5
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

GCSとは ~GCP無料枠を利用して学習~

Posted at

#GCSとは

GCS(Google Cloud Strage)とはGCPが提供するクラウドストレージサービスです。
GCPサービスで作成されたデータの出力先やバックアップ先として使用することが可能です。
HTMLファイルや画像ファイル等の静的データを保存でき、直接Web上に公開することもできます。

4種類のストレージクラスが用意されています。
それぞれ特徴が異なります、用途に合わせて使い分けることができます。

ストレージクラス Multi-Regional Regional Nearline Coldline
取得時の料金 無料 無料 有料 有料
最小保存期間 なし なし 30日 90日
特徴 地理的な冗長性 地理的に近い場所でデータを保存 データ保存コストが安い データ保存コストが非常に安いが、データ取得がNearlineより高い

Nearline、Coldlineは頻繁にアクセスしない、バックアップや監査ログ等の保存に適しています。
AWSのS3 Glacierと同等のサービスですが、S3 Glacierはデータ取得に時間が掛かるのに対して、データの取得に時間が掛からないという特徴もあります。

#用語

  • バケット
    データを格納するためのコンテナ。
    GCSの保存するデータはバケットに格納されます。
    フォルダのように入れ子構造にすることはできません。

  • オブジェクト
    GCSの保存されるファイルやフォルダといったデータ。
    バケット内に格納されるデータの数に制限はありませんが、1オブジェクトの容量は5TB以下です。

#GCSの無料枠

GCSの無料枠は執筆時点では以下の通りになっています。

5 GB の Regional Storage(期間合計、米国リージョンのみ)
5,000 回のクラス A オペレーション(1 か月あたり)
50,000 回のクラス B オペレーション(1 か月あたり)
1 GB の北米から全リージョン宛ての下りネットワーク(1 か月あたり、中国およびオーストラリアを除く)
Always Free は、us-east1、us-west1、us-central1 のリージョンでのみご利用いただけます。使用量の計算は、これらのリージョンにわたって集計されます

詳細はGoogle Cloud Platformの無料枠をご確認ください。

#GCSの作成

無料枠を利用してGCSを作成してみます。
@hnwさんのGCPの課金データ取得のススメを参考に、課金データをエクスポートしてみます。

GCPコンソールのハンバーガーメニューから「ストレージ」>「ブラウザ」をクリックします。

クラウド コンピューティング サービス  _  Google Cloud - Google Chrome 2019_08_21 23_28_54.png

「作成」をクリックします。

クラウド コンピューティング サービス  _  Google Cloud - Google Chrome 2019_08_21 23_29_04.png

バケット名はグロ-バルで固有でなければなりません。

クラウド コンピューティング サービス  _  Google Cloud - Google Chrome 2019_08_21 23_34_01.png

ストレージクラスは無料枠を利用するため「Regional」とし、「場所」をUSから選択します。

クラウド コンピューティング サービス  _  Google Cloud - Google Chrome 2019_08_21 23_34_47.png

その他の設定をして、「作成」をクリックします。
※オペレーションA=データのダウンロード、オペレーションB=データのアップロードのようなもの

バケットが作成されました。

クラウド コンピューティング サービス  _  Google Cloud - Google Chrome 2019_08_21 23_39_40.png

#課金データのエクスポート設定

GCPコンソールのハンバーガーメニューから「お支払い」>「課金データのエクスポート」をクリックします。
「ファイルのエクスポート」から課金ログのエクスポート設定ができます。

「バケット名」には先ほど作成したGCSのバケット名を入力します。
「レポート接頭辞」は作成される課金データのファイル名として使用されます。
「フォーマット」はCVSまたはJSONから選択します。

クラウド コンピューティング サービス  _  Google Cloud - Google Chrome 2019_08_21 23_42_04.png

GCPコンソールのハンバーガーメニューから「ストレージ」>「ブラウザ」をクリックします。
エクスポート先に指定したGCSをクリックするとファイルが作成されていることが確認できます。

クラウド コンピューティング サービス  _  Google Cloud - Google Chrome 2019_08_24 0_53_08.jpg

5
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?