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RESTベースのAPIの動作確認を行うならInsomniaが便利

Last updated at Posted at 2017-03-22

APIサーバの動作確認をどうやるか。それが問題だ。

APIサーバ全盛期のサーバサイドですが、RESTベースのAPIサーバとなるとブラウザからでは動作確認が面倒です。

そこで何か良いツールは無いかな? と思ったらInsomniaというツールを見つけました。
有償プランもあるツールですが、無償で使える範囲でも十分便利に使えます。

注意: InsomniaXという別のツールがありますが、これは全く違うツールです。

起動

起動するとこんな感じの画面が出ます。
一番左が保存したAPIリクエストや環境設定、真ん中がリクエスト内容、右がレスポンス結果です。
スクリーンショット 2017-03-22 12.28.19.png

真ん中の部分で送信するURLとメソッド、パラメータ・ヘッダ内容を選択して"Send"ボタンを押すと、結果が右側に表示されます。

スクリーンショット 2017-03-22 20.10.35.png
スクリーンショット 2017-03-22 20.17.58.png

さて、ここまでは類似のツールでもよくあることです。
ここでInsomniaにある便利な機能をご紹介。

environment切り替え

同じAPIだけど、ローカルやdev環境ごとにホスト名が違ったりするのを別々のAPIとして保存するのは時間の無駄です。
環境ごとに異なるパラメータを"environment"として定義することで、それをワンクリックで切り替えることができます。

例えば、"local", "dev1", "dev2"という3つの環境があってホスト名が

  • local: api.localhost
  • dev1: api.dev1.example.com
  • dev2: api.dev2.example.com

だとするなら、このような3つの"environment"を作成して、環境に依存するデータを保存しておけば

スクリーンショット 2017-03-22 20.25.33.png

スクリーンショット 2017-03-22 20.25.39.png

スクリーンショット 2017-03-22 20.25.46.png

APIのURLは以下のように書くことができます。

スクリーンショット 2017-03-22 20.28.29.png

{{basename}}が選択した"environment"のbasenameの値で置換されるわけですね。

この置換はヘッダ指定などにも使うことができますので、認証情報(ユーザ名・パスワード、トークン)などを環境ごとに切り替えることも可能です。

スクリーンショット 2017-03-22 21.03.13.png

コマンド生成

さらに便利なのは、コマンド生成機能です。右クリックから"Generate Code"を選択すると、

スクリーンショット 2017-03-22 21.12.18.png

さまざまな言語のさまざまなツールで同等の結果を得るためのコードを得ることができます。

スクリーンショット 2017-03-22 21.25.15.png
スクリーンショット 2017-03-22 21.27.34.png

このコード生成機能があれば、このツールがない環境でも同じリクエストを実行することができますし、プログラムコードに組み込むことができます。
スクリーンショット 2017-03-22 21.29.55.png

できればこんな機能が欲しい。 

非常に便利なInsomniaですが、あともう少し。という部分もあります。

AuthタブがDigest認証や、Bearer認証にも対応してほしい。

リクエストにAuthというタブがあって、Authorizationヘッダを生成してくれるのですが、Basic認証のみの対応でDigest認証や、Bearer認証には対応していません。

スクリーンショット 2017-03-22 21.43.05.png

しょうがないので、HeadersタブでAuthorizationヘッダを自前で追加する必要があります。ぜひDigest認証や、Bearer認証にも対応してほしいところです。1

Validate SSL Cetrificates を environment ごとに設定できるようにしてほしい。

https通信時に証明書の検証を行うかどうかをValidate SSL Cetrificatesという設定で選択できます。
ローカル環境ではオレオレ証明書で運用することが多いので、この設定がないと困ります。

スクリーンショット 2017-03-22 21.46.45.png

しかし、この設定はグローバルオプションとなっているので、環境ごとの設定ができません。
ちゃんとした環境では証明書の検証を行う必要がある。というときに不便です。

proxyの設定も同じでグローバルオプションになっているようです。

詳しいドキュメントは

こちらを参照してください。
良いAPIライフを。


  1. (2017-06-07追記) Digest認証はVersion 5.0.1で、Bearer認証はVersion 5.2.0で対応となりました。 

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