Pgpool-IIの運用にあたり注意すべき点
Pgpool-IIはPostgreSQLに対応したVerをインストールする必要があります。これは公式マニュアルに書いてあります。
このため、PostgreSQLをバージョンアップする際には、Pgpoolも対応するものに更新する必要があります。
注意すべき点に気付いた経緯
私はPgpoolを更新する必要性に気付いておらず、以下のような組み合わせでサービスを運用していました。
- PostgreSQLは15
- Pgpoolはpgpool-II-pg11-4.1.17-1pgdg.rhel8.x86_64.rpm、つまりPostgreSQL 11対応版
この不適切な組み合わせでサービスを運用していたことに気付いたのは、2024年3月22日現在、Pgpoolの最新バージョンが4.1.19であるという事実からです。
4.1.18がリリースされた際にdnf update
を実行したものの、Pgpoolのバージョンアップが候補に上がらず、「まだRPMがリリースされていないのかな?」と考えていました。
4.1.19がリリースされた際に再びdnf update
を実行しましたが、Pgpoolのバージョンアップが再び候補に上がらなかったため、何か問題があると感じました。
調査の結果、以下のことが明らかになりました。
- PostgreSQL 11はすでにサポート終了(EOL)を迎えている
- そのため、PgpoolのPostgreSQL 11対応バージョンは4.1.17で更新が終了している
PostgreSQL 15に対応するPgpoolをインストールすることで問題は解決しました。
Pgpool-IIを使用する際は、PostgreSQLに対応したバージョンをインストールする必要があるため、次回のPostgreSQLのバージョンアップ時にはこの点を忘れないようにします。