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FuelPHP + PhpStorm でプロパティー(メンバ変数?)も含めてコード補完を(強引かも)出来るようにする

Last updated at Posted at 2014-08-08

FuelPHP + PhpStorm で code completion したい。自作したクラス(モデルとか)のプロパティーも含めて!

また、間違いや、もっと良い方法がある気もします。もし、何かあればツッコミを頂けると嬉しいです!

FuelPHP 自体のクラスをコード補完

bulblubさんの PhpStormでFuelPHPのクラス補完を有効にする方法 や、kenjisさんの Eclipse で FuelPHP のコード補完を行わせる冴えたやり方 などで、 FuelPHP 自体の各種クライスはコード補完が効くようになります。

便利!

それっぽい単語を打つと、自動補完してくれるので、学習コストが低くて済みますね。IDE 使う意味の一つですね。

FuelPHP + PhpStorm でプロパティーも含めたコード補完がしたい!

例えば、以下の様なモデルを作ったとします。

$ oil g model user email:varchar[255] password:varchar[255] salt:varchar[255] screen_name:varchar[255] status:integer --soft-delete --mysql-timestamp

そうすると、以下の様なファイルが出来上がるはず。

/fuel/app/model/user.php
<?php

class Model_User extends \Orm\Model_Soft
{
    protected static $_properties = array(
        'id',
        'email',
        'password',
        'salt',
        'screen_name',
        'status',
        'deleted_at',
        'created_at',
        'updated_at',
    );
// (略)
}

この Model_User は PhpStorm でちゃんとコード補完されます。

こんなふうに。

Model_User がちゃんとコード補完されている

これだけでも嬉しいのですが、出来れば、プロパティもコード補完して欲しい。

たとえば、以下の様な状態($user_ore->sc まで打った状態)で、コード補完に"screen_name"が出てきて欲しいわけです。

/fuel/app/classes/controller/user.php
$user_ore = Model_User::find('first', array(
    'where' => array(
        'screen_name' => 'ore',
    ),
));
$user_ore->sc

実際にこのコード補完を(強引にですが)行う方法は後述として、先に結果を載せると、以下の画像のような事を実現したいわけです!

ちゃんと補完されてる!

これで、 View 内とか、 Controller 内とか、 Model 内で他のモデル参照する時とか、なんだったらリレーションも含めて、ガシガシ書いていくのが捗りそう!

な、気がします。

また、 Git へのコミット時なども PhpStorm がコードレビューする時に、ちゃんと検査が通っているかを(ある程度)示してくれるので、 PhpStrom の Review 機能がちゃんと役立つようになります!これは嬉しい!!

で、それを(強引に)実現する方法を検討してみました。

FuelPHP + PhpStorm で自作クラス(モデルなど)のプロパティーもコード補完する方法

結論から書くと、"コード補完専用のファイルを用意してアノテーションを使いましょう!"です。

例えば、以下の様なファイル(ファイル名はお好きに)を用意します。

/__auto_completion.php
<?php
/**
 * Class Model_User
 */
class Model_User {
    /** @var string Screen Name */
    public $screen_name;
}

これだけ。

これで、 (先ほどと同じ)以下の画像の様な自動補完が効くようになります。

ちゃんと補完されてる!

プロパティーに対するアノテーションの書き方

/** @var (ココに型を書きます) (ここに説明文を書きます) */

で、あってるはず。。

型の部分が大切です。

string, int, array, boolean, double, float, などなど。

例えば、 has_many なリレーションのプロパティーの場合のアノテーションの書き方

Model_User は、 has_many Model_Thread だったとします。

$some_user->threads という状況です。

これも自動補完して欲しい。

そんな場合は、以下のように書いておきます。

※ oil コマンドで生成したその他のプロパティーも同様に書いておくと良いですが、とりあえず参考までに記載していません。

/__auto_completion.php
/**
 * Class Model_User
 */
Class Model_User {

    /** @var string Screen Name */
    public $screen_name;

    /** @var Model_Thread[] Thread */
    public $threads;
}

大切なのは、"[]"部分です。

これで、$user_ore->thrまで書けば、threadsが正しくModel_Thread[]としてコード補完されます。

ちゃんと補完されてる!

