はじめに
WSL(Windows Subsystem for Linux) は、Windows 上でネイティブの Linux を起動することができます。WSL は、Windows 10/11 の機能として提供されていましたが、Microsoft ストアからも入手できるようになりました。WSL を Microsoft ストア経由で取得することで、Windows OS を更新することなく、最新の WSL を利用できるようになります。
ここでは、Microsoft ストア版 WSL のインストール方法を説明します。
前提条件
- Windows 11
- もしくは、Windows 10 バージョン 2004(20H1) Build 19041 以降
(*) 既に、WSL をインストール済でもストア版へ移行できます。
Microsoft ストアから WSL をインストール
[Windows の機能の有効化または無効化] から [仮想マシンプラットフォーム] をインストールします。
Microsoft ストアから、[Windows Subsystem for Linux] をインストールします。
https://aka.ms/wslstorepage から、Microsoft ストアを起動し、[Windows Subsystem for Linux] を選択できます。
(*) 既に WSL をインストールしていてもこの手順で、Microsoft ストア版 WSL へ移行できます。
コマンドラインで、wsl --version
を実行し、各バージョンが表示されたら正しくインストールされています。
C:\>wsl --version
WSL バージョン: 1.0.3.0
カーネル バージョン: 5.15.79.1
WSLg バージョン: 1.0.47
MSRDC バージョン: 1.2.3575
Direct3D バージョン: 1.606.4
DXCore バージョン: 10.0.25131.1002-220531-1700.rs-onecore-base2-hyp
Windowsバージョン: 10.0.22621.963
Linux ディストリビューションのインストール
あとは、好みのディストリビューションを Microsoft ストアから検索し、インストールしてください。
WSL での systemd サポート
WSL バージョン 0.67.6 以降では、systemd がサポートされるようになりました。
デフォルトでは無効になっているので、systemd を有効にする場合は、対象とするディストリビューションで、以下の設定を行ってください。
/etc/wsl.conf ファイルを作成。
$ sudo vi /etc/wsl.conf
下記の内容をファイルに記述して保存。
[boot]
systemd=true
以下のコマンドで、Windows 側から、WSL をシャットダウン。
C:\>wsl --shutdown
対象のディストリビューションを起動し、以下を実行。
$ systemctl list-units --type service --all
各サービスのステータスが表示できれば、systemd が有効化されています。