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AWS12冠を取得したので勉強方法など書いていきます

Last updated at Posted at 2021-03-28

はじめに

先日AWSの全12資格に合格し、いわゆる12冠を達成することができました。時間が経つと記憶も風化してしまうので、忘れないうちに受験の動機や勉強方法など記載しておきたいと思います。
12-badges.png

資格取得までの経緯

私の経歴ですが、元々はECサイトなどのシステムをオンプレまたはプライベートクラウド上に構築する仕事がメインで、どちらかというとインフラというよりはシステム開発寄り(Java系)のエンジニアでした。
2018年くらいから担当システムをAWSへ移行するプロジェクトが増えてきて、それまで「AWSよく聞くけど実際どうなのかね?」という感じでしたが、いざ業務で扱ってみるとあまりの使いやすさとサービスの豊富さに「AWS最高!!」になりました。この時点でAWS使わなくて何使うの?オンプレ何それ?美味いの?という思考回路が定着しました。

あまりにAWSが好きでAWS1本で食っていきたい、と思うまでになりましたが、実際はAWSに関係のない案件にアサインされることも多かったため、ともかく「AWSといえばあいつ」と思ってもらえる状態を作ろうと考え資格を取り進めることにしました。
当初はソリューションアーキテクト - プロフェッショナル(SA-Pro)を取れれば御の字くらいの感覚でしたが、段々と取ること自体が楽しくなってしまい、次、次と取り進めていくうちに結局12冠全て取ってしまった次第です。

受験履歴

以下の通りです。1年くらいで一気に取得しました。

資格名 受験日 スコア
ソリューションアーキテクト - アソシエイト 2020/2/7 804
ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 2020/6/19 819
DevOpsエンジニア - プロフェッショナル 2020/8/28 872
SysOps アドミニストレーター - アソシエイト 2020/9/2 763
ディベロッパー - アソシエイト 2020/9/7 941
クラウドプラクティショナー 2020/9/7 934
データアナリティクス - 専門知識 2020/10/9 863
データベース - 専門知識 2020/10/21 861
高度なネットワーキング - 専門知識 2020/11/8 92%
セキュリティ - 専門知識 2020/11/23 921
機械学習 - 専門知識 2021/1/10 941
Alexa スキルビルダー - 専門知識 2021/1/23 861

※高度なネットワーキング - 専門知識のみ、スコアが数字でなくパーセント表示でした

各試験の難易度

以下の通りです。完全に私個人の主観です。この辺りは受験者が元々持っている知識やバックグラウンドに左右されるかと思います。

|順位|資格名|
|:---:|:---|image.png
|1位|ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル|
|2位|高度なネットワーキング - 専門知識|
|3位|機械学習 - 専門知識|
|4位|データアナリティクス - 専門知識|
|5位|DevOpsエンジニア - プロフェッショナル|
|6位|セキュリティ - 専門知識|
|7位|データベース - 専門知識|
|8位|Alexa スキルビルダー - 専門知識|
|9位|ソリューションアーキテクト - アソシエイト|
|10位|SysOps アドミニストレーター - アソシエイト|
|11位|ディベロッパー - アソシエイト|
|12位|クラウドプラクティショナー|

各試験の感想・勉強方法など

受験した順番に書いていきたいと思います。

①ソリューションアーキテクト - アソシエイト

初めて受験したのはソリューションアーキテクトアソシエイトです。こちらは試験対策本がたくさん出ているので2冊ほど買って読み込みました。このうち1冊(リンクの上の方)は中身がよかったので3回繰り返して読んでいます。

勉強開始からおおよそ2週間くらいで受験し、無事合格しました。1週間は読書、残り3~4日で練習問題(対策本の付録として付いているもの)を繰り返し解いた感じです。アソシエイトはネットで検索すれば無料の練習問題がたくさんあるので、これらを9割正解できれば合格可能と思われます。
とはいえ「練習問題はほぼ満点取れるようになってたので余裕っしょ」と思っていたら実際の問題の方が難しくて若干焦ったことを覚えています。
アソシエイトはAWSサービスの知識を薄く広く問われますが、これを受けたことにより今まで使ったことのなかったサーバレスサービス(API Gateway、Lambda、DynamoDB、Kinesis等)についての知識を得ることができたので良かったなあと思っています。

②ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル(SA-Pro)

AWS資格の中で最難関との呼び声も高い試験です。
本当はアソシエイト合格後、1~2か月くらい勉強して取るつもりでしたが、2020年4月から緊急事態宣言が発令され外出し辛い状況に。いつ解除されるか読めなかったのでだんだんモチベーションは下がっていたものの、勉強はゆるゆる続けてたので、解除されてすぐの2020年6月1日に受験しました。しかし見事玉砕。
受験前は「まあ長いこと勉強したし受かるだろ」くらいの気持ちでいましたが、実際受験してみてあまりの難しさに絶望したことを鮮明に覚えています。

手ごたえとしては半分解けたかどうかぐらいだったので、自分には到底無理な試験だと諦めかけていましたが、後日送られてきたスコアでは728点。750点で合格だからギリギリやん。。というわけで2週間の対策期間を経て再受験し、約100点上乗せして無事合格できました。

他の皆さんも仰っていますがこの試験はとにかく長文の問題が大量に出るので、いかにそれに対応できるかがポイントになります。単純な暗記だけでは合格できません。いかに問題と選択肢を早く読み、出題者の意図を予測できるかが勝負になります。問題文は機械翻訳なので、悪文にも慣れておく必要もあります。
また問題の選択肢は「ほぼ書かれていることが同じで、ごく一部だけ違う」ようなケースが非常に多いので、いかに目Diff力を高められるかもポイントです。ともかく練習問題を大量に解いて、早く読んで解くトレーニングをするのが重要と思われます。

