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【前編】新人エンジニアは、なぜ「止まってしまう」のか。─教える側の“死角”

Last updated at Posted at 2026-02-03

はじめまして。
株式会社PRUMでエンジニアをしている人見です。
日々、プログラミング学習や実務の中で
つまずきやすいポイントを整理して発信しています。

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新人エンジニアは、なぜ「止まってしまう」のか【前編】

―― 現場でよく聞く言葉の、少し手前の話

この記事は、現場で起きがちなエンジニアリングや学習のすれ違いを、
個人の問題ではなく「構造」として整理することを目的としたシリーズの一編です。

はじめに

新人エンジニアが現場で止まってしまったとき、
よくこんな言葉を耳にします。

「なんで聞かなかったの?」
「途中で相談してくれればよかったのに」

たしかに、結果だけを見れば正論です。
早めに相談していれば、
もっと早く前に進めた場面も、
きっとあったと思います。

ただ、個人的には、
その言葉を聞くたびに少しだけ引っかかることがあります。

止まってしまった新人は、
本当に「何も考えていなかった」のでしょうか。

止まっている新人は、だいたい真面目

image.png

新人が止まる理由が、
怠慢ややる気不足であることは、 
ほとんどありません。

むしろ、よく見かけるのは次のような状態です。

  • ちゃんと理解してから進めたい
  • 間違ったものを出したくない
  • できるだけ完成度を上げてから見せたい

100点を出そうとして、動けなくなる。

教育の現場でも、実務の現場でも、
何度も見てきた姿です。

教室では「途中」を出すことが正解だった

image.png

学校では、途中で手を挙げる生徒ほど、結果的によく伸びます。

  • 分からないところで止まる
  • 途中で確認する
  • 考え方を修正する

途中の答えは未完成でも、
思考の途中経過を外に出すこと が評価されていました。

また、教室では先生が生徒の様子を見て回る時間があります。
言葉にできない「わからない」も、
周囲の大人が拾ってくれる 前提がありました。

最近接発達領域(Zone of Proximal Development)
教育心理学者 レフ・ヴィゴツキー による概念。
人は「一人では難しいが、他者の支援があればできる状態」で最も学習が進むとされる。

現場では「途中」を出しづらくなる

一方で、現場に出ると空気は大きく変わります。

  • 周りは忙しそう
  • 自分で調べるのが前提
  • 途中で聞くのは迷惑かもしれない

新人は、少しずつこう考え始めます。

・今は忙しそうだから、後で聞こう
・まずは自分で調べないと
・もう少し形にしてから相談しよう

その結果、
止まりかけた状態を外に出せないまま
時間だけが過ぎていきます。

残る違和感

image.png

  • 現場は「聞いてほしかった」と思っている
  • 新人は「聞けなかった」と感じている

どちらかが悪い、という話ではなさそうです。

ただ、
同じ状況を、違う前提で見ている
そんなズレが起きているように見えます。

後編では、
このズレを「個人の問題」ではなく、
もう少し引いた視点から整理してみます。


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