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Windows11で外付けSSD上にWSL2環境を構築する

Last updated at Posted at 2023-05-04

概要

外付けSSD上にWLS2環境を作ってみました。
外付けSSDを選択した理由は単にSSDが余っていたからであって、メリットは特にありません@@
もちろんマウントしたドライブでも同じことができます。

環境

Windows11で作業を進めます。
image.png

WLS2をインストールできる条件

Windows11の場合は特に条件なくインストールは可能です。
Windows10の場合はバージョン2004以上 (ビルド 19041 以上)とのことですが、細かい条件は 公式ページ をご確認ください。

作業概要

  1. Windows の機能の有効化
  2. WLS2 のインストール
  3. インストールした ubuntu ディストリビューションをエクスポート
  4. ubuntu をインポート
  5. WLS2を起動

1. Windows の機能の有効化

「Windows の機能の有効化または無効化」を開き、以下の機能を有効化してください

  • Linux 用 Windows サブシステム
  • Windows ハイパーバイザー プラットフォーム
  • 仮想マシン プラットフォーム

image.png

2. WLS2 のインストール

Microsoft store でもインストールできますが、今回はコマンドでインストールを行います。
wslコマンドについてはこちらの 公式ページ に細かく記載されていますので気になる方はご確認ください。

2-1. PowerShellでインストール可能なディストリビューションを確認
wsl --list --online コマンドで一覧を確認します

PS C:\temp> wsl --list --online
インストールできる有効なディストリビューションの一覧を次に示します。
'wsl --install -d <Distro>' を使用してインストールします。

NAME                                   FRIENDLY NAME
Ubuntu                                 Ubuntu
Debian                                 Debian GNU/Linux
kali-linux                             Kali Linux Rolling
Ubuntu-18.04                           Ubuntu 18.04 LTS
Ubuntu-20.04                           Ubuntu 20.04 LTS
Ubuntu-22.04                           Ubuntu 22.04 LTS
OracleLinux_7_9                        Oracle Linux 7.9
OracleLinux_8_7                        Oracle Linux 8.7
OracleLinux_9_1                        Oracle Linux 9.1
SUSE-Linux-Enterprise-Server-15-SP4    SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4
openSUSE-Leap-15.4                     openSUSE Leap 15.4
openSUSE-Tumbleweed                    openSUSE Tumbleweed
PS C:\temp>

2-2. ディストリビューションを指定してインストール
wsl --install -d <任意のディストリビューション名> コマンドでインストールします。
私は Ubuntu-20.04 をインストールしていますが、任意のディストリビューションで問題ありません。

PS C:\temp> wsl --install -d Ubuntu-20.04
インストール中: Ubuntu 20.04 LTS
Ubuntu 20.04 LTS はインストールされました。
Ubuntu 20.04 LTS を起動しています...
PS C:\temp>

成功すると新しいウィンドウが開きますので ubuntu のユーザ名とパスワードを設定してください
image.png

ユーザ名とパスワードの設定後、バージョン確認コマンド: cat /etc/os-release を実行し、正常に表示されればWLS2のインストールは成功です。
image.png

※ Ubuntu起動時に0x800701bcというエラーが出る場合

こちら の手順4 から 「x64 マシン用 WSL2 Linux カーネル更新プログラム パッケージ」をダウンロードしてインストールしてください

3. インストールした Ubuntu20.04 をエクスポート

現時点ではCドライブに Ubuntu 環境が構築されているため、これを外付けSSDに移動させます。

3-1. PowerShellを管理者権限で起動する
image.png

3-2. 起動しているwlsを停止する
PowerShell上で以下のコマンドを実行してください

停止用コマンド: wsl --shutdown
確認用コマンド: wsl -l -v

PS C:\WINDOWS\system32> wsl --shutdown
PS C:\WINDOWS\system32> wsl -l -v
  NAME           STATE           VERSION
* Ubuntu20.04    Stopped         2

3-3. Ubuntu20.04 をエクスポートする
PowerShell上で以下のコマンドを実行してください
※ ここでは外付けSSDを Dドライブ としていますが、各自のパスに合わせてください

wsl --export Ubuntu20.04 D:\\wsl2\\Ubuntu20.04.tar

PS C:\WINDOWS\system32> wsl --export Ubuntu20.04 D:\\wsl2\\Ubuntu20.04.tar
PS C:\WINDOWS\system32>

指定したパスに Ubuntu20.04.tar が生成されればOKです。
image.png

4. エクスポートした Ubuntu20.04 をインポート

外付けSSD上に生成された Ubuntu20.04.tar をインポートするため、以下のコマンドを実行してください

wsl --import Ubuntu20.04 D:\wsl2\Ubuntu20.04 D:\wsl2\Ubuntu20.04.tar

PS C:\WINDOWS\system32> wsl --import Ubuntu20.04 D:\wsl2\Ubuntu20.04 D:\wsl2\Ubuntu20.04.tar
PS C:\WINDOWS\system32>

コマンドが成功したらインポート完了です

5. WLS2を起動

手順2のようにWLS2が起動できればOKです!
見た目は変わりませんが、Dドライブで起動しています。
sudo apt-get update などを実行するとDドライブのサイズが大きくなるはずです)

image.png

おわりに

なんとなく外付けSSD上にWLS環境をセットアップしてみました。
あとは vscodedockergit をインストールしてしまえば最低限開発は進めそうですね!

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