はじめに
この記事では、「Bing Chat に学習指導案、指導計画書、発問計画、総合評価問題の下書きを作ってもらう」 で紹介した内容を元に GIGA スクール時代の探究型学習のための学習指導案、授業計画書を作ってみます。
プロンプト改良のポイント
プロンプト改良点は以下の2つです。
- 探求学習とは何かを定義した
- 学習ツールを定義し、授業計画で利用するにように指示した
プロンプト
プロンプト
あなたは{学年}の教員です。
次の条件で{学年}の{問題解決学習}のための学習指導案を作成します。
{学年}: 小学校1年(Grade 1)
{授業科目}: 生活科学
{単元名}:たのしいあき いっぱい
{小単元}: あきのおもちゃをつくろう
{授業時間} 45分×10回
{学習ツール}:
-ノートPC: インターネット検索ができるPC
-ホワイトボード: グループのメンバーが何でも書くことができるデジタルホワイトボード
-Forms: アンケートなどをオンラインでとることができるツール
-OneNote: デジタルノードにノートをとる、他人との情報共有ができる
-大型モニター:映像、音声を共有できる
{探究型学習}:
探究型学習は次の手順で行う
-学習者自身が一人で学習問題を発見し、主体的になる
-みんなで議論し、学習問題を整理、理解する
-学習者自身が一人で仮説を立てて検証する
-みんなでグループディスカッションし、検証、解決にたどり着く
-学習者自身が一人で解決策を吟味し自分が納得する
#学習指導案
-{小単元}の学習指導案は次の書式で作成します。
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{学年} {授業科目} 学習指導案
#単元名:
「{単元名}」
#小単元名:
「{小単元名}」
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#小単元の目標:
次の観点を考慮し、{小単元}の目標を箇条書きで作成します。
-知識及び技能の基礎
-思考力、判断力、表現力等の基礎
-学びに向かう力、人間性等
#単元について:
次の観点を考慮し学習者の目線で何を学ぶのかを箇条書きでまとめます。
-この{小単元}についての学習者の目線で何を学ぶのかを作成します。
#学びを支えるために
次の観点を考慮して学びを支えるための手法を箇条書きで記述します。
-学習ツールを使用せずに、学習者の学習の質を高める方法5以下で作成します。
-学習ツールを使って、学習者の学習の質を高める方法を5以下で作成します。
#小単元の評価基準:
小単元の評価基準は以下の項目にそって作成します。
-知識・技能
-思考・判断・表現
-主体的に学習に取り組む態度
#学習計画:
次の条件に従い、学習プランを作成します。
- {学習指導案}を元に各授業時間の学習計画を作成してください。
回答結果
小単元の目標や評価基準はそれほど変化は見られません。
授業は45分×10回で設定したので、各授業の授業計画の概要は次のようになりました。
各授業の授業計画の詳細を見ていきます。
教員主導の授業ではなく、学習者が自ら学ぶ授業形態になっているのがわかります。また、適切な場面で事前に指定した学習ツールを取り入れていることもわかります。
前回の授業の振り返りをちゃんと授業冒頭にもってきていますね。
Forms 使ってアンケートもとろうとしていますね。
この授業では、アンケート結果を元に、最も人気のあったアイデアについてのディスカッションからはじめています。
まとめ
どのような教育を実施したいのか、授業中に使用する学習ツールを定義することで、適切な授業計画を Bing Chat が生成できることが検証できました。