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Pepperからの連絡を受け取る手段を試してみた

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たとえば、Pepperが受付係として活躍する場があったとしたら来客者が訪れたことをどのように伝えたらいいのだろう。
一般に有人の受付の場合には、受付の人が内線電話で担当者に連絡し呼び出してくれる。Pepperに同様のことをやらせることはまだまだハードルが高いので、すぐにPepperができそうな手段を調べてみた。すると、下記の2つの記事が目に留まり試してみることにした。

記事1:キノコならわかる! Pepperからgmailを送信

記事2:slack - ロボットライブラリ

一つは「メール送信」で、もう一つは「slackによるメッセージ送信」である。

メール送信

(概要)
Choregrapheのボックスライブラリの中にある[Send E-mail]ボックスを使ってPepperからメールを送信する。

実装方法については、記事1の内容で十分に理解できたので重複での記載はしません。
ただし、実装するにあたって気になったことについて私なりに書き留めることにします。

気になったこと

Choregrapheの[Send E-mail]ボックスのみの設定ではメール送信できなかったこと

「gmail側のアカウント設定を変更する必要がある」
何の変更をするかと言うと、”「安全性の低いアプリの許可」という項目を有効にする”必要があった。

これはセキュリティを甘くしろ、と言っているようなもので実運用にはお薦めできない。
また、社内のメール設定ではこの設定すら変更できないようになっている。

今回は動作テストということでPepperからメールが送信できることを優先して確認を行ったため、記事の記述通りに設定を変更して確認した。
使用したメールアドレスは、当初Pepperの導入時にあらかじめPepperのセットアップ用にgmailアドレスを作成したものがあったため、それを利用した。

【参考1】Pepperからの受診メール
pepper-mail.png

課題

実際に運用を含めた実装の場合には送信に使用するメールアドレス(メールサーバー)によって、このあたりの内容の改善が必要となる。

slackによるメッセージ送信

たまたま部門内でslackも使用していたため、Pepperからのメッセージ送信の確認をしてみた。
(概要)
記事2のロボットライブラリで公開されていた[SlackLogger]ボックスにてPepperとslackの連携を確認した。
[SlackLogger]ボックス自体はChoregrapheのダイアログウィンドウのようにPepperが聞いたり、話したりしている会話をslackにメッセージとして送るものだった。

【参考2】[SlackLogger]ボックスを使ったSlack画面
slacktest.png

ここでは、以前試した顔認証アプリを利用して部屋に入ってきた人をPepperが認識したら侵入者通知としてSlackに通知する。と言うようなことを試してみた。

気になったこと

ライブラリ提供されていた[SlackLogger]ボックスがとても役に立ち、思ったよりも簡単に実装することができた。
ただし、運用を考えたときにSlack側の仕様をあまり理解していなかったため、特定の人にメッセージを送る方法に戸惑った。

【参考3】部屋に入ってきた人を認識してSlackへメッセージを送信
Slacktest2.png

まとめ

メール送信、SlackともにPepperからメッセージを送信すること、仕組みの中でPepperから連絡を受ける手段としての機能は満たせた。
しかし、これらを現実の運用として実装するには、メールサーバとの接続要件の見直しや、Slack自身の導入要件をしっかりと定めた上でPepperの役割を決める必要があると思います。
また、これら以外にも直接PBXと連携してみたり、他の手段でのコミュニケーションの取り方など今後も技術情報へのアンテナを張り最善のソリューションが構築できるようにしていきたいと考えます。

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