社内でSaaS導入の相談が増えてる。どんなツールが良いかは業務部門の要件次第だけど、利便性とセキュリティ観点から、シングルサインオンは強くおススメしてるのもあって、SaaS導入とSSO導入はほぼセットで相談が来るようになった。ありがたい。
Office365使ってる組織なら、Office365(=Azure Active Directory)とSSOしちゃったら管理もラクになるのでおススメ。でもってAzure ADとSSOの構成は手順通りやれば結構簡単にできるようになってる。
今回はメジャーなSaaS、個人的に注目してるSaaS、一部クラウドサービスのAzure ADのSSO対応と公開されてる手順をまとめてみた。
※私が調べた時点での情報ですので最新とは限りません。
#各種SaaSのAzureAD SSO対応状況
Azure ADでSSO可能、ユーザープロビジョニング可能と公開情報に明示があるか。
SSO設定手順について、公式な公開ドキュメントはあるか。
※明示がないだけで、できるケースもあります。間違えてるよ!などがありましたらご指摘ください。
memo欄にまとめた記事へのリンクを追記しました。
※SAMLではないので、ほかの認証(google認証とか)でログインできてしまう。
#SAMLとOPEN ID Connect
どちらもSSOするための仕組みだけど、ざっくり、こう理解してる。
SAML...ユーザーの意思関係なく、何で認証するか、管理者側で強制できる。ビジネス向け。
Open ID Connect...ユーザーが、何で認証するかを選べる。コンシューマー向け。
セキュリティを気にするなら、SAMLかな、ととらえてる。
#各SaaSのAzureADでのSSOへの印象
ざっくり、
・OktaやWorkspaceONEと比べると手順書出してるところは少ない。ただ、だんだん増えてきてる。
・海外SaaSは、AzureADに対しても手順をしっかり用意してるけど、日本のSaaSは手順を公開していないケースも。ベンダー任せの企業が多いから?それとも忖度?
・Teachme.bizとSANSANの2社は積極的。エンタープライズを取りに行ってる?
SANSANは、2016年には対応を発表してる。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1611/28/news010.html
Azure portal のアプリケーションギャラリーにも登録されてるし、これは日本SaaSでもAzureADでSSOの先駆けか・・・とおもったけど、ほかのSaaSはあまり増えていない印象。
Teachme.bizは、さすがはマニュアルのソリューションの会社だけあり、手順書もわかりやすい。今回調べた中では一番わかりやすいマニュアルだった。
ほかの会社も手順書出しているとこともあるけど、出していないところも。検証用環境のオンラインでの払い出しと、設定手順だしてくれると検証しやすいし、ユーザー企業の反応も集めやすくなると思うのだけど。
#まとめ
今後も時々ウォッチしてみる。対応が増える、情報の公開が増やしているSaaSはどんな傾向あるのかな・・・。