予告通り、NutanixをAcropolis Hyperviserで試用してみました。
但し、先にことわっておきますが、VMware ESXiからのコンバートに失敗したため、細かいところまでは試用できていません。
VMware ESXiからのコンバート(クラスタから)
上で触れたとおり、失敗しました。
Prismの設定(歯車アイコン)メニューで、クラスタごとコンバートする場合、
・vCenter Applianceがある場合は、クラスタから除外しておく
・RHEL/CentOS 6.4以前の仮想マシンは(標準でvirtioが入っておらず)コンバートできないので、クラスタから除外しておく
・余分なNIC設定等は外しておく(今のところは)
・残したNIC(N/W)については冗長化しておく
などの制約があるようなので、この条件に合わせてからコンバートしたものの、途中で止まってしまい、失敗しました。
ディスクイメージの変換
その後、ハイパーバイザとしてAcropolis(AHV)をクリーンインストールし、Prismの設定メニューの「Image Configuration」から、あらかじめOVF形式でエクスポートしておいた仮想マシンの.vmdkファイルをUploadしました。
Upload完了後、ファイルの変換が始まりました。
変換終了後、仮想マシンを作成し、変換したディスクを付加しました。
この状態で仮想マシンを起動したところ、ディスクイメージが見つからない、ということで起動失敗。ちょうどこちらの方と同じような状況になりました。
色々試したところ、CentOS 6.6・6.7で立てたマシンはコンバートが成功し、何の問題なく起動する一方、CentOS 7.2で立てたマシンは全てコンバートに失敗し、ディスクが読めない状態になりました。
仕方がないので仮想マシンを新規インストール
CentOS 7.2で使用できることを確認すべく、新規インストールでCentOS 7.2の仮想マシンを立ててみましたが、こちらはスムーズに完了しました。
Prismの見た目は
VMware ESXiクラスタのときと、特に変わりはありません。画面左上で、AHVであることを主張している程度の違いです。
VM(仮想マシン)の画面で新規仮想マシンの追加やネットワーク設定などができるようになっている点は違いますが、このあたりも、今後VMware ESXiへの対応が進むらしいです。
VMware ESXiと、どちらが良い?
Prismでの仮想マシンの新規作成等、操作が(vSphere Web Clientとは比べ物にならないほど)軽快でいいのですが、先に記したとおり、VMware環境からの仮想マシンのインポートが、一部うまくいかないことがあるようです。
すでにVMware環境で利用している組織がNutanixを導入するのなら、PrismのVMware対応が今以上に進むことを期待しつつ、VMware ESXiとの組み合わせで使うのが無難でしょう。
ただ、Webでサービスを提供するような企業で(あえてNutanixのようなオンプレ環境を)導入する場合、仮想マシン/コンテナは継続利用せず新規に立てていくと思いますので、あまり気にする必要もないだろう、と思います。
…というわけで、まともな試用記にならなくて、すみません。