概要
Windows PCとRaspberry PiをUSB接続し、Windows 10上からRaspberry PiをMIDIデバイス(MIDI Gadget)として見えるようにする。
RPi Zero Wなど、Bluetooth対応機であれば、BLE-MIDI化できる。
環境
- Raspberry Pi本体
- SDカード ※Raspbian Stretch Liteにsshdを導入済みの4GB以上のもの
- Micro USB Micro-Bケーブル、または、Pi Zero USB Stem ※Raspberry Pi本体への電源供給方法
手順
Raspberry PiでUSB-MIDI OTGを設定
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Raspbian OSを起動する。
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Raspberry PiをWindows PCにUSB接続する。
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sshコンソールを開き、Raspberry Piにログインする。
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編集前に、設定ファイルをバックアップする。
$ sudo cp /boot/cmdline.txt /boot/cmdline.txt.bak $ sudo cp /boot/config.txt /boot/config.txt.bak
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/boot/cmdline.txt
ファイルを編集する。$ sudo vi /boot/cmdline.txt
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rootwaitに続けて、または、rootwaitとquietの間に
modules-load=dwc2,g_midi
を挿入する。#dwc_otg.lpm_enable=0 console=serial0,115200 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait quiet splash plymouth.ignore-serial-consoles dwc_otg.lpm_enable=0 console=serial0,115200 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait modules-load=dwc2,g_midi quiet splash plymouth.ignore-serial-consoles
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/boot/config.txt
ファイルを編集する。$ sudo vi /boot/config.txt
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dtoverlay=dwc2
という1行を追記する。# Uncomment this to enable the lirc-rpi module #dtoverlay=lirc-rpi dtoverlay=dwc2
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Raspbian OSを再起動する。
$ sudo reboot
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Windows 10でRaspberry Piが
MIDI Gadget
デバイスとして認識される。
シーケンサーでMIDI Gadget
デバイスを使用
- シーケンサー(Cakewalk SONARなど)を起動する。
- MIDI出力先を
MIDI function
に設定する。
MIDI情報をダンプ
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sshでRaspberry Piに接続し、MIDI情報をダンプするコマンドを実行する。
$ amidi --dump
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Cakewalkで曲を演奏する。
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sshコンソールにMIDI情報がダンプ表示される。