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Dapr CLI をインストールする手順

Last updated at Posted at 2023-02-17

Dapr CLI をインストールする手順

目的

分散アプリケーションの為のランタイム Dapr の理解を深めます。

実現すること

ローカル環境 (Ubuntu) に Dapr を操作する為のコマンドラインツール Dapr CLI をインストールして Dapr ランタイムの動作を確認します。

開発環境

  • Windows 11 Home 22H2 を使用しています。
  • WSL の Ubuntu を操作していきますので macOS の方も参考にして頂けます。

WSL (Microsoft Store アプリ版)

> wsl --version
WSL バージョン: 1.0.3.0
カーネル バージョン: 5.15.79.1
WSLg バージョン: 1.0.47

Ubuntu

$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description:    Ubuntu 22.04.1 LTS
Release:        22.04

Docker Desktop

Version 4.16.3 (96739)
$ docker --version
Docker version 20.10.22, build 3a2c30b

※ この記事では基本的に Ubuntu のターミナルで操作を行います。

インストール

インストール

$ wget -q https://raw.githubusercontent.com/dapr/cli/master/install/install.sh -O - | /bin/bash

バーション確認
※ ランタイムはまだ初期化されていません。

$ dapr --version
CLI version: 1.10.0
Runtime version: n/a

ランタイムの初期化

※ Dapr ランタイムを初期化する方法が2種類あります。

No 方法 概要
1 ローカル環境に初期化 Dapr の起動には Redis が必要なので Redis の環境を個別に用意する必要があります。
2 Docker 環境に初期化 Dapr の起動に必要である Redis コンテナもセットで環境が初期化されます。
※ 公式での推奨

ローカル環境に初期化

初期化

$ dapr init --slim

※ ランタイムをアンインストールする場合

$ dapr uninstall

Docker 環境に初期化

※ Docker 環境が起動している必要があります。

$ docker --version
Docker version 20.10.22, build 3a2c30b

初期化

$ dapr init

※ ランタイムをアンインストールする場合

$ dapr uninstall --all

コンテナ起動状況確認

$ docker ps | grep dapr
a842a0006f5d   redis:6              "docker-entrypoint.s…"   0.0.0.0:6379->6379/tcp             dapr_redis
4201cb6b0ca7   openzipkin/zipkin    "start-zipkin"            9410/tcp, 0.0.0.0:9411->9411/tcp   dapr_zipkin
dae8b337dabe   daprio/dapr:1.10.0   "./placement"             0.0.0.0:50005->50005/tcp           dapr_placement

初期化後

※ 以下のディレクトリに Dapr ランタイムがインストールされています。

 /home/$USER/.dapr/bin  

バーション確認

$ dapr --version
CLI version: 1.10.0
Runtime version: 1.10.0

Dapr API を使用してみる

※ ローカル環境に初期化した構成では Redis を起動します。
※ この例では Redis を Docker コンテナとして起動しています。

$ docker run -d -p 6379:6379 redis

Dapr ランタイムの起動

Dapr サイドカーを実行します。
※ 空のアプリケーションをポート 3500 でリッスンする Dapr サイドカーが起動されます。

$ dapr run --app-id hello-dapr --dapr-http-port 3500

※ 停止したい場合(別ターミナル)

  • なおエラーで起動出来ていない場合は停止できないようです。
$ dapr stop --app-id hello-dapr

Dapr Dashboard で確認(別ターミナル)

$ dapr dashboard -p 9999
Dapr Dashboard running on http://localhost:9999

API で操作してみる

別ターミナルから Dapr API で値を登録します。

curl -X POST -H "Content-Type: application/json" -d '[{ "key": "name", "value": "Michael Jackson"}]' http://localhost:3500/v1.0/state/statestore

続けて Dapr API で値を取得してみます。

curl -X GET http://localhost:3500/v1.0/state/statestore/name
"Michael Jackson"

Dapr の Redis コンテナを調べて状態を確認します。
※ Redis CLI を使用します。
※ ローカル環境に初期化した構成の場合、動作してる Redis コンテナに対して操作して下さい。

$ docker exec -it dapr_redis redis-cli

Redis CLI
※ exit で操作を抜けます。

> keys *
1) "hello-dapr||name"
> hgetall "hello-dapr||name"
1) "data"
2) "\"Michael Jackson\""
3) "version"
4) "1"

※ Dapr の Redis コンテナに値が保存されています。

Dapr API で値を削除します。

curl -v -X DELETE -H "Content-Type: application/json" http://localhost:3500/v1.0/state/statestore/name

※ Redis コンテナを確認すると値が削除されています。

> keys *
(empty array)

まとめ

  • Dapr CLI をインストールして Dapr ランタイムを構築し、 Ubuntu の Docker 環境にて Dapr API の動作を確認することが出来ました。

公式リファレンス

Dapar Getting started

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