今回magicpodさんのイベントモバイルアプリ開発における良いテストコードの考え方 - connpassにスピーカーとして参加させていただきました。このような機会は初めてであり、感じることも多かったのでまとめます。
経緯
Kotlin Festに出していた不採択のproposalをmagicpodさんに見つけていただき、ありがたいことにお声を掛けていただきました。
学び
アウトプットをすることで、自分も学びを得ることができます。その点今回身を持って体験しました。
個人でQiitaなどに技術記事を書く場合、気軽にできると思います。しかし所属の名前を出し、かつ来ていただける方もたくさんなので、気合を入れました。
特に正確さは重要になります。しかしテスト関係のトピックはいろいろな解釈があるし、これという明確な正解のやり方もないので、難しいところです。なので正確性や客観性を担保できるよう、多くのドキュメント、サンプル、書籍を読みました。その中で自分の中ではっきりしていなかった知識に輪郭を与えることができたと思います。
テーマについて
テーマを選ぶのはなかなか大変なことだと思います。定められた時間を守りつつ、ある程度そのテーマを網羅しないといけません。テーマを1つのissueにしぼる一方で、変な絞り方をしても対象者を限定してしまいます。
今回はKotlin/AndroidでTDDをすること、というようにTDDを絞りました。結果的に悪くはなかったと思います。
ただプレゼンの性質上TDDを実践しながら紹介するということをしたため、短い時間の中で本当に簡素な実施例しか示せなかったのは残念なところです。実施サンプルを考えるのは悩みどころでした。
最初はもっと複雑なサンプルを用意していたのですが、時間の都合上泣く泣く削らざるを得ませんでした。ViewModelの例を紹介したい、flowのテストも紹介したい、といろいろ紹介したいことがあるなかで、引き算する作業でした。
プレゼン資料について
今回はコードサンプルを作るのが難しかったところで、正確を帰するためにいろいろなサンプルを見たり記事を調べたりしないといけませんでした。レビューしてくれる人がいればもっと楽ができたかもしれません。レビュアーが用意できる環境であれば、ぜひ募っていきたいところです。
またプレゼンで完結することが重要だと思いました。今回は追加の例を含めたコードサンプルを作ったり、補足の記事を書きましたが、そこまでやる必要があったかというと疑問です。当日になって発表しながら気づきましたが、プレゼンを聞く方々の多数はプレゼンを聴いて終わりとなるはずです。
そもそもいろいろなリンクを気になってたどってくれる方はプレゼンを特に気に入ってくれた方であり、そうするためにもプレゼンに全集中するべきでした。
ただ、Speaker Deckなどに上げたスライドは多くの方が見に来ます。当日参加できなかった人や見返しに来てくださる方も多いと思います。スライドに関しては本番で発言しないことも載せておくのもよいでしょう(発言する部分だけ赤文字にするなども良いと思います)。また、発表にはいかずスライドだけ見るという方のために、スライドだけで完結していることが望ましいと思います。
スライドではコードの部分にアニメーションを使っています。こちらkeynoteでもpowerpointでも簡単に作ることができます。前者ではmagic move、後者では画面切り替えを使います。アニメーションを使うとプレゼンが見やすくなります。一方スライドだけあとから見る方に対しても違和感なく見ていただけるよう、配慮していました。
また今回短い時間ということもあり目次など端折った部分があります。このあたり定型にとらわれないようにする必要がると思います。
本番について
それなりに発表はうまくいきました。しかしQ&Aやパネルディスカッションはあまり用意できていなかったので、詰まったり、噛んだりするところがあり、見苦しかったと思います。
エンジニア等で登壇するのであれば、登壇者は当然話し手のプロではないので、話し方に特化して鍛えたりする必要はないと思います。登壇の場数を増やすか、普段の業務の中で意識してみるくらいで良いと思います。
ただ練習する場合は動画を取って客観的に見てみることもできます。
またpower pointには「発表者モード」があり、話すことをメモに追加しておくとそれを見ながら話していけるので、プレゼンで詰まることは少なくなると思います。
興味を引き付ける工夫
他の登壇者さんで、キャッチーなタイトルを付けておられる方がいて、反応も良くて、いいなと思いました。
センスが良ければ効果は大きいので、挑戦していきたいところです。
おわりに
最後に、大変でしたが良い経験になりました。主催者のmagicpodさんや聴いてくれた方々には感謝です。
また、自分でセッションを経験し大変さがわかったので、イベントで登壇される方々にはそれだけでリスペクトしかないです。イベントへの望み方も変わってくると思いました。
稚拙な発表だったため次の機会があるかは分かりませんが、今後も積極的にアウトプットする機会を求めていきたいと思います。