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phpenv+php-buildとphpbrewの比較

Last updated at Posted at 2015-11-12

手元で任意のバージョンのPHPをビルドして使い分けるプロジェクトとして、phpenv+php-buildとphpbrewの2つが有名かと思います。僕はphpenv+php-build派なんですが、phpbrewを少しだけ触ってみたので、両者の違いをまとめてみます。

phpenv+php-buildの良いところ

  • bashスクリプトで書かれているので多くの環境で前準備なしで動く
  • シェルの補完をサポートしている
    • phpenv install [TAB]で候補が出てくる
  • 最近サブコマンドとしてupdateとuninstallが実装された
    • 気軽さの意味でphpbrewに追いついた感
  • PHPのalphaやbetaやRCのビルドレシピを配っている
    • リリース後1日から2日くらいのうちに降ってくる
  • 最新snapshotのビルドレシピもある
    • 最新機能がすぐ試せる
  • 独自パッチを適用する指定をレシピに書ける
    • 古いPHPのビルドに必要なパッチがphp-buildに含まれている
  • メジャーどころの拡張モジュールは標準で有効
  • XdebugやOPcacheあたりをデフォルトで入れてくる
  • 広く使われている
    • Travis CIやCircleCIなどで複数PHPバージョンを提供するのに使われている

phpenv+php-buildのイマイチなところ

  • phpenvの実装が複数あって、どれを使ったらいいか初見ではわからない
  • CHH/phpenvを使うとrbenvとコンフリクトする人が多い
    • 内部的にrbenvを使っているため
    • うまく.bashrcや.zshrcに記述すればコンフリクトしない気がするけど…
    • 絶対にrbenvとコンフリクトしないよう改造したphpenvもある
  • phpenvをインストールした後、改めてphp-buildをインストールする必要があって面倒
  • コマンドライン指定だけではconfigureオプションの変更ができず、レシピファイルを書き換える必要がある
  • レシピを記述するdefinitionファイルの文法が独特で若干ハードルが高い

phpbrewの良いところ

  • 1コマンドで動くのでインストールが簡単
  • configureオプションの変更がコマンドラインから簡単に出来る
  • メジャーどころの拡張モジュールは標準で有効
  • $HOME/.phpbrew以下のディレクトリ構成がシンプルでわかりやすい
  • シェルの補完をサポートしている
    • phpbrew install [TAB]で候補が出てくる

phpbrewのイマイチなところ

  • phpbrew自体の動作に、自身がビルドしたのとは別のPHPが必要
  • alphaやbetaやRCのビルドレシピを配っていない
  • 最新snapshotのビルドレシピもない
  • XdebugやOPcacheあたりは明示的に入れないと入らない
    • phpbrew install 5.5.5 +opcacheなどとする
    • 最近のPHPならOPcacheをデフォルトで有効にしておいて欲しい
    • PHPバージョンごとにXdebugの適切なバージョンが違うので自分で選ぶのは案外面倒
  • configureオプション違いで同一バージョンを複数共存させたい場合のやり方がわからない

参考

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