※複数の型を保持する可能性がある時は、/** @var Model_Hoge|array Model_Hogeの配列かnullを返します */の様に書きます。

同様に、./__auto_completion.php に Model_Thread のアノテーションも書いておけば、それもちゃんと補完されます。(当然ですが。)

例えば以下のようにします。

/__auto_completion.php
<?php
/**
 * Class Model_User
 */
class Model_User {

    /** @var string Screen Name */
    public $screen_name;

    /** @var Model_Thread[] Thread */
    public $threads;
}

class Model_Thread {

    /** @var Model_User User */
    public $user;

    /** @var string Thread Title */
    public $title;
}

すると、以下の図のようにコード補完されます。

補完されてる!

__auto_completion.php に追記したように、 title も user もありますね。

で、 ./__auto_completion.php の Model_Thread 側に、 $user の型が Model_User であることをアノテーションで示しているため、以下の図ように、$thread->user->もちゃんと、 Model_User のアノテーションが効いて補完されます。

ちゃんと補完されてる!

これで、ずいぶんと書くのが楽になりそうです。

View 内でもコード補完されるようにしたい!

ただ、このままだと、 views 内では、コード補完されません。

以下の図のように、コード補完が効きません。

$user が黄色いし、 $item->e まで打っても何も出ない。。

コード補完されてない

これは、パスの設定とかの解決もありそうですが、手っ取り早く、アノテーションで解決してしまおうと思います。

で、どうするかというと、以下の様なアノテーションを追記します。

<?php /** @var Model_User[] $users */ ?>
<h2>Listing <span class='muted'>Users</span></h2>

これを追記すると以下の図のように、ちゃんとコード補完されるようになります。

ちゃんと補完されてる!

便利!

この1行を書くだけで、 View 内でもガシガシ書けそうな気がします!

また、__auto_completion.phpの中で、ちゃんとプロパティーの型を指定しておくと、表示が妥当かとか、その関数やメソッドへの引数には型が一致せんで!とか、諸々も PhpStorm が教えてくれます!

便利!

$item->email が補完されているのは、__auto_completion.php に書いておいたからですが、今までの説明では省略しています。

プロパティーのアノテーションとの違いに注意しましょう

/** @var (ココに型を書きます) (ここに変数名を書きます) */

"変数名"を書きましょう。

説明文ではないです。

書いてみるとあわかりますが、変数名部分の背景色がハイライトされます。

アノテーションで強引に実現している副作用

少しだけ気になる副作用が出てしまいます。

先ほどの View 内のアノテーション上にカーソルを持って行くとMultiple definitions exist for class...と出ますね。

Multiple definitions exist for class...

複数箇所で定義されとるよ?というアナウンスです。

出来ることならば、この辺りも出ないようにちゃんとコード補完されるのが望ましですが、それは Plug-in を開発すれば解決するんやろうなーとか思ってます。

とりあえず、害はないしいいや。という感じなのが"強引に実現"なん気がしてます。

アノテーション自体を書くときも PhpStorm に楽をさせてもらう方法

上記のように、アノテーションを使うと便利です。

で、アノテーション自体を書くときも PhpStorm は便利です。

例えば、プロパティーのアノテーションを書く時は以下の順番で書くようにすると良さげです。

  1. まず、プロパティーである public $hoge; を書く
  2. 次に、上の行に移動して、/**まで書いてから、半角スペースを押す
  3. すると、自動的に/** @var (この位置にカーソルが居る) */という状態で、アノテーションの書き始め状態となる

※複数行のアノテーションがお好きなら、上記の 2. にて、半角スペースではなく、改行すると自動的に複数行のアノテーションになります。

その他・まとめきれてないもの

なんで、 Model_User 自体に書かないのかの説明は省略。(まぁいいよね。)

Model のプロパティーに Observer_Typing 用の data_type が指定されていれば、 Task とか作って、型を判断して、アノテーションを詰め込んだ __auto_completion.phpを自動生成も可能だなーとか思ってます。

なんだったら、 oil を拡張するほうが楽かもなーとか。(※他にも oil コマンダの特に generate には少し足りない感があるし。)

なんか、他にも書くべきことがある気がするんですが、とりあえず、今はココまで。

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