はじめに
先日AWS re:Invent 2024に現地参加しておりました。その際宿泊していたホテルの中で携行品が紛失、というかほぼ間違いなく盗難されてしまったので、同じような被害にあうかもしれない未来の参加者に向けて、自分がやった事後処理についてまとめます。
一応経緯
ホテルの部屋の机にヘッドホンとタブレット、充電器などを置いていて、これらが盗難されました。
元々部屋の金庫に入れていたのですが、チェックアウト前日の朝に出し忘れるといけないなと思い、机の上に出してしまったんですよね。で、その後re:Inventのセッションを見て、その日はre:Playがあったので、帰ったのは夜中。次の日チェックアウトする前に荷物をパッキングしていたら、机の上に出したはずのヘッドホンなどがないことに気づきました。
ハウスキーピングに関しては断っており、清掃はされていないのですが、4泊していたこともあり、3泊後のその日にシャンプーなどの消耗品の補給にホテルのスタッフが入った痕跡はありました。(シャンプーなどのチューブ類が洗面所に置いてあった)
ドアに関してはオートロックなので確実に閉まっていたし、壊されていたわけでもないので、ホテルのスタッフに盗まれたんじゃないかなと邪推しています。ちなみに、宿泊していたホテルのGoogleのレビューで"stolen(盗まれた)"と検索したら同じようにホテルのスタッフに私物が盗まれたというレビューが何個もあったので、同様の被害に遭っている人は多そうです。
一部コメントを抜粋。非常に治安が悪い。
まずはホテルのフロント、セキュリティに報告
さて、事後処理について書いていきます。とりあえず、盗難に気づいた後すぐフロントに報告しました。とはいえ、基本的にホテルの人が探してくれるとかは期待していなかったです。アメリカでものがなくなったら基本的に出てこないですからね...。
フロントに部屋のものが盗難にあったことを言うと、セキュリティオフィスがあるからそっちで、と言われたので案内されたセキュリティオフィスに行きました。着くと一時的に閉鎖中、用事があったら横の電話からかけてね、と張り紙があったので、電話をかけると応答があり、要件と泊まっていた部屋番号、名前を言うとそっちに向かうので待っていて、と言われました。
その後、電話で応答したセキュリティオフィサーに聞き込みをされ、盗難にあったであろう日付や時刻、部屋の状況、紛失したものの詳細、など質問され、ホテルの上層部に共有するからレポートを書いてくれと言われ、質問された内容を紙面に書きました。これをやるとレポート番号が渡され、それを元にWeb上から紛失物が見つかったかどうかを聞くことができるようでした。
次に警察に電話 or インターネットで申請
携行品の盗難被害にあった場合、任意保険に加入していれば保険請求が可能なのですが、これをするには第三者からの証明が必要です。ホテルのセキュリティからのレポートのコピーでも代用できるかなとは思ったのですが、警察に連絡してポリスレポートをもらった方が確実です。
時間があったら、911で警察を呼ぶ、もしくはラスベガス空港にある警察署まで出向くと良いかと思います。あいにく自分の場合、帰りの飛行機の時間が迫っていたこともあり、インターネットから警察へ申請することにしました。
re:Invent終わった後、空港の椅子で飛行機を待ちながら被害届を記入しているのは、なんともいえない気持ちになりました。
盗難被害にあった物品の総額が\$5000未満の場合であれば、ネットで済ませてポリスレポートをもらうことができるようです。逆に\$5000以上であれば、電話をしないとポリスレポートの取得はできなさそうです。
ポリスレポートの申請はここから。
このページを開くと、レポートしようとしている事柄が緊急性の高いものか、ラスベガス警察の管轄下で起きた事故・事件かを判別するために、容疑者の相手が具体的にわかるか、他の地域で起きた事件か、などの質問に答えます。自分の場合は緊急性が低いので全部 No。
次にこのレポートが虚偽の申告でないことに同意します。こちらは全部 Yes。
その後、事件の種類を選びます。今回はPetit Larceny、直訳すると些細な窃盗、$1200未満の物品の窃盗にあたります。
また、この事件がビジネスに関連するものではなく、個人に紐づくものなので、Individualを選択する。
このあとは、個人情報、事件の詳細、窃盗された物品の詳細、状況などを記入して、フォームを送信します。
フォーム送信後、確認のメールが届き、数日以内にレポートが承認もしくは差し戻しされます。自分の場合は、翌日承認され、メールでポリスレポートが送られてきました。
保険の申請
任意の海外保険に入っていた場合、このポリスレポートを使って携行品の盗難における保険の申請をすることができます。自分は今まさに申請中ですが、基本的に盗難にあった物品の原価から使用年数分の減価償却がされて補償されます。
目安として、自分の場合タブレットは去年買ったものなので買い値の80%、ヘッドホンは4年以上前に買ったものなので、50%程度返ってくるようです。
最後に
ラスベガスはアメリカの中では比較的治安がいい地域ではありますが、ホテルの部屋の中でも必ずしも安全ではないようです。re:Invent等でアメリカに出張する際は、以下気をつけていただければと思います。
- 貴重品はできるだけ持って行かない、もしくは毎日持ち歩くようにする
- 就寝時はオートロックを信用せず、チェーンまでつける
- 日本のように治安が良いと思わない
そして、もし盗難に遭われた場合はこの記事を参考にしていただければと思います。参考にすることがないことを祈っております。