Web 制作に必要な「技術・戦略」を学ぶ CPI MEGA MIX 2016 で行われるハンズオン用の資料です。
概要
- 時間がなくて試せていない、新しい CMS との出会いがコンセプト
- 動けばいいというスタンスでやります。正確なインストール方法は各 CMS の公式なドキュメントを参照してください
- CPI ACE01 を使ってインストールしていきます
- CMS インストーラーは使いません
- SSH メインで作業します(FTPは使いません)
- たくさん入れるのがコンセプトなので、わざとサブディレクトリにインストールしています。
事前準備
SSH の利用準備
php
コマンドの利用準備
CPI ではデフォルトでは php
コマンドが使えません。
% php -v
Command not Found と怒られます。
回避するために、 .cshrc
ファイルを作成します。
% cd ~
% vi .cshrc
vi
エディタが開きます。下記の記述を追加してください。特定のphpバージョンへのエイリアスを指定します。
alias php php-7.0
SSH セッションをいったん切り
% exit
再接続してから、 php
コマンドが使えるようになったか試しましょう
% php -v
Composer をインストール
PHP のパッケージ管理ツールが Composer です。PHP 製のアプリケーションのインストールにとても便利です。
% cd ~
% wget https://getcomposer.org/composer.phar --no-check-certificate
インストールできたか確認
% php ~/composer.phar
PHP の設定
この辺り CPI 独特の世界になってきます。
% cd ~/html
% vi .htaccess
.htaccess に追加します。
# 使用する php のバージョンを指定
AddHandler x-httpd-php70 .php
# シンボリックリンクを有効に
Options +SymLinksIfOwnerMatch
# リライトエンジンを有効に
RewriteEngine On
# PHP の設定ファイル php.ini を使うために必要
suPHP_ConfigPath /usr/home/CPIユーザーID/html/
CMS インストール
WordPress
コントロールパネルから、データベースを事前に作成します(MySQL5.5で)
% mkdir ~/html/wp
% cd ~/html/wp
% curl -O https://raw.githubusercontent.com/wp-cli/builds/gh-pages/phar/wp-cli.phar
% php wp-cli.phar core download
% php wp-cli.phar core config --dbname=データベース名 --dbuser=ユーザーID --dbpass=データベースパスワード --dbhost=127.0.0.1
% php wp-cli.phar core install --url=http://you.secure.ne.jp/wp --title=サイト名 --admin_user=ログインユーザー名 --admin_password=ログインパスワード --admin_email=cpi@example.com
うまくいったら確認してみよう(ドメインはコントロールパネルのお客様情報から確認)
ポイント
- データベース名はコントロールパネルで確認
- データベースのユーザーID、パスワードは設定完了通知に「データベース情報」として記載されています
- CPI では MySQL データベースのホスト名は
127.0.0.1
です(localhost
ではない) - MySQL 5.5 のポートは
3306
MySQL 5.6 のポートは3307
- 管理画面のログイン情報
--admin_user
--admin_password
--admin_email
は自分のものに変更
Drupal
コントロールパネルから、データベースを事前に作成します(MySQL5.6で)
% mkdir ~/html/drupal
% php ~/composer.phar create-project drupal-composer/drupal-project:8.x-dev ~/html/drupal --stability dev
あとはブラウザにアクセスしてウィザードに従います
ポイント
- データベース情報の入力欄が一部隠れていてクリックで開いて入力する必要がある
concrete5
データベースを事前に作成(MySQL5.5で)
% mkdir ~/html/concrete5
% cd ~/html/concrete5
% git clone https://github.com/concrete5/concrete5.git
% cd concrete5
% php ~/composer.phar install
あとはブラウザにアクセスしてウィザードに従う
日本語を使うには
翻訳更新用のアドオンをダウンロード
% cd ~/html/concrete5/concrete5/packages/
% % wget https://www.concrete5.org/download_file/-/78253/0/ -O core_translation.zip --no-check-certificate
% unzip core_translation.zip
% chmod 755 ~/html/concrete5/concrete5/application/languages/
- ツールバー右端の Dashboard > Extend concrete5 から "Core Translation Updater" アドオンをインストール
- Dashboard > System & Settings > Multilingual > Update Core Translation から core-dev-8 を選択して "Select" ボタンをクリック
- Select Language で Japanese を選択して "Update" ボタンをクリック
- Dashboard > Sysgem & Settings > Basics > Languages で Japanese を選択して "Save" ボタンをクリック
TYPO3
データベースを事前に作成(MySQL5.6で)
% mkdir ~/html/typo3
% php ~/composer.phar create-project typo3/cms-base-distribution ~/html/typo3
% cd ~/html/typo3/web
% touch FIRST_INSTALL
あとはブラウザにアクセスしてウィザードに従う
ポイント
php.ini
の設定変更を幾つか求められます。
October
データベースを事前に作成(MySQL5.6で)
% mkdir ~/html/october
% php ~/composer.phar create-project october/october ~/html/october dev-master
% cd ~/html/october
% php artisan october:install
ポイント
インストールはコマンドラインのウィザードで完結します。
Grav
データベースが不要なCMSです。事前に作成しません。
% mkdir ~/html/grav
% php ~/composer.phar create-project getgrav/grav ~/html/grav
% cd ~/html/grav/
% php bin/grav install