この記事は Google Apps Script Advent Calendar 2021 3日目の記事です。
先日、Google Apps Script の入門テキストを GitHub で公開しました。
Slack の Incoming Webhooks と組み合わせて各種アプリケーションから Slack に通知するスクリプトを題材に、Google Apps Script に入門してみましょう、という内容です。
テキストは以下リポジトリの Releases から取得できます。
モチベーション
一昨年(2019年)に私の働いている会社内で Google Apps Script のハンズオン勉強会を開催しました。
これはスライド形式で実際に集まってわいわいやりながらお題に沿ったスクリプトを書いてみましょう、という内容でした1。
一方、参加できなかった方や、新たに学習したいという方向けにそれ単体で同じ内容を自習できるコンテンツを用意した方がよかろう、ということでテキストを作成していました。
テキスト自体は昨年あたりにほとんど書いていたのですが、勉強会開催以降で加筆修正が必要になるトピックがあったため、情報をアップデートし、CI/CD も整備したので改めて v1.1 として公開しました。
v1.1 に向けて
v1.1 に向けて手を加えた部分は以下の2点です。
情報のアップデート
まず、2019年に開催した勉強会開催以降で大きな変更として以下2点があります。いずれも2020年に行われたアップデートなので遅い感はありますが、テキストをアップデートするモチベーションはこれらになります。というか2021年の宿題だった。
- V8 Runtime の提供
- V8 の提供により、よりモダンな文法が利用できるようになりました。
- 以前書いたテキストでは変数を全て
var
で宣言していたのでlet
を使う形に修正したり、V8 Runtime ベースの記述に変更しました。
- スクリプトエディタの刷新
- ブラウザ上でスクリプトを編集する画面、スクリプトエディタの UI が刷新されました。
- テキスト上のスクリーンショットを新しいスクリプトエディタベースのものに更新しました。
ほか、細かな部分の加筆や更新を行いました。
CI/CD 環境の整備
改めてテキストを整備するにあたり、LaTeX の組版環境を GitHub Actions に移し、CI/CD を整備しました。
以下記事で説明されている Action をフォークしてすこし手を加えて利用しています。
上記 Action は Docker コンテナで動いているので、GitHub Actions 内だけでなくローカルでも同じ環境を利用できて便利。
この Action を使って Releases へのアップロードと、PR 作成時にタイプセットを行い PDF が生成できるかのチェックを行っています。
おわりに
というわけで、Google Apps Script のテキストを書いたよ、という紹介でした。
私も GAS について特別詳しいというわけではないので、もし指摘等あればコメントや Issue をいただけると嬉しいです!
-
コロナ禍の現在から振り返るととてもエモい開催形式 ↩