この記事はLaravel Advent Calendar 2021 14日の記事です。
13日のokdyyさんの記事細かすぎて伝わらないLaravel選手権8（laravel8）では、
Laravel8のアップデート情報について知ることができましたね！

私もLaravelについて何を書こうかネタにこまって過去のアドベントカレンダー記事を見ていたところ、cocoeyes02さんの改めて Laravel/framework のコントリビュートガイドを読んでみたを発見しました。

Laravelは現在も追加開発が行われているOSSプロジェクトです。
世界中のLaravelユーザーが、今後のLaravelについて盛んに議論・開発している様子を、誰でも見て参加することもできるんです！

Laravelについてどんな議論が、どんな風にされているのか？
今後のLaravelはどうなりそうなのか？
を見ていきたいと思います。

LaravelはGithub上でOrganizationとして登録をしていて、Laravel関連のコードはOrganization内にまとまっています。

すこし前まではideasリポジトリで議論されていましたが、
今年7月頃には使わなくなった模様。

現在はlaravel/frameworkリポジトリのDiscussionsページでアイデアについて議論されているようです。

Discussionではアイデア以外についてもやりとりがされているため、カテゴリー絞り込みをするとチェックしやすいです。

では、ここからは実際にアイデアをいくつか見ていきたいと思います！
＊解説については私自身の意訳である点だけ承知ください

Title:ability to add plugins like wordpress
WPのようにプラグインを追加できる機能を作ってはどうか？という提案。
提案した方はプラグインの場合、composerに変更がない点をメリットとして挙げています。

コミッター間でのやりとりを見る限り、

・プラグインをlaravelに入れるための手段が別途必要になる
・Laravel自体はFWであってCMSではない(WPはLaravel製CMS)。Laravel製CMSにプラグイン機能を入れるならまだしも、FW自体には必要ないのでは？

という話がされていて、あまり賛同はえられてないようです。

php artisan make:controller PostController --resource --viewsというコマンドを打つと、index/create/editのbladeファイルが作成されるといった感じ。

すでに実装したプルリクも作成されているため、
ver9でこのオプションが追加されるかもしれませんね！

ちなみに、提案者のPovilasKorop氏はLaravel DailyというLaravelノウハウ・エンジニアキャリアについてのチャンネルを運営しているyoutuberで、
とてもお世話になっています。

海外のLaravelエンジニアのスキルをキャッチアップしたい方にオススメです。

@templateとは、PHPDocに書くアノテーションのことです。
アノテーションによってPHPstanなどの静的解析ツールを使ってチェックを行えるようになります。

静的解析なにそれ？っていう方が、今年のPHPカンファで静的解析についてのトークをどうぞ！

以前、PHPstormが非対応で断念したことがあったようですが、現在は対応しているとのことで採用される運びとなったようです。

【9.x】...というタイトルで@templateを追加したプルリクがマージされたので、こちらも9系から対応するかも？
https://github.com/laravel/framework/pull/38538

Title:Set max length validation rule in Validation\Rules\Password

デフォルトだとパスワードの文字数ルールが設定しづらいから、
ServiceProviderに設定を加えてはどうか？というアイデアです。

ServiceProvider.php

Password::defaults(function () {
    return Password::min(6)->max(128);
});

提案したnaolki85さん自身で考え直して取りさげになりましたが、
こういうこともカジュアルに提案できるのはいいですね！
ちなみに、個人的にはパスワードに文字数制限を設けるがデフォルトでいいとおもいました。

laravel new project-orange —api

Laravelプロジェクト作成時↑のように打つと、フロントエンドのassetをもたないプロジェクトを作成してくれる機能です。

マイクロサービスで開発する場合フロントエンドは別リソースになるため、
assets/*、web.phpなどのファイルを削除する手間が省けそうです。

こちらもver9で追加されるかもしれませんね。

###　まとめ
いくつかのDiscussionの様子を覗かせてもらいました。

FWのこれからについて話しあうのって、とても刺激的ですね！
私はいままではFWユーザーとしてlaravelを見ていて、FW開発者が用意した機能を使っていたわけですが、LaravelはOSSです。
OSSある以上、私もlaravelにこんな機能があったらいいなと提案できるわけです。

私もLaravelユーザーであると同時にコミッターになれるような開発者になりたいと思います！