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【前編】「バグが出ました。」それは報告?相談? ― 意識の違いでシゴデキエンジニアに!! ―

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Last updated at Posted at 2026-03-18

はじめまして。
株式会社PRUMでエンジニアをしている人見です。
日々、プログラミング学習や実務の中で
つまずきやすいポイントを整理して発信しています。

PRUMについて気になった方は、
コーポレートサイトもご覧ください。
コーポレートサイト

「バグが出ました。」それは報告?相談?

― 意識の違いでシゴデキエンジニアに!!【前編】 ―

image.png

はじめに

開発の現場で、こんな言葉を聞いたことはないでしょうか。

「すみません、バグが出ました。」

エンジニアの現場ではとてもよく聞く言葉です。
ただ、この言葉を聞いたときに、少しだけ
気になることがあります。

、、、それは

これは「報告」なのか?それとも「相談」なのか?

という点です。
この言葉から会話が始まり、先輩側が状況を聞き出していく、
というやり取りがよくあります。

今回は、

  • 「バグが出ました」と言ったあとに実際に起きていること
  • なぜ会話が少し遠回りになってしまうのか
  • 少し意識するだけで変わる伝え方

について整理してみます。

よくある会話

image.png

現場でよくあるやり取りを少しデフォルメするとこんな感じです。

新人
「すみません、バグが出ました」

先輩
「どこで?」

新人
「保存処理です」

先輩
「エラーメッセージは?」

新人
「NullPointerです」

先輩
「どの行?」

この会話、特別おかしいわけではありません。
ただ、よく見ると

先輩が状況を聞き出している

という構造になっています。

実はこのラリー、少し遠回り

新人が悪いわけではありません。
むしろ先輩やリーダーは基本的に優しいので
「じゃあ一緒に見てみようか」
と助けようとしてくれます。

ただ、その前に
状況を整理するためのラリー
が始まることがあります。

例えば

  • どの画面?
  • どの操作?
  • エラーメッセージは?
  • 再現手順は?

などを順番に確認していきます。
このやり取り自体は悪いものではありません。
ただ、もし最初にある程度整理されていると、
会話はかなり短くなります。

なぜこういうことが起きるのか

では、なぜ

バグが出ました

で会話が止まることがあるのでしょうか。
いくつか理由があると思います。

1. 「報告したら終わり」だと思っている

仕事の会話を
事実を伝えること
だと思っているケースです。

例えば

  • バグが出ました
  • 終わりました
  • できませんでした

ここで止まると、
「そのあとどうすればいいか」が相手に伝わりません。

2. 相手の立場で考える余裕がまだ少ない

新人の頃は

自分が何を言うか

は考えていても

相手がそのあとどう動くか

までは考えが届かないことがあります。
実はこれは珍しいことではなく、
教育心理学では 認知負荷(Cognitive Load)
と呼ばれる状態に近いと考えられています。

新人は

  • 技術理解
  • エラー理解
  • コード理解

など多くのことを同時に処理しているため、
相手視点まで思考の余裕が回りにくい のです。

【 認知負荷 】
人は一度に処理できる情報量に限界があります。

3. 遠慮してしまう

新人エンジニアの中には、こんなふうに考えてしまう人もいます。

  • もう少し調べてから聞こう
  • こんなことで相談していいのかな
  • 忙しそうだから後にしよう

こうした遠慮があると、
言いたいことを最後まで言わずに止めてしまう
ことがあります。

また心理学では、
初心者ほど自分の理解度を正確に評価しづらい
Dunning–Kruger効果 という現象も知られています。

そのため

もう少し調べれば分かるかも

と思い、
相談のタイミングが遅れる こともあります。

【 Dunning–Kruger効果 】
初心者ほど自分の理解度を正確に判断しづらいと言われています。

4. 自分でも何を求めているか整理できていない

例えば「バグが出ました」と言うときも
本当は

  • 助けてほしい
  • 確認してほしい
  • 方針だけ知りたい

など、いろいろなケースがあります。

しかし新人のうちは
どの情報が重要か 」という判断基準
がまだありません。

そのため
何に困っているのか も、
何をしてほしいのか も、
言語化できていない状態 になることがあります。

これはソフトウェア開発や学習の文脈でも、
メンタルモデル(知識構造) の差 として説明されることがあります。

経験を積んだエンジニアほど、
相手に必要な情報を自然に整理できる ようになります。

【 メンタルモデル(知識構造) 】
経験によって、頭の中の整理の仕方が変わるイメージです

まとめ

「バグが出ました。」

この一言から始まる会話には、

・なぜラリーが発生するのか
・なぜ情報が足りなくなるのか

といった背景があります。

そしてその多くは、

「新人だからできない」ではなく、
考える余裕や経験の差によって自然に起きているもの
です。

だからこそ、

「なんとなく違和感がある」
「少し遠回りしている気がする」

と感じることが、実はとても大事です。

この違和感に気づけるかどうかで、
その後の成長スピードは大きく変わります。

後編では

では、

実際にどう伝えればいいのでしょうか?

・どこまで整理すればいいのか
・何を伝えれば「相談」になるのか
・どうすれば相手が判断しやすくなるのか

リーダーや先輩が本当に知りたい情報に焦点を当てて、
について整理していきます。


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