG(Dynamic Routing Gateway)がリリースされました。
既存DRGとの違いの理解と活用方法などを覚えていくにあたり、個人の学習内容や検証内容などを
記事に残していこうと考えています。
記事内容は頻繁に修正や追記されると思われますので予めご了承ください。
仕様の違い
最初に既存のDRG(Legacy DRG)と新しいバージョンのDRG(Upgraded DRG)の違いを
簡単にまとめてみました
①ルート表
・Legacy DRG: 編集可能なルート表は存在しない
・Upgraded DRG: 編集可能なルート表が存在し(デフォルトで2つ作成される)追加も可能
②アタッチ可能なVCN数
・Legacy DRG: 単一のVCNをアタッチ
・Upgraded DRG: 複数のVCNをアタッチ
③VCN間接続
・Legacy DRG: Remote VCN Peeringのみに対応
・Upgraded DRG: Remote VCN Peering及びLocal VCN Peeringに対応
④外部ネットワークとの接続
・Legacy DRG: FastConnectまたはVPNあるいはその両方を接続可能。
Local Regionのリソースにアクセス可能
・Upgraded DRG: FastConnectまたはVPNあるいはその両方を接続可能。
Local RegionとRemote Regionの両方のリソースにアクセス可能
※要は例えば東京都内のお客様拠点からOCI(Tokyo Region)にFastConnect接続すれば
その接続を利用してOCI(Osaka Region)にもアクセスが可能になるということ！
⑤RPC(Remote Peering Connection)可能なVCN
・Legacy DRG: 同じテナンシ内のVCNとの接続のみ可能
・Upgraded DRG: 同じまたは別のテナント内のVCNと接続可能
⑥ECMP(Equal-cost multi-path)のサポート
・Legacy DRG: 非対応
・Upgraded DRG: 対応
Upgraded DRGを利用した構成イメージ
参考資料
・Oracle Cloud Infrastructure Documentation
Dynamic Routing Gateways (DRGs)