LoginSignup
1
0

More than 3 years have passed since last update.

ユーザー目線で、テレワークとVDI

Last updated at Posted at 2019-08-04

昨日・一昨日と勉強会に参加させてもらったのですが、そんな勉強会の最中に社内システムのトラブルに巻き込まれました。私物PCから使えるVDI環境があるのでそれでつないで、トラブルシュートして、事なきを得ました。

ところで、「VDIで働き方改革!」とか、働き方改革というキーワードに関連して頻繁に出てきます。
厚労省の働き方改革のいくつかの取り組みの1つに「柔軟な働き方がしやすい環境整備」があり、さらにその中の1つとして「テレワーク普及促進関連」の事業があります。

じゃ、そもそもVDIって?と調べてみてもシステム面から記事は多いけど、ユーザー目線でどうなのよ?というのはあんまり出てこないので、自分の考えを整理するためにザックリまとめてみました。

テレワークって?

時間や場所にとらわれない柔軟な働き方のこと(日本テレワーク協会)とある。通常の勤務先でないオフィス使うケースや、在宅勤務、などもその1つ。

オフィス以外の場所で、会社PCで業務をしようと思ったら「オフィスじゃないとそもそも社内システムにつなげられない」だとか「VPNで接続しないと社内システムにつなげられない」ケースもある。VPN接続すれば業務できます、ならテレワークできちゃうといえる。

「VDIでテレワーク!」なんて記事よく出てくるけど、上記の通りでテレワーク環境の整備にVDIじゃなくてもいい。でもVDIならできることもあったりする。

VDIって?

遠くのPC環境を遠隔で操作して、画面だけ手元のPCに表示して使えるシステム。

たとえば、手元のPCではAという作業をしつつ、Bという作業を並行して行いたいとき、PCは2台必要になってしまうことも。2台並べてたら場所も食うし、2台使えないケースもある。
VDIも使えるなら、手元のPCではAという作業をしつつ、VDI上の別のPCでBという作業を並行して行える。1台分のスペースで十分。

遠くのPCと書いたけど、実際にはPCが物理的に1台1台並んでいるわけではなくて、会社が管理しているサーバーの中で複数のPCが動いていて、そのうちの1つを使うと思えばいい。

会社のオフィス以外で使えるの?

ざっくり、社内からしか使えないVDIと、社外からでも使えるVDIにわけられる。
テレワークのためにVDIを選ぶなら、社外から使えないと意味がない。

セキュリティにやかましく言って邪魔ばっかりする情シスがいるような厳しい会社だと、社外からアクセスさせない、あるいはできないようなところもある。
また、昔からあるようなVDIだと、テレワーク以外を目的に導入してたりするので、その場合はやっぱり社外から使えない。

テレワークでVDIを使うなら、社外から使えるVDIが必須。ただ、社外から使えるとしても、ある程度のセキュリティは考えないといけない。アカウントとパスワードだけで使うのは不安。アカウントとパスワードと、「別の何か」で不正利用を防ぐ仕掛けが必要になってくる。

私物からVDIって使えるの?

さっきの「別の何か」次第で、会社端末からしかアクセスできないVDIと、BYODからでもアクセスできるVDIにわけられる。

「会社貸与PCであること」で制限しているケースだと、私物でのテレワークは実現できない。
「VPNで接続していたらOK」なケースだと、VPNが会社端末だけに制限されてたら、やっぱり私物端末では使えない。

「認証アプリなどで本人確認できること」で制限しているケースだと、私物で使えるといえそう。
認証アプリスマートフォンに予めアプリをインストールしておいて、ログインするたびにアプリに通知が来て承諾したら使える(身に覚えがない通知がきたら不正ログインされている)とか、アプリにPINが表示されるのでそれをパスワードとは別に入力するとか、そういうやつ。面倒かもしれないけど、アカウントとパスワードだけでは安全でないことはだんだん当たり前になってきてるので、これぐらいはやってるほうがベター。

で、だいたいノートPCも軽くはないので、あまり持ち運びしたくない。「自宅にPCがあるのでそれで業務したいです」が実現できれば便利だし、もし災害などで出社できないようなケースでも業務継続できたりする。このあたりは、私物から使えるVDIのメリットの1つ。

DaaSって?

VDIと同じようにDaaSって言葉も出てくる。超ざっくりだと、クラウド上に構築されてて(社内のサーバーとかじゃなく)、インターネット越しにアクセスできるVDIのこと。
私物からアクセス不可とか、社内からしかアクセスできないとかであって、この2つ満たしてたらDaaS。

使う側からすれば、社外から安全に便利につかえるなら、DaaSでも、DaaSでなくても構わない。管理者目線だとDaaSじゃないVDIは管理が大変だし、その上「社外から使えるよ!」とか「私物からアクセスできるよ!」を実現するのはかなり大変。DaaSのだったら管理する負荷は小さくなる。

まとめ

普段使い慣れてるPCでテレワークできることを選ぶなら、VDIでなくてもいい。実際PCにファイル保存してたり、個別のアプリ使っているケースもあるし。

私物利用のテレワークを前提としたVDIには、PC持ち歩かなくてもいいメリットがある。

来年にはオリンピックもあるし、そうでなくても通勤ラッシュは大変。テレワークの選択肢の1つにVDIを入れてもいいと思う。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0