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【前編】「また指摘されてしまった...」と思った新人エンジニアへ。 レビューはあなたを強くする

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はじめまして。
株式会社PRUMでエンジニアをしている人見です。
日々、プログラミング学習や実務の中で
つまずきやすいポイントを整理して発信しています。

PRUMについて気になった方は、
コーポレートサイトもご覧ください。
コーポレートサイト

「また指摘されてしまった...」と思った新人エンジニアへ。レビューはあなたを強くする

― 思考が育つレビューの仕組み ―
レビューに悩む新人エンジニア

はじめに

設計書を提出する。
   ↓
レビューが返ってくる。
   ↓
修正して出す。
   ↓
またレビューが返ってくる。
   ↓
・・・

多くの新人エンジニアがこう思う。

「また、指摘されてしまった。」
「私ってだめだな、、、こんな資料を提出してしまって、申し訳ないな」

多くの新人が、
ここで つらい思い をすることでしょう。
この感覚はとても自然です。

しかしこの現象は

  • レビュアーが意地悪だから
  • 新人の能力が低いから

という話ではないことが多い。

実はここには 学習の構造 が関係しています。
この記事ではレビューを

  • 学習
  • 思考
  • 教育

の視点から整理してみましょう。

新人がレビューでつらくなる理由

新人がレビューで感じるストレスは、
実は「修正量」ではないことが多い。

多くの場合は次の3つであります。

  • どこまで直せば終わるのか分からない
  • 何がダメだったのか分からない
  • 自分が否定されているように感じる

レビューを受けると、人は無意識に次のように変換してしまいます。

成果物レビュー → 自己評価

つまり

設計書が直された → 自分がダメだった

と感じてしまうのだ!!

しかしレビューで評価されているのは
人ではなく 成果物 であることがほとんどだ。

新人が持ちやすい誤解

新人の頭の中では、
レビューは次のように見えやすい。

レビュー = ミス探し

そのためレビューはこういうプロセスに見える。

① 間違い
② 間違い
③ 間違い

つまり「何回も ダメ出し をされている」と感じてしまう。

しかし実際のレビューでは少し違うことが起きている。

実際のレビューで起きていること

レビューの段階構造

多くの場合レビューは次の段階で改善されていく。

1:最初は 内容が正しいか を確認する

2:内容が整理されると、不足情報 が見える

3:情報が整理されると、表現の問題 が見える

4:表現が整理されると 構造の問題 が見える

5:最後に 他の資料との整合 が見える

つまり

修正されることで、次の問題が見える!!

という構造がある。

これはレビューだけではない。

自分で設計書を書いたときも

  • 並び替える
  • 図を追加する
  • 表を整理する

といった修正を 自然 と実施している人は
多いはずだ。

つまり

成果物は一度で完成しない

のである。

もう一つ大切なことがある

それは、、、
設計や文章には、数学の問題のような
唯一の正解が存在するとは限らない。
ということだ!!

だからこそ

  • より正確に
  • より分かりやすく
  • より伝わる形に

何度も改善 していく必要がある。

レビューが続くのは
間違いを探しているからではなく

より良い表現や構造を探しているから
なのである。

専門家も「やりながら考える」

ここで参考になるのが、教育学者
ドナルド・ショーン の考え方である。

ショーンは専門家の学習を次のように説明している。

専門家は実践の中で思考を更新する。(Reflection-in-Action)

つまり人は

実践
↓
振り返り
↓
思考更新

というプロセスで学ぶ。

レビューもまさにこのプロセスに近い。

成果物を書く
↓
レビューを受ける
↓
考え方を更新する

レビューを

  • 誤り修正

としてだけ見るのではなく

学習の場

として捉えると、見え方が変わる。

自分を責めないで

ここで重要になるのが メタ認知 である。

メタ認知とは心理学者 ジョン・フラベル が提唱した概念で

自分の思考を客観的に観察する能力

のことを指す。

レビューを受けたとき、人はこう感じやすい。

指摘された
↓
自分が否定された

しかしメタ認知が働くと

指摘された
↓
この視点は自分に無かった

と捉えられる。

つまりレビューを

感情

ではなく

思考の拡張

として理解できる。

まとめ

レビューが終わらないのは

  • レビュアーが意地悪だから
  • 新人の能力が低いから

ではない。

多くの場合は

  • 理解が段階的に進む
  • 視点が追加される
  • 成果物が徐々に整理される

という 学習構造 によるものだ。

新人にとってレビューは

「ダメ出しの連続」

に見えるかもしれない。

しかし見方を変えると

思考の視点を増やす教育プロセス

とも言える。

設計や文章には、唯一の正解があるとは限らない。

だからこそレビューを通して

より良い形を探していくこと自体が学習になる。

レビューを受けたとき

「自分の視点が一つ増えた」

と思えると、
少しだけ楽になるかもしれないですね!

後編では、この5段階を使って「新人を育てるレビュー」はどう作れるのか──レビュアーの書き方と、受け手の動き方を“型”にして整理します。 


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