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【Codex Pets 対応】Android に GPT Realtime Whisper の音声入力ツールを移植した

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Last updated at Posted at 2026-05-29

⏱️ 時間がない人向け(結論ファースト)
使い心地は後半の「4. 使用例」のデモ GIF を見れば一瞬で伝わります。ざっくり言うと、Gboard と並ぶ音声入力キーボードと、画面に住む録音 Petの 2 モードで、メールでも ChatGPT でも どのアプリの入力欄でも 声でリアルタイムに打てる Android アプリです。

はじめに

これまで音声入力ツールに関して 3 本の記事を書いてきました。

直近の 3 本目で、gpt-realtime-whisper を使った デスクトップ版 WhisperAnywhere を紹介しました。ホットキーで録音 → リアルタイム文字起こし → アクティブな入力欄へ自動貼り付け、という道具です。

これを毎日使っているうちに、当然のように次の欲が出てきました。

スマホでも同じように音声入力したい

歩きながら、ソファの上 — スマホでの長文入力ほど面倒なものはありません。フリックは言うまでもなく、音声入力も Gboard と ChatGPT アプリ の両方を使ってきましたが、それぞれにストレスがありました。

  • Gboard の音声入力: 喋りながら結果が出るのは良いものの、長く話しているとところどころ拾い漏れがあり、誤字・誤変換も地味に多く、結局あとで直すことになります。
  • ChatGPT アプリの音声入力: そもそも リアルタイム文字起こしではないのが一番つらい点です。録音を止めて結果が出てから「あれ、全然うまく拾えてない…」と気づくことがありました。喋っている最中に「ちゃんと拾えてる?」を確認できないので、長文ほど成否がギャンブルになります。

そこで、デスクトップ版と同じ体験を Android に移植しました。この記事はその WhisperAnywhere Android の紹介と、モバイルならではの実装上の判断の記録です。

1. WhisperAnywhere Android とは ✨

どのアプリの入力欄でも、声でリアルタイムに打てる音声入力アプリです。デスクトップ版の「ホットキー」が使えないモバイルでは、Android の OS 統合機能を使って 2 つの入り口を用意しました。

  • ⌨️ キーボード (IME) モード: Gboard と並ぶ IME として登録され、話した内容を入力欄に未確定テキストとしてリアルタイムに反映します。
  • 🐾 Pet オーバーレイモード: 画面に常駐する Pet をタップして録音し、確定テキストをクリップボードへ自動コピーします。

それぞれの具体的な使い心地は、後述の「4. 使用例」で紹介します。

2. 気になる費用感 💰

gpt-realtime-whisper は、テキストトークンではなく 音声の長さで課金されます。

2026 年 5 月時点の価格は $0.017 / 分、つまり 約 $1.02 / 時間です。

使い方 月額目安
1 日 10 分 約 $5.10 / 月
1 日 30 分 約 $15.30 / 月
1 日 1 時間 約 $30.60 / 月

1 ドル = 150 円でざっくり換算すると、1 日 10 分なら約 765 円/月、1 日 1 時間なら約 4,590 円/月くらいです。スマホでの長文入力をどれだけ声に置き換えるか次第ですが、フリック地獄から解放される対価としては十分許容範囲だと感じています。

※ 実際の料金は OpenAI の最新料金・為替・利用状況によって変わります。

3. インストールと初期設定 💾

現状 Play ストア配布はしておらず、Releases の debug 署名 APK を sideload する形です (Android 12 / API 31 以上)。PC は不要で、スマホのブラウザから直接入れるのが一番ラクです。

  1. スマホのブラウザで Releases を開く
  2. 最新リリースの whisper-anywhere-vX.Y.Z-debug.apk をタップしてダウンロード
  3. ダウンロードした APK を開き、初回だけ 「このソースからのインストールを許可」 を ON にしてインストール

Play Protect に「提供元を確認できません」と止められたら、「詳細 → インストール」 で進められます(debug 署名のため出るだけ)。

PC から入れたい開発者向けには adb でも OK です。

# PC から adb で直接インストール
adb install -r whisper-anywhere-v0.5.2-debug.apk

CI (GitHub Actions) で v* タグを打つと assembleDebug → APK を Release に自動添付しています。署名は固定しているので、新しいリリースは(スマホ直 / adb のどちらでも)上書きインストールでデータを保持したまま更新できます。

