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【AWS SAP勉強記】コスト管理系サービスの違いとユースケースを整理してみた

Last updated at Posted at 2026-01-23

1. はじめに

AWS認定試験(SAPやSAA)の勉強をしていると、「コスト関連のサービス」がたくさん出てきます。

CloudWatch 請求アラートとBudgetsって何が違うの?など自分自身、勉強していてこんがらがった部分だったので、それぞれの違いと使い分けを整理しました。

同じように迷っている方の参考になれば幸いです。

2. サービス別解説&ユースケース

問題でよく出題されたサービスまとめてみました。
これだけでも7つもあります。
すべてがコストと直接関わるものだけではありません、一つ一つ整理していきましょう

  1. CloudWatch 請求アラート (Billing Alarm)
  2. AWS Budgets
  3. AWS Cost Explorer
  4. AWS Cost and Usage Report (CUR)
  5. AWS Billing Conductor
  6. AWS Compute Optimizer
  7. AWS Trusted Advisor

1. CloudWatch 請求アラート (Billing Alarm)

Group 59.png
※個人的にサービスのアイコンと一緒に覚えると、忘れづらくなるので添付しておきます。

概要

CloudWatch内のひとつの機能として、請求額のメトリクスを監視します。「$1,000を超えたらSNSトピックへ通知」といった非常にシンプルな監視設定です。細かい分析やアクションはできません。
※請求メトリクスはus-east-1リージョンでのみ利用可能

ユースケースや試験で出題される内容

  • AWSアカウント全体の請求額が閾値を超えたら、経理担当者にメールを飛ばしたい

2. AWS Budgets

Group 57.png
NVIDIAのロゴみたいになりましたが気にせず…。🙃

概要

予算管理と「アクション」が設定できるサービスです。予算に対する進捗(80%消化など)や、将来の「予測」で予算管理が可能。

最大の特徴は、予算超過時に単に通知するだけでなく、具体的なアクション(リソース停止など)を自動実行できる点です。例えば、カスタムIAMポリシーを適用してリソース作成を拒否したり、Systems Managerと連携して特定のEC2/RDSインスタンスを停止させるなどの自動化が可能です。ここがCloudWatch請求アラート違うところですね。

ユースケースや試験で出題される内容

  • 予算を超過しそうな場合、自動的にEC2インスタンスを停止したい
  • 開発チームの予算が80%を超えたら、管理者と開発リーダーに通知したい

3. AWS Cost Explorer

Group 58.png

概要

マネジメントコンソール上で、棒グラフや折れ線グラフを使ってコスト推移を確認できるサービスです。
サービス別」「リージョン別」「タグ別(プロジェクトA、部門Bなど)」といったフィルターをかけて、「何にお金がかかっているのか」を分析するのに使います。過去の傾向から簡易的な将来コストの予測も行えます。

ユースケースや試験で出題される内容

  • 過去3ヶ月のコスト傾向をグラフで確認し、来月のコストを予測したい
  • 部門ごとにコスト配分タグをつけており、部門ごとの利用額をレポートしたい
  • コスト可視化により予算超過の要因を特定

4. AWS Cost and Usage Report (CUR)

Group 60.png

概要

AWSの全サービスの利用状況を、時間単位・日次・月次、またリソースID単位でCSVファイルとしてS3バケットに出力するサービスです。
自体はただのCSVファイルなので、Amazon Athenaでクエリを投げたり、Amazon QuickSightで可視化したりと、他の分析サービスと組み合わせて使います。

ユースケースや試験で出題される内容

  • 非常に詳細なレベル(1時間単位など)でコスト分析を行いたい
  • コストデータをS3に出力し、Athenaを使ってSQLで特定の分析を行いたい、またAmazon QuickSightで可視化したい場合など。

5. AWS Billing Conductor

Group 61.png

概要

AWSからの実際の請求額ではなく、特定のグループ(部門や顧客)に対して「見せたい金額(カスタムレート)」を表示させるサービスです。
例えば、子会社に対してAWSを提供する場合に「AWS原価 + 管理手数料 5%」を上乗せした金額を、子会社側のコンソールで見せたい場合などに使います。

※AWS Organizations環境の管理アカウントからのみ設定することができます。

ユースケースや試験で出題される内容

  • 顧客ごとの請求額をカスタマイズして請求したい
  • エンドユーザー(または別部署)に対し、割引適用後や手数料上乗せ後の独自のレートでコストを表示したい

6. AWS Compute Optimizer

Group 62.png

概要

先程までのサービスとはジャンルが少し異なりますがコストを抑えるという点では合わせて覚えていたほうがいいです。
過去のメトリクス(CPU使用率など)を機械学習で分析し、「この処理に対して、現状のインスタンスではサイズが大きすぎます。t3.mediumに下げればパフォーマンスを格段に落とさずに安くできますよ」などと提案してくれるサービスです。
対象サービスは主に「EC2、EBS、Lambda、Auto Scaling グループ、ECS Fargate、Amazon Aurora」などがあります。

AWS Compute Optimizer でサポートされている リソース
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/compute-optimizer/latest/ug/supported-resources.html

ユースケースや試験で出題される内容

  • パフォーマンスを維持しつつ、EC2のコストを削減できる具体的なインスタンスタイプを知りたい
  • Lambda関数に対して、最適なメモリサイズや実行時間のチューニングを提案してもらいたい
  • EBSボリュームを最適化をしたい

7. AWS Trusted Advisor

「無駄遣い」を見つける総合コンサルタント
Group 63.png

概要

コストだけでなく、セキュリティ、耐障害性、パフォーマンスなどの観点でAWS環境をチェックします。
コストに関しては、「使われていないリソース(アイドルリソース)」を探し出してくれます。

※全機能の利用にはBusiness以上のサポートプランが必要です

ユースケースや試験で出題される内容

  • 関連付けられていないElastic IP(EIP)や、使用されていないEBSボリュームを特定してコストを削減したい
  • AWSのセキュリティー関連機能が有効化されているかどうか、アクセスキーが流出していないかなど、セキュリティーに関するチェックを行いたいとき

3. 早見表

迷ったときにすぐに見返せるようにサービス名とユースケースを表でまとめておきます。

サービス名 ユースケース
AWS Budgets 予算オーバー時にリソースを自動で止めたい
Cost Explorer グラフで見たい・タグごとに集計したい
CloudWatch 請求アラート 金額を超えたらメールが欲しい
AWS Cost and Usage Report (CUR) 詳細な生データをS3に出力・Athenaで分析したい
Billing Conductor 手数料などを加味した独自の金額を見せたい
Compute Optimizer スペック過剰なリソースを見直したい
Trusted Advisor 使われていない(アイドル)リソースを特定したい

4.最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。

正直なところ、この記事を書くまでは私自身も「AWS Budgets」と「CloudWatch 請求アラート」の違いが曖昧でした。😅

AWS SAP試験では頻出の分野ですので、ぜひこの機会に違いを整理しておきましょう!

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