PONOS Advent Calendar 2021の14日目の記事です。
昨日は @iixd_pog さんでした。
→ Unityのツールバーに特定シーン再生ボタンを追加する方法
はじめに
こんにちは。@honeniqです。
ポノスでは情報システム担当とインフラエンジニアを兼任しています。
寒くなってきましたね☃
自転車に乗っていても、寒さで頭が冴えて色々なことを考えてしまいます。
何のスイッチが入ったのか、Vimのことを考える機会があったので、記事にしてみました。
10年以上昔、自分がインフラエンジニアをやり始めた頃は「まずVim(vi)を使えるようになれ」と言われたものですが、同じことが現代でも言えるでしょうか?🤔
Vimとは?
Vimはオランダ人のプログラマーBram MoolenaarによってAmiga向けに開発された。のちにWindowsを含むさまざまな環境に移植され、特にUnix系オペレーティングシステム (OS) ではEmacsと並んで広く使用されているテキストエディタとなっている。 Wikipedia
Vimは主にCLI上で利用される高機能なエディタです。
使いこなせば強力なものの、一般的なエディタとは操作体系が全く異なるため、最初は取っ付きにくさがあります。
自分とVimの関わり方
私の場合、2021年12月現在のVimとの関わり方はこんな感じです。
- PC(Mac)
- メインエディタはVSCode + vscodevim
- ターミナルで作業していて何か編集したいときはVim
- VSCodeの起動を待っていられないときもVim
- 管理しているサーバーで作業するときに素のVimを使う
- 重い作業だとVSCodeのRemote Developmentを使うことも
- Dockerコンテナの中で何かするときに素のVim/viを使う
Vim歴だいたい10年くらい。
常にVimを使っているわけではないけど、Vimキーバインドじゃないと生きられない体ではあります。
もうすぐ2022年になるのに今からVimを学ぶべきか?
本題です。
10年前ならいざ知らず、高機能なエディタやIDEが選び放題なこのご時世に、Vimを学ぶ必要はあるのでしょうか?
あります!
オンプレ・クラウド問わず、サーバーを操作する機会のある人は学んでおいたほうが良いでしょう。
(そうじゃない人は別にいいかも)
理由は1つ。 いざというときに備えて です。
- 急遽httpdの設定を変えないといけない
- 稼働中のサーバーに入って大量のログを漁らないといけない
- コンテナの設定をちょっとだけ変えて問題を切り分けたい
- etc...
サーバーを担当する人って、いざというときは大抵CLIしか使えないし、何かをインストールする権限もないことが多いです。
それでも仕事は待ってくれないので、その場にあるVimを使えるようになりましょう。(だいたい最初から入っています。)
Vimのはじめ方
ここまで読んで「そうかもしれない」と思った方は始めてみて下さい。
MacやLinuxの人はすぐに始められます。
Windowsの人は・・・ WSLを入れるか、GVimを使うのがいいんじゃないでしょうか。
まずはvimtutor
ド定番のvimtutor
がオススメです。
ターミナルからvimtutor
コマンドを実行しましょう。
Vim上でチュートリアルのドキュメントが開きます。
手元のMacで実行するとこんな感じでした。
あとは、チュートリアルに書かれている通りに練習していけばOKです👍
丁寧に全項目をこなして1時間くらい、必要なさそうな項目を流し読みすれば30分くらいで終わります。
意外と短くないですか?
一度に全部は覚えられないと思いますが、重要な操作はチュートリアル中でも多用させられます。
とりあえず必要な編集ができるくらいには習得できるでしょう。
次のステップ
ここからは、自分のPCや開発環境のサーバーで、恐る恐る使ってみましょう。
いつものエディタでやっている作業を、ちょっとだけVimでやってみるのが良いです。
小規模な編集から少しずつやっていくのが、挫けない秘訣です。
最初はやらなくてもいいこと
全部覚えようとしない
Vimはとても奥が深く、一度に全部覚えようとしても挫折してしまいます。
というか、私も含めてほとんどの人は、何となく覚えた範囲で何となく使いこなしていると思います。
手前味噌ですが、以前こんな記事を書きました↓
Vimをメモ帳程度に使うために覚えておくべきコマンド
2014年に書いた記事ですが、今でもたまにLGTM/ストックして頂いています。
それくらいの理解度で使っても全然いいんだよ ってことで。
カスタマイズしない
Vimの世界には豊富なプラグインと活発なエコシステムがあり、カスタマイズの可能性は無限大です。
しかし、いわゆる 沼 へと一直線に向かう道でもあります。
気を抜くと
「開発の進捗はないのに.vimrcの行だけ増えた」
「年末年始は.vimrcの整理をして過ごす」
のような人になってしまうので注意しましょう。
というわけで、最初はカスタマイズせず、素のVimを使ってみてください。
使い方に慣れてVimのことが好きになってきたら、沼に一歩踏み出しましょう。(楽しいよ!✨)
まとめ
- Vimはいざというときに役立つ
- vimtutorをやっておけばOK
- 最初から全部覚えなくていいし、カスタマイズしなくていい
- でも、好きになったら沼に突っ込もう 💨
明日は @714ho さんです!