アプリを開くとガイド付きのセットアップ画面が出ます。上から順に、

  1. OpenAI API キー を保存 (EncryptedSharedPreferences で暗号化)
  2. マイク権限
  3. 通知権限 (常駐通知・Toast 用)
  4. 他のアプリの上に重ねて表示 (Pet オーバーレイ用)
  5. キーボードとして有効化 (Gboard と同じ IME 一覧に追加)

を埋めていくだけです。言語ヒントや Pet キャラクター (内蔵 4 種 + 自作アップロード) もここで選べます。

セットアップ画面

ガイド付きセットアップ画面。API キー・各権限・キーボード有効化を上から順に埋めるだけ。

キーボードモードは入力欄でスペース長押し → WhisperAnywhere に切替。Pet モードは、初回だけクイック設定の編集画面から WhisperAnywhere のタイルを追加しておきます。

クイック設定タイルの追加

クイック設定の「タイルを編集」→「インストールしたアプリから」で WhisperAnywhere を追加。以降はタイルをワンタップで Pet を起動 / 終了。

4. 使用例 📱

実際の使い心地を、各モードのデモと合わせて紹介します。

モード①: キーボード (IME) モード ⌨️

Gboard と並ぶ IME (InputMethodService) として OS に登録されます。任意の入力欄でキーボードを WhisperAnywhere に切り替えて録音すると、話している途中の文字起こし (partial) が、入力欄そのものに未確定テキスト (下線付き) として直接流し込まれます。

キーボードを切替  →  ● 録音  →  喋る  →  入力欄に live 反映  →  ■ 停止 で確定

IME 内の小窓ではなく、ChatGPT やメールの入力欄が直接 live で更新されるのがポイントです。

キーボード (IME) モードのデモ

ChatGPT のプロンプト欄へ、話した内容がリアルタイムに流し込まれていく様子。

モード②: Pet オーバーレイモード 🐾

クイック設定タイルから 1 タップで起動する、画面に常駐するキャラクター (Pet) です。Pet をタップすると録音が始まり、確定テキストをクリップボードへ自動コピーします。

QS タイルで Pet 起動  →  Pet をタップ  →  喋る  →  もう一度タップ  →  クリップボードへ自動コピー  →  どこでも貼り付け

今表示しているキーボードはそのままでも、Pet から録音できるのが強みです。

Pet オーバーレイモードのデモ

常駐 Pet をタップして録音 → 確定テキストをクリップボードへ自動コピー。

5. Codex Pets 対応 — 好きな Pet を連れてくる 🐾

このアプリの Pet は思いつきの独自フォーマット…ではなく、Codex のペットと共通のスプライト規格(8×9 のアトラス / 各セル 192×208px / 9 種類の状態アニメーション)を採用しています。

取り込みは簡単で、設定画面の 「📁 自作 Pet をアップロード」 から透過 PNG / WEBP を選ぶだけ。内蔵の 4 種(Dewey / Fireball / Rocky / Seedy)に加えて、好きな Pet を無制限に追加できます。

つまり、Codex 向けペットの公開ギャラリー PetDex で配布されている 2,700 体以上のペット(ユーザー投稿のファンアート)を、そのまま WhisperAnywhere に連れてくることができます。

Pet を選ぶ設定

設定画面の Pet ピッカー。内蔵 4 種に加え、PetDex から入手したスプライトを「📁 自作 Pet をアップロード」で追加可能。

PetDex のギャラリー

PetDex のギャラリー。Doraemon・Luffy・Nezuko など、ユーザー投稿の Codex ペットが 2,700 体以上。

……ちなみに一覧にはドラえもんやルフィ、ねずこなど「これ著作権、大丈夫…?」と思わず真顔になる顔ぶれもかなり多いです😅 すべてユーザー投稿のファンアートなので、推しを連れてくるのは自己責任で(商用利用・再配布は元キャラの権利にご注意を)。個人でこっそり愛でるぶんには最高に楽しい。

まとめ

デスクトップ版で「リアルタイム文字起こしの精度と速度こそが音声入力ツールの UX の根幹」という結論に至り、それを 一番入力が面倒なスマホに持ち込みたくて Android 版を作りました。Gboard と並ぶキーボードとして / 画面に住む Pet として、どのアプリでも声で打てるという当初やりたかったことを実現できました。

リンク

🤝 最後までお読みいただきありがとうございました!

「使ってみたよ」「もっとこういう機能が欲しい」など、フィードバックは GitHub の Issues や ⭐️ Star でお待ちしています。

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