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まだ間に合う!CircleCI 2.0へ移行する

Last updated at Posted at 2018-08-27

Qiita初投稿です!
自分のブログにあげていた記事ですが、参考になればと思い転載します。

はじめに

CicleCI 1.0が終了するまで1週間をきりましたね!
こんな時期まで移行をしていないのは、夏休みの宿題は後回しにするタイプの方と思われます。
私もつい先日に宿題を終わらせた人間なので、同志のために簡単な説明と参考になるサイトのまとめを。。

1.0と2.0の違い

大きなところだけ!(細かいことは知らない)

Dockerベースになった

Dockerベースで実行環境を作るようになったというのが1番大きいかと思います。
この時点で「Dockerをよく知らない」かつ「1.0で複雑な設定をしている」あなたは、悠長にしている余裕はありません。速攻とりかかってください。
日頃からDockerを使っているあなた。よかったですね。でもやりましょう。

Workflowができた

これまでは「deployment」とか「test」とか、CircleCIが準備している箱に設定を書いていきましたが、これからは「Job」という概念を自分で定義し、「Workflow」という概念で管理していく形になります。
実行順序も自由に決められるようになったし、並列処理もできるようになりました。
ただし、jobが一つだけであればworkflowを定義しなくても大丈夫です。
workflows.png

実行方法は?

configファイルを2.0系用にアップデート&置き場所を変更して、いつも通りプッシュするだけでOK!
configファイルはプロジェクトルートから.circle.ymlだったのを.circleci/config.ymlに変更します。
あとローカルでも実行できるらしいですよ!(もっと早く知っていれば…)

参考:CircleCI 2.0はローカル環境で実行できるよ

トランスレーターをあてにすると死ぬ

「でもconfigを書き換えてくれるAPIがあるんでしょ、知ってるよ」と油断している方。
私もそう考えていました。config-translationがあれば楽勝だと…!
でもそれは簡単な設定しかしていない一部のユーザーだけかと思います。私の場合、1つ目のステップからコケまくる使えないconfigが出てきて、結局ゼロから作りました。
こちらは構造を勉強するくらいにとどめておき、あてにしないほうが賢明かと思います。

概要

ここからは実際にどのような変更したかの説明です。
前提情報として、私が対応したプロジェクトだとこんな構成でした。

  • やっているタスクは、テストの実行とデプロイのみ
  • staging環境とproduction環境の2つを持っており、developブランチがプッシュされた場合はstaging環境に、masterブランチがプッシュされた場合はproduction環境にデプロイする。
  • ローカルの開発環境構築にdocker-composeを使っている

3つめのおかげでだいぶ楽になりました!

1.0系での設定ファイル

circle.yml
machine:
  timezone: Asia/Tokyo
  python:
    version: 2.7.13

dependencies:
  pre:
    - <デプロイ用のcliインストール>

database:
  override:
    - <テスト用データベース構築のためのコマンド>

test:
  override:
    - <テスト実行のためのコマンド ※出力先は"$CIRCLE_TEST_REPORTS/hoge.xml">

deployment:
  develop:
    branch: [develop]
    commands:
      - <stagingデプロイのためのコマンド>
  production:
    branch: [master]
    commands:
      - <productionデプロイのためのコマンド>

pythonのバージョン指定はデプロイに必要だったので。

2.0系での設定ファイル

.circleci/config.yml
version: 2
jobs:
  build:
    machine: true
    steps:
      - checkout
      - restore_cache:
          key: docker-{{ checksum ".circleci/config.yml" }}-{{ checksum "docker-compose.yml" }}-{{ checksum "Dockerfile" }}
          paths: ~/caches/images.tar
      - run:
          name: Check cache file, if not exists then pull images and generate cache.
          command: |
            if [ ! -f ~/caches/images.tar ]; then
              docker-compose build
              mkdir -p ~/caches
              docker save $(docker images | awk 'NR>=2 && ! /^<none>/{print $1}') -o ~/caches/images.tar
            fi
      - save_cache:
          key: docker-{{ checksum ".circleci/config.yml" }}-{{ checksum "docker-compose.yml" }}-{{ checksum "Dockerfile" }}
          paths: ~/caches/images.tar

  test:
    machine: true
    steps:
      - checkout
      - restore_cache:
          key: docker-{{ checksum ".circleci/config.yml" }}-{{ checksum "docker-compose.yml" }}-{{ checksum "Dockerfile" }}
          paths: ~/caches/images.tar
      - run: <テスト用データベース構築のためのコマンド>
      - run: <テスト実行のためのコマンド ※出力先を"test_results/hoge.xml"に変更>
      - store_test_results:
                path: test_results

  deploy:
    working_directory: ~/<ユーザー名>/<プロジェクト名>
    parallelism: 1
    shell: /bin/bash --login
    environment:
      CIRCLE_ARTIFACTS: /tmp/circleci-artifacts
      CIRCLE_TEST_REPORTS: /tmp/circleci-test-results
    docker:
    - image: circleci/python:2.7.13
      command: /sbin/init
    steps:
      - checkout
      - run: mkdir -p $CIRCLE_ARTIFACTS $CIRCLE_TEST_REPORTS
      - run: <デプロイ用cliのインストール>
      - run:
          name: Deploy
          command: |
            if [ "${CIRCLE_BRANCH}" == "master" ]; then
              <productionデプロイのためのコマンド>
            else
              <stagingデプロイのためのコマンド>
            fi

workflows:
  version: 2
  build-test-deploy:
    jobs:
      - build
      - test:
          requires:
            - build
      - deploy:
          requires:
            - test
          filters:
            branches:
              only:
                - develop
                - master

うわー、めっちゃ長くなったー!
大丈夫、解説していきます!

