はじめまして。
株式会社PRUMでエンジニアをしている人見です。
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新人エンジニアは、なぜ「止まってしまう」のか【前編】
―― 現場でよく聞く言葉の、少し手前の話
この記事は、現場で起きがちなエンジニアリングや学習のすれ違いを、
個人の問題ではなく「構造」として整理することを目的としたシリーズの一編です。
はじめに
新人エンジニアが現場で止まってしまったとき、
よくこんな言葉を耳にします。
「なんで聞かなかったの?」
「途中で相談してくれればよかったのに」
たしかに、結果だけを見れば正論です。
早めに相談していれば、
もっと早く前に進めた場面も、
きっとあったと思います。
ただ、個人的には、
その言葉を聞くたびに少しだけ引っかかることがあります。
止まってしまった新人は、
本当に「何も考えていなかった」のでしょうか。
止まっている新人は、だいたい真面目
新人が止まる理由が、
怠慢ややる気不足であることは、
ほとんどありません。
むしろ、よく見かけるのは次のような状態です。
- ちゃんと理解してから進めたい
- 間違ったものを出したくない
- できるだけ完成度を上げてから見せたい
100点を出そうとして、動けなくなる。
教育の現場でも、実務の現場でも、
何度も見てきた姿です。
教室では「途中」を出すことが正解だった
学校では、途中で手を挙げる生徒ほど、結果的によく伸びます。
- 分からないところで止まる
- 途中で確認する
- 考え方を修正する
途中の答えは未完成でも、
思考の途中経過を外に出すこと が評価されていました。
また、教室では先生が生徒の様子を見て回る時間があります。
言葉にできない「わからない」も、
周囲の大人が拾ってくれる 前提がありました。
最近接発達領域(Zone of Proximal Development)
教育心理学者 レフ・ヴィゴツキー による概念。
人は「一人では難しいが、他者の支援があればできる状態」で最も学習が進むとされる。
現場では「途中」を出しづらくなる
一方で、現場に出ると空気は大きく変わります。
- 周りは忙しそう
- 自分で調べるのが前提
- 途中で聞くのは迷惑かもしれない
新人は、少しずつこう考え始めます。
・今は忙しそうだから、後で聞こう
・まずは自分で調べないと
・もう少し形にしてから相談しよう
その結果、
止まりかけた状態を外に出せないまま、
時間だけが過ぎていきます。
残る違和感
- 現場は「聞いてほしかった」と思っている
- 新人は「聞けなかった」と感じている
どちらかが悪い、という話ではなさそうです。
ただ、
同じ状況を、違う前提で見ている
そんなズレが起きているように見えます。
後編では、
このズレを「個人の問題」ではなく、
もう少し引いた視点から整理してみます。
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