きっかけ
Claude Codeには日頃から大変お世話になっていますが、完全にお任せというわけにも行かないのが実情です。
- 計画段階でのレビュー - 「そのアプローチで大丈夫?」と確認したい
- 実装中の軌道修正 - おかしな方向に進みそうなときに相談に乗りたい
- 完了時のチェック - 見落としがないか確認したい
結局、横についていないと不安で、ちょくちょく様子を見に行く必要がありました。 Claude Codeが自律的に良い判断をしてくれれば、もっと任せられるのに... と思っていました。
そんなとき、CodexがMCPサーバの機能を持っていることを知りました。「自分の代わりにCodexを相談役・レビュー役にできないか?」——そう思ったのがこのAgent Skillを作るきっかけです。
最初はMCPサーバで実現してみたのですが、ハングしたり回答が遅かったりと不安定だったところに、Agent Skillが登場したのでAgent Skillで実装してみたところ安定して動くようになりました。
作ったもの
Claude Codeが別のAIエージェント(CLI)に相談できるAgent Skillを作りました。
用意したAgent Skill:
| Skill名 | 相談先 | 用途 |
|---|---|---|
| ask-codex | Codex CLI | Codexに相談・レビュー依頼 |
| ask-gemini | Gemini CLI | Gemini CLIに相談・レビュー依頼 |
| ask-peer | サブエージェント | 同僚エンジニア役として相談 |
ask-codex、ask-geminiは外部のAI CLIを呼び出します。ask-peerはClaude Codeのサブエージェント機能を使って、同じClaude内で「同僚エンジニア役」として振る舞うエージェントを起動します。
Claude以外のAIエージェント(Codex等)用に、Claudeに相談できるスキルも用意しています。
| Skill名 | 相談先 | 用途 |
|---|---|---|
| ask-claude | Claude Code | Codex等からClaudeに相談・レビュー依頼 |
使い方
基本的な使い方
「codexに相談して」「geminiにレビューしてもらって」のように自然に依頼するだけです。
あなた: OAuth認証を追加してください。計画を立てたらcodexにレビューしてもらって。
Claude Code: OAuth認証の追加計画を作成しました。Codexにレビューを依頼します。
Codex: いくつか確認させて。
1. セッション管理はどうする予定?既存のJWTと共存させる?
2. OAuth失敗時のフォールバックは考えてる?
...
/ask-codex、/ask-gemini、/ask-peer のようにスラッシュコマンドで直接呼び出すこともできます。
幅広い意見が欲しいときは「codexとpeerに相談してみて」のように複数のAIにブレストを促すこともあります。異なるモデルから違う視点の意見がもらえるので面白いです。
CLAUDE.mdとの連携
CLAUDE.mdに以下のように書いておくと、作業の開始時と終了時に自動的にレビューが入るワークフローを構築できます。
## 相談ルール
- **重要**:
- 作業開始時には必ずcodexに作業計画をレビューしてもらう
- 作業完了時には必ずcodexに作業に不備/不足がないかチェックしてもらう
上記以外にも作業中に以下のような状況に直面した場合は、codexに相談する:
- 作業の遂行に問題が発生した
- 複数の選択肢があり判断に迷っている
- エラーや予期しない動作の原因が特定できない
- **注意**:
あなたとcodexは特性の異なる優秀なエンジニアです。codexに相談する際は以下を意識してください:
- codexの提案を鵜呑みにせず、その根拠や理由を理解する
- 自分の分析結果とcodexの意見が異なる場合は、双方の視点を比較検討する
- 最終的な判断は、両者の意見を総合的に評価した上で、自分で下す
これにより、作業依頼 → 計画立案 → Codexレビュー → 実装 → 完了レビュー → 完了、というワークフローが自然に回ります。毎回「Codexにレビューして」と言わなくても自動的にレビューが入るので、横についていなくても安心して任せられるようになりました。
ちなみに「注意」の部分は最初は書いていませんでした。しかし運用していると、ClaudeがCodexの言うことを鵜呑みにして、自分が正しいケースでも意見を曲げてしまうことがありました。そこで「提案を鵜呑みにせず、両者の意見を総合的に評価して判断する」というルールを追加しています。
また、CLAUDE.mdのシンボリックリンクとしてAGENTS.md(Codex用)、GEMINI.md(Gemini CLI用)を作成しておくと、CodexやGeminiもClaudeと同等のドメイン知識を持った状態で相談に乗ってもらえます。
上記の「相談ルール」を記載したCLAUDE.mdをシンボリックリンクするとCodexやGeminiにまで相談ルールが読み込まれてしまうので、私は「相談ルール」はユーザーレベル(~/.claude/CLAUDE.md)に書いています。
各Skillの特徴
ask-codex / ask-gemini
外部のAI CLIを呼び出すSkillです。
メリット:
- 異なるモデルの視点でレビューを受けられる
- Claude Codeとは違う判断基準でフィードバックがもらえる
注意点:
- 各CLIが事前にインストールされている必要がある
- 外部プロセス呼び出しなので若干のオーバーヘッドがある
ask-peer
Claude Codeのサブエージェント機能を使うSkillです。外部CLIを呼び出すのではなく、Claude Code内で別のエージェントを起動します。
メリット:
- 追加のCLIインストールが不要
- レスポンスが比較的速い
特徴:
- 「同僚エンジニア」として振る舞うようプロンプトを設計
- 率直に問題点を指摘し、代替案を提示する
仕組み
Agent Skillの実装は非常にシンプルです。
ディレクトリ構成(ask-codexの例)
ask-codex/
├── .claude-plugin/
│ └── plugin.json # プラグインメタデータ
└── skills/
└── ask-codex/
└── SKILL.md # Skillの定義
SKILL.md
---
name: ask-codex
description: Asks Codex CLI for coding assistance.
allowed-tools: Bash(codex:*)
---
# Ask Codex
Executes the local `codex` CLI to get coding assistance.
## Quick start
\`\`\`bash
codex exec "Your question or task here"
\`\`\`
完全版はGitHubを参照してください。
これだけで、Claude Codeから /ask-codex コマンドとして呼び出せるようになります。
使ってみて
このAgent Skillを使い始めてから、Claude Codeに作業を任せやすくなりました。
- 計画段階でのフィードバック - 実装後の手戻りが減った
- 見落としの検出 - 自分では気づかない考慮漏れを指摘してくれる
- 横についていなくて良い - CLAUDE.mdで自動レビューを設定しておけば放置できる
異なるAIエージェント同士が相談し合うというのは面白い体験です。モデルによって着眼点が違うので、思わぬ指摘をもらえることもあります。
注意点
- トークン/API消費 - 相談のたびにトークンやAPIコールを消費します
- 最終判断は自分で - AIの意見を鵜呑みにせず、自分で判断することが大切です
おわりに
「横についていなければならない」という課題を、AIエージェント同士の相談という形で解決してみました。
これらのAgent Skillはプラグインとして公開しています。興味があれば試してみてください。
GitHub: hiroro-work/claude-plugins
# マーケットプレイスを追加
claude plugin marketplace add hiroro-work/claude-plugins
# インストール
claude plugin install ask-codex@hiropon-plugins
claude plugin install peer@hiropon-plugins
この記事はZenn/Qiitaにクロスポストしています