WindowsからUbuntuにリモート接続する例としてsshがあるが、GUIでの操作ができない。本記事では、GUI操作ができるような方法を紹介する。ただし、初心者が調べながらざっと書いただけなので、間違いがあれば指摘いただきたい。なお、初めは予備知識や色々な選択肢を書いているだけなので、すぐに試したい場合は「設定」の章からでおk。
接続方法の選択肢
VNC
バーチャルネットワークコンピューティング。リモート接続ができるソフト。
Vino
Ubuntuにデフォルトでインストールされている。バックエンドにはVNCが動いている。
RDP/XRDP
リモートデスクトッププロトコル。RDPは、Windowsに標準搭載されている。バックエンドにはVNCが動いている。XRDPは、RDPのLinux版でオープンソース化されている。
Ubuntuデスクトップの選択肢
GNOME/Unity (Ubuntu)
いつも使っているUbuntuデスクトップ。リモート接続の際は5900ポートで接続。マシンのデスクトップでログインした画面に、そのまま接続できる。つまり、デスクトップ側とリモート側の画面が同期される。人によってはこちらの方が好みかもしれない。ただ、少し重いのが欠点。
LXDE (Lubuntu)
リモート接続の際は、本体の画面とは全く別の画面に接続することになる。ポート番号は5901~。軽いのでオススメ。
Xfce (Xubuntu)
試したことはないが、これも軽量っぽい。
MATE (Ubuntu MATE)
最近流行っている?
クライアント(Windows)側ソフトの選択肢
UltraVNC
無料ソフト。接続方法に、VNCやVinoを用いた場合に使用する。
リモートデスクトップ
Windowsにデフォルトでインストールされているソフト。接続方法に、XRDPを用いた場合に使用する。
設定
ここではVNC+LXDE+UltraVNCを用いた方法を紹介する。
サーバ(Ubuntu)側
VNCサーバをインストールする。
sudo apt install vnc4server
LXDEをインストールする。ここで、LXDEを単体でインストールすると、なぜかうまくいかないので、Lubuntuでまとめて入れる。
sudo apt install lubuntu-desktop
LXDEを使えるように、以下の通り設定ファイルを編集する。
echo "lxsession -s LXDE -e LXDE" > ~/.xsession
以下設定ファイルも編集する。
sudo nano .vnc/xstartup
最終行を以下に変更する。
/usr/bin/startlxde &
VNCサーバを起動する。ここで、クライアント側にあわせて、画面の解像度を指定する。
sudo vncserver -geometry 1920x1200
ちなみに、サーバの停止は以下のように行う。以下の例では、ポート5901を指定して停止している。
vncserver -kill :1
クライアント側(Windows側)
UltraVNCをネットからインストールする。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/ultravnc/
特に設定は不要で、UltraVNCから172.19.82.61:5901のように指定して、Connectをクリックすると接続できる。