1 はじめに
Amazon Connect(以下、Connect)を使用する場合、監視はどうするの?という疑問が発生してくると思います。
今回は Amazon CloudWatch メトリクスを使って Amazon Connect のモニタリングを試してみたいと思います。
2 アラームの精査
今回は以下のメトリクスに対するアラートを設定したいと思います。
・ContactFlowFatalErrors — システムエラーが原因で問い合わせフローが実行に失敗した回数
3 AWS CLIのインストール
現在、AWSの CloudWatch コンソール上に表示されるメトリクスは、データが記録されたもののみとなっています。
データが記録されていないメトリクスはコンソール上に表示されないので、AWS CLIを用いて設定します。
AWS CLIのインストールはこちらを参照して実施してください。
4 アラーム設定
AWS CLIのインストールが完了したらアクセスキーを払い出してもらってアクセスしてみましょう。
アクセス出来たらコマンドを実行してアラームを作成しましょう。
以下のコマンドは、ContactFlowFatalErrorsに対するアラームの設定例となります。
$ aws cloudwatch put-metric-alarm \
--alarm-name "<アラーム名>" \
--namespace AWS/Connect \
--metric-name ContactFlowFatalErrors \
--dimensions Name=InstanceId,Value=<インスタンス ID> Name=MetricGroup,Value=ContactFlow Name=ContactFlowName,Value="<問い合わせフロー名>" \
--period 300 \
--statistic Maximum \
--comparison-operator GreaterThanOrEqualToThreshold \
--alarm-actions <アラームアクションの ARN> \
--evaluation-periods 1 \
--threshold 1 \
--treat-missing-data notBreaching
ちなみに、アラームごとに CloudWatch が欠落データポイントを次のいずれかとして処理するように指定できます。デフォルトの動作は missing です。
・missing - このアラームは、状態を変更するかどうかを評価する際に、欠落データポイントを考慮に入れません。
・notBreaching - 欠落データポイントはしきい値内として扱われます。
・breaching - 欠落データポイントはしきい値超過として扱われます。
・ignore - 現在のアラーム状態が維持される
5 CloudWatch コンソールで確認
設定した内容がCloudWatchコンソールに表示されていることを確認しました。
これでエラーが発生した場合もメールが飛ぶので安心です。
6 最後に
今回は、Amazon CloudWatch メトリクスにおける Amazon Connect のモニタリングを設定してみました。
メトリクスはたくさんあるので、運用しながら精査して追加していきたいと思います。
7 参考にさせていただいたリンク
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/streams/latest/dev/kinesis-tutorial-cli-installation.html
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/connect/latest/adminguide/monitoring-cloudwatch.html
http://blog.serverworks.co.jp/tech/2018/05/08/ops-connect/
https://dev.classmethod.jp/cloud/tips-connect-cloudwatch-alarm/