はじめまして。
株式会社PRUMでエンジニアをしている人見です。
日々、プログラミング学習や実務の中で
つまずきやすいポイントを整理して発信しています。
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「また指摘されてしまった...」と思った新人エンジニアへ。レビューはあなたを強くする
はじめに
設計書を提出する。
↓
レビューが返ってくる。
↓
修正して出す。
↓
またレビューが返ってくる。
↓
・・・
多くの新人エンジニアがこう思う。
「また、指摘されてしまった。」
「私ってだめだな、、、こんな資料を提出してしまって、申し訳ないな」
多くの新人が、
ここで つらい思い をすることでしょう。
この感覚はとても自然です。
しかしこの現象は
- レビュアーが意地悪だから
- 新人の能力が低いから
という話ではないことが多い。
実はここには 学習の構造 が関係しています。
この記事ではレビューを
- 学習
- 思考
- 教育
の視点から整理してみましょう。
新人がレビューでつらくなる理由
新人がレビューで感じるストレスは、
実は「修正量」ではないことが多い。
多くの場合は次の3つであります。
- どこまで直せば終わるのか分からない
- 何がダメだったのか分からない
- 自分が否定されているように感じる
レビューを受けると、人は無意識に次のように変換してしまいます。
成果物レビュー → 自己評価
つまり
設計書が直された → 自分がダメだった
と感じてしまうのだ!!
しかしレビューで評価されているのは
人ではなく 成果物 であることがほとんどだ。
新人が持ちやすい誤解
新人の頭の中では、
レビューは次のように見えやすい。
レビュー = ミス探し
そのためレビューはこういうプロセスに見える。
① 間違い
② 間違い
③ 間違い
つまり「何回も ダメ出し をされている」と感じてしまう。
しかし実際のレビューでは少し違うことが起きている。
実際のレビューで起きていること
多くの場合レビューは次の段階で改善されていく。
1:最初は 内容が正しいか を確認する
2:内容が整理されると、不足情報 が見える
3:情報が整理されると、表現の問題 が見える
4:表現が整理されると 構造の問題 が見える
5:最後に 他の資料との整合 が見える
つまり
修正されることで、次の問題が見える!!
という構造がある。
これはレビューだけではない。
自分で設計書を書いたときも
- 並び替える
- 図を追加する
- 表を整理する
といった修正を 自然 と実施している人は
多いはずだ。
つまり
成果物は一度で完成しない
のである。
もう一つ大切なことがある
それは、、、
設計や文章には、数学の問題のような
唯一の正解が存在するとは限らない。
ということだ!!
だからこそ
- より正確に
- より分かりやすく
- より伝わる形に
何度も改善 していく必要がある。
レビューが続くのは
間違いを探しているからではなく
より良い表現や構造を探しているから
なのである。
専門家も「やりながら考える」
ここで参考になるのが、教育学者
ドナルド・ショーン の考え方である。
ショーンは専門家の学習を次のように説明している。
専門家は実践の中で思考を更新する。(Reflection-in-Action)
つまり人は
実践
↓
振り返り
↓
思考更新
というプロセスで学ぶ。
レビューもまさにこのプロセスに近い。
成果物を書く
↓
レビューを受ける
↓
考え方を更新する
レビューを
- 誤り修正
としてだけ見るのではなく
学習の場
として捉えると、見え方が変わる。
自分を責めないで
ここで重要になるのが メタ認知 である。
メタ認知とは心理学者 ジョン・フラベル が提唱した概念で
自分の思考を客観的に観察する能力
のことを指す。
レビューを受けたとき、人はこう感じやすい。
指摘された
↓
自分が否定された
しかしメタ認知が働くと
指摘された
↓
この視点は自分に無かった
と捉えられる。
つまりレビューを
感情
ではなく
思考の拡張
として理解できる。
まとめ
レビューが終わらないのは
- レビュアーが意地悪だから
- 新人の能力が低いから
ではない。
多くの場合は
- 理解が段階的に進む
- 視点が追加される
- 成果物が徐々に整理される
という 学習構造 によるものだ。
新人にとってレビューは
「ダメ出しの連続」
に見えるかもしれない。
しかし見方を変えると
思考の視点を増やす教育プロセス
とも言える。
設計や文章には、唯一の正解があるとは限らない。
だからこそレビューを通して
より良い形を探していくこと自体が学習になる。
レビューを受けたとき
「自分の視点が一つ増えた」
と思えると、
少しだけ楽になるかもしれないですね!
後編では、この5段階を使って「新人を育てるレビュー」はどう作れるのか──レビュアーの書き方と、受け手の動き方を“型”にして整理します。
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