こちらは Qiita史上最多記録をつくろう!アウトプットはいいぞカレンダー Advent Calendar 2022 の 2 枚目のカレンダー 20 日目の記事です。
昨日は KNR109 さんでした。
「ゆるいつながり」って?
ここで言う「ゆるいつながり」とは、
- 家庭や勤務先、学校、近い親類、自治会など、直接的な/強い利害関係、権利・義務関係にあるようなものではなく、
- SNS のように 「相手の本名も住んでいる場所も知らなくても保てるつながり」
を指します。
なぜ「ゆるいつながり」を作るのか?
一つは 「強いつながりのコミュニティに全振りすると、何かあったときに厳しい」 からです。
不確実性の時代。
強い繋がりのコミュニティの中で人間関係に悩むとか、ある日突然勤務先が潰れて路頭に迷うとか、そんなときに人生が詰まない(一時避難先や次に進む道を見つける)ための余裕・バッファみたいなものです。
もう一つは 「楽しみの幅を広げるため」 です。
普段接しているのとは別のところに(趣味・楽しみの)世界を広げておくと、人生が豊かになります(たぶん)。
ネタは IT に限る必要はありません。
もちろん、強いつながりも大事
ゆるいつながりこそが大事で強いつながりは不要、ではありません。
以前、 「弱い紐帯(の強み)」 が話題になっていましたが、それに対する誤解と「強いつながりの強み」について触れた記事が Sansan さんの Tech Blog に掲示されていますので紹介しておきます。
- 「弱いつながり」の誤解と本質──社会ネットワーク研究の世界(前編)
- 「強いつながり」と「結束」の強み──社会ネットワーク研究の世界(中編)
- 「弱いつながり」よりも「広い帯域幅」が新情報をもたらす──社会ネットワーク研究の世界(後編)
「ゆるいつながり」を作るためのアウトプット手段(試してきたもの)
個人的にやっている/やってきたものを挙げていきます。
ポイントは 「複数の手段を組み合わせる」 です。
個人ブログへの投稿
はてなブログに勉強会参加記録を書いていました。
読んでもらうための工夫が足りないとか色々要因はあったと思いますが、残念ながら「ゆるいつながり」と感じるほどのつながりは得られませんでした。
- 読者は居るけどこっそり読んでるだけ
- ごく稀につながりを持ちたいのではなく自分のブログで利用したいから元の文脈に関係なく引用する人が出てくる
みたいな感じでしたね。
ブログ単体だと一方通行感が高いです。
勉強会の実況ツイート
SNS は絶対に失敗すると思いやらないつもりだったのですが、Twitter にアカウント登録して、勉強会の実況ツイートを始めました。
徐々にフォロワーが増えてきました。
相変わらず「ゆるいつながり」と感じるほどのつながりを持てないケースが大半でしたが、数は少ないものの 1 人、2 人とゆるくつながり始めました。
その後実況に飽きて(?)セッション内容の感想や疑問、連想したことなどを自由に呟き始めたところで、さらにフォロワーが増え「ゆるいつながり」も増え始めました。
「同じ会場に居る」「同じセッションを聞いている」一体感が、ツイート主への興味や共感につながるんでしょうかね。
Qiita・Zenn への記事投稿
実は順番としては Twitter よりも先に、Qiita に記事を書き始めていました。
きっかけは「勉強会の初 LT で見事に大コケしたときのネタ供養」でした。
1 〜 2 年ほど続けたところで勉強会の実況(感想)ツイートとの「相乗効果」が出てきました。
正直「いいね」をもらえる数は少ないのですが、ゆるい関係性を保つ上で地味に貢献してくれていると感じます。
また、Zenn は書いた記事を本にまとめるのに重宝しています。
関心分野の記事投稿ツイートを見る→過去の記事やツイートを遡って確認→フォロー、という流れがありそうです。
勉強会登壇・発表
LT 初登壇の大失敗にめげず、小さめの勉強会などで 10 〜 20 分枠を中心に登壇・発表してきました。
登壇後に声を掛けてもらう機会が少しずつ出てきました。
声を掛けてもらえるのはコミュ障には嬉しいポイントですが、過剰な期待は禁物です。
技術同人誌の作成・頒布
Qiita に書いてきた記事群をまとめるついでに MySQL 8.0 の薄い本 を作り、(コロナ禍前には)印刷して各地の勉強会で配ったりもしていました。
同じ分野に興味・関心を持つ人たちに自分の存在を知ってもらうのに貢献してくれたような気がします。
GitHub への草生やし
主に、前述の MySQL 8.0 の薄い本の原稿を管理するために本格的に使い始めました。
こちらも前述の、Zenn の記事や本の原稿を投稿・管理するリポジトリもあります。
コード成分は若干薄めですが雑多な内容がゆるく詰まっています。
なお、コロナ関係でいくつかのシビックテックに参加する際に GitHub リポジトリが役立ってくれました。
何をアウトプットする?
好きなこと・興味があること限定 です。
「世の中の役に立つ内容を」とか「自分の利益につながる内容を」などと考えすぎると、うまくヒットしなかったときに心が折れます。
興味も長続きしません。
「ゆるいつながり」を得るには「長く続ける」ことが重要です。
「自分の好きなこと・興味があることが誰かの役に立ったら良いな」程度でゆるくアウトプットしたほうが、結果的に目的に適うと思います。
当然ですが、目的が違えばアウトプットの内容や手段、時間感覚は違ってきます。
途中で「好きなこと・興味があること」が変化したのなら、その時点の「好きなこと・興味があること」をアウトプットしていくのが良いでしょう。
「変化を受け入れる」のも大事です。
まとめ
- アウトプットの手段を複数組み合わせる と相乗効果が生まれる
- 「ゆるいつながり」をつくっていくには 続けること が大事
- 長く続けるには 「好きなこと・興味があること」 に絞ってアウトプットしていく
明日は kyamamoto9120 さんです。