解説

上記に貼り付けた2.0の設定ファイルを、各ブロックごとに解説していきます。

workflow

まず一番下のworkflowsから見ていきましょう!

workflows:
  version: 2
  build-test-deploy:
    jobs:
      - build
      - test:
          requires:
            - build
      - deploy:
          requires:
            - test
          filters:
            branches:
              only:
                - develop
                - master

なんとなく読めばわかって頂けるかと思いますが、build-test-deployという名前のworkflowを作成します。(名前は任意)
そこでは buildtestdeployという3種類のジョブを走らせていて、

  • testはbuildが正常終了したら実行
  • deoployはtestが正常終了し、かつブランチ名が「develop」または「master」のときのみ実行

という感じです。

build

次に各ジョブを見ていきます。まずはbuildジョブから。

version: 2
jobs:
  build:
    machine: true
    steps:
      - checkout
      - restore_cache:
          key: docker-{{ checksum ".circleci/config.yml" }}-{{ checksum "docker-compose.yml" }}-{{ checksum "Dockerfile" }}
          paths: ~/caches/images.tar
      - run:
          name: Check cache file, if not exists then pull images and generate cache.
          command: |
            if [ ! -f ~/caches/images.tar ]; then
              docker-compose build
              mkdir -p ~/caches
              docker save $(docker images | awk 'NR>=2 && ! /^<none>/{print $1}') -o ~/caches/images.tar
            fi
      - save_cache:
          key: docker-{{ checksum ".circleci/config.yml" }}-{{ checksum "docker-compose.yml" }}-{{ checksum "Dockerfile" }}
          paths: ~/caches/images.tar

machineキーは実行タイプのを指定しています。
CircleCI2.0では実行タイプをdocker, machine(VM), macOS(macOSのVM)の3種類から選ぶ事ができます。
公式サイトによるとdockerがベストプラクティスらしいですが、docker-composeでvolumeを使用する場合は実行タイプをmachineにしなければならないらしいので、そうしています。
volumeを使わない方はdockerタイプの方がいいかと!
(※ machineタイプはそのうち有料になるらしいです)

参考:CircleCI 2.0 で docker-compose を動かすなら、Machine Executor にしないとハマる

次のrestore_cacherunsave_cacheではdockerイメージを作成してそれをキャッシュに保存しています。
こうすることで、2回目移行、時間のかかるイメージの作成をスキップし、次のtestジョブにすぐ移れるようになります。

参考:CircleCi 2.0 で Dockerイメージをキャッシュしビルドを爆速で行う
参考:Caching Dependencies

test

次にtestジョブです。

  test:
    machine: true
    steps:
      - checkout
      - restore_cache:
          key: docker-{{ checksum ".circleci/config.yml" }}-{{ checksum "docker-compose.yml" }}-{{ checksum "Dockerfile" }}
          paths: ~/caches/images.tar
      - run:
          name: Load Docker images
          command: docker load -i ~/caches/images.tar
      - run: <テスト用データベース構築のためのコマンド>
      - run: <テスト実行のためのコマンド ※出力先を"test_results/hoge.xml"に変更>
      - store_test_results:
                path: test_results

buildジョブでキャッシュしたimageファイルをロードし、テストの実行をしていきます。
その際、テストのログを出力するようにした方がいいでしょう。CircleCI上から見れるようになります。
1.0系では$CIRCLE_TEST_REPORTS/hoge.xmlというところに吐いていましたが、2.0系では出力先をstore_test_resultsキーで指定する必要があります。

参考:Configuring CircleCI

deploy

最後にデプロイです!

  deploy:
    working_directory: ~/<ユーザー名>/<プロジェクト名>
    parallelism: 1
    shell: /bin/bash --login
    environment:
      CIRCLE_ARTIFACTS: /tmp/circleci-artifacts
      CIRCLE_TEST_REPORTS: /tmp/circleci-test-results
    docker:
    - image: circleci/python:2.7.13
      command: /sbin/init
    steps:
      - checkout
      - run: mkdir -p $CIRCLE_ARTIFACTS $CIRCLE_TEST_REPORTS
      - run: <デプロイ用cliのインストール>
      - run:
          name: Deploy
          command: |
            if [ "${CIRCLE_BRANCH}" == "master" ]; then
              <productionデプロイのためのコマンド>
            else
              <stagingデプロイのためのコマンド>
            fi

私のプロジェクトではデプロイにpythonが必要だったので、dockerイメージをcircleci/python:2.7.13に指定しています。そういうのがある方は参考にしてください。
また、最後のDeployステップで、ブランチがmasterのときとそれ以外のときでコマンドを変更するようにしています。

参考にしたサイト(再掲あり)

参考にさせていただきました!ありがとうございました!

おわりに

「宿題すべりこみタイプ」の同志の皆さん、参考になれば幸いです!
ではでは〜

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