SA-Proはアソシエイトと比べて情報が少なく、当時は対策本なども存在しなかったので色々と調べましたが、最終的にUdemyに行きつき問題集を2つほど買って解きまくりました。

個人的には上の方がおすすめです。英語ですが、Chromeを使えばブラウザ内で翻訳できるのでさほど問題はないかと。機械翻訳の悪文にも慣れることができます。こちらの問題を90分で75問、正解率8~9割で解けるようになれば合格すると思います。私の場合は大体3周くらいやりました。

ちなみにPMPも含め資格はいくつか持ってますが、私が受けた中ではこの試験がダントツで難しかったです。SA-Proは勉強方法について書き始めるときりがないので、記事を分けて別途記載したいと思っています。

③DevOpsエンジニア - プロフェッショナル(DevOps-Pro)

SA-Proを取ったので次は6冠、ということでまずはDevOps-Proに目標を定めました。
業務が忙しかったこともあり、少し間をあけて8月上旬~下旬にかけて勉強&受験して無事合格。勉強期間は賞味3週間くらいだったはずです。SA-Proの基礎知識があれば+αで合格可能と思います。
こちらも対策本など存在しない試験なので、Udemyで問題集を買ってひたすら解きまくりました。購入したのは以下で、SA-Pro問題集作者と同じ人が作ったものです。こちらも3周くらい解きました。

④SysOps アドミニストレーター - アソシエイト

上記で取得したDevOps-Proの下位資格です。上位取ったからこんなの楽勝だろ、という思いのもと勉強なしで受けましたが、必要な知識が若干異なるようで意外に苦戦しました。一応合格できたものの、合格ラインギリギリの763点。。
当時は効率重視で上位を取ってから下位をささっと取ってしまう計画でしたが、後から考えるとちゃんと下から受験していった方がスムーズかつ記憶にもよく残ると思います。

⑤デベロッパー - アソシエイト、クラウドプラクティショナー

6冠をさっさと取ってしまいたかったので、残り2試験を同じ日に予約しました。前回の反省を元に、デベロッパー - アソシエイトの方はちゃんと問題集を買って一通り解いたので難なく合格。プラクティショナーは無勉強でしたがまあ普通に合格しました。
デベロッパー - アソシエイトで購入したのはこちら。上で紹介したものと同じく、笑顔がステキなJon Bonsoさんによる問題集です。

⑥データアナリティクス - 専門知識

上記の時点で6冠を達成したものの、実業務ではやはりAWSに絡むことはさほど多くありませんでした。というわけで仕方がないので12冠を目指して専門知識の6資格合格を目指すことに。
元々データ分析に興味があったこともあり、まずはデータアナリティクスをターゲットにし、大体1ヵ月間の勉強で無事合格しました。専門知識については概ね以下の勉強方法で合格できると思いますので、私が実際にやった内容を記載しておきます。

AWSが提供しているEラーニングを受講する

AWSが試験対策としてEラーニングを公開しています。各試験の出題範囲と利用サービスを把握できるため、まずはこれを受講するのがよいと思います。ただし、これを受けたとしても合格に必要な知識レベルに達することはできませんのでご注意ください。
データアナリティクスの場合はこちらのリンクとなります。英語教材ですが、Chormeの翻訳機能を使えば問題ないはずです。

BlackBeltの読み込み

上記Eラーニングで出たサービスのBlackBeltを読み漁ります。BlackBeltはPDF版と動画版がありますが、1度は動画版を視聴することをお勧めします。理解度が全然違いますので。再生速度を1.25~1.5倍にすれば、時間もある程度節約できると思います。

サンプル問題を解く

AWSで公開されているサンプル問題を解きます。読んだ瞬間答えられるようになるくらい繰り返し説きます。データアナリティクスの場合はこちらのページにある「サンプル問題のダウンロード」からゲットできます。

問題集を購入&解く

他のPro試験と同じく試験対策本は存在しないので、Udemyなどで販売されている問題集を購入し、ひたすら解きます。3周もすれば楽に解けるようになるはずなので、そうなれば受験し頃です。Udemyならこちらが良いのではないでしょうか。安定のJon Bonsoさんによる問題集です。

模試を解く

AWS資格に合格すると、特典としてAWSの模試を無料で受けられるチケットを入手できます。専門知識を受験するような人はたくさん貯まってると思いますので、遠慮なくじゃんじゃん使っちゃいましょう。
上記の通り勉強していれば模試でも合格ラインに達している可能性が高いですが、ダメだった場合は再勉強しましょう。あと、模試のキャプチャを取っておいて繰り返し解くのも重要です。
以上をこなせば大体の準備はできていると思いますので、問題なければ本番の試験を受験しましょう。

⑦その他専門知識の試験(5つ)

データアナリティクス合格後、残りの専門知識資格を取り進めていきました。勉強方法は概ね上に書いている内容と同じです。
専門知識は2020年10月~2021年1月の4カ月間で計6個を取得することができました。かなりハイペースだったので大変でしたが、そのぶん無事全て取得した時の喜びもひとしおでした。

最後に

頑張った甲斐あって、12冠を取得した後はAWSの仕事が増えつつあるような気がします。とはいえ資格をとっただけで仕事がデキるようになるわけではなく、またスキルや技術は実務を通してのみ身に付けることができると考えているので、これからも継続して努力していきたいと思います。
クラウド界隈は進化が著しく速いのでうかうかしてると乗り遅れてしまいがちですが、エキサイティングかつ刺激の多い分野でもあるので楽しみながら日々精進していければと考えています。

今回の記事が誰かのお役に立てると幸いです。

(2021/5/19追記)
SA-Proの勉強方法についてこちらのページに記載しました。もし興味のある方はご覧ください。

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