はじめに
少し前の話になりますが、ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル(SA-Pro)に合格したので記憶が薄れる前に勉強方法をメモっておきたいと思います。
受験の動機なんかは以下の記事に書いていますので、もし興味がある方はご覧ください。
ちなみに以下に記載している内容は、あくまで私が試行錯誤しつつ実践したものとなります。勉強方法は千差万別なので、人によって合う合わないがあると思いますので予めご了承ください。
勉強期間
2020年の2月にソリューションアーキテクト - アソシエイトに合格し、その後6月にSA-Proを取得しました。期間的には4か月間くらありましたが、この間ずっと集中して勉強していたわけでもないので賞味1か月半~2か月くらいかと思います。
私の場合色々あって間延びしてしまいましたが、ズルズルいくと勉強自体が苦痛になってしまうので、短期的に集中して早く成果を出していくほうがモチベーションを保てると思います。
SA-Pro勉強方法
以下、私が実践した勉強方法について記載していきます。
ソリューションアーキテクト - アソシエイトの取得
SA-Proを受ける前提として、アソシエイトレベルの知識は必須となります。アソシエイトであれば市販の対策本も充実してるので、しっかり読み込み、巻末の問題集を解けば合格レベルの知識は身につくはずです。まずは取ってしまいましょう。
ちなみに私が読んだ本はこちらです。上の方はいい感じだったので3周読みました。
ホワイトペーパーを読む
アソシエイトが取れればAWS関連の基礎知識が得られますが、SA-Proとなるとそれ以上に広範囲かつ深い知識を要求されます。またアソシエイトと異なり対策本なども(当時は)なかったので、足りない知識を補うためにまずAWSのホワイトペーパーを読み込みました。とはいえホワイトペーパーは量が膨大で何が試験に出て何が出ないのかわかりにくいため、色々探して以下のサイトに行きつきました。
英語のサイトですが、試験に必要なホワイトペーパーがいい感じにまとまってます。すばらしいです。Chromeならブラウザの翻訳機能も使えるので問題ありません。ページ末尾に感謝のコメントが連なってるあたり、受験にあたってこのページを参考にされている方も多いようです。ほぼ海外ですが。
私は暗記するつもりでこのホワイトペーパーを読み込みましたが、今になって思うとここに時間をかけすぎる必要はなかったように思います。深い知識はこの後つけていくことになるので、この時点では斜め読みくらいの気持ちでもよいのかなあと。なにより分量が多いので、興味がある分野であればともかく、そうでない個所を真面目に読んでると気が萎えてしまいます。私は若干萎えました。とりあえずこの段階では、まずはこういうサービスもあるんだな、くらいの感覚でよいかと思います。
深く学習する - ①問題集を解く
前述の通りSA-Proには体系だった学習本が存在しませんが、問題集はわりと販売されていたりするので、それらを購入してひたすら解きまくるのが合格の近道かと思います。たくさん問題を解いて実戦ベースで足りない知識を埋めていく感じです。
私の場合は色々調べた結果、以下Udemyの問題集に行きつきました。個人的には上の方がおすすめです。問題の解説も充実しておりレビュー評価も非常に高いです。英語ですが、前述と同じくChromeの翻訳機能を使えば問題ないかと。機械翻訳の悪文にも慣れることができます。
深く学習する - ②分からなかった問題を調べ倒す
上記の問題集を解いて、分からなかった個所の解説を読み込みます。勉強の初期段階では解説の意味すら分からないケースもあるので、この場合は当該サービスのBlackBeltを見たり、ホワイトペーパーやFAQを探して読み込んだりするのもよいかと。クラスメソッドさんのブログにも大変お世話になりました。
最初のうちは理解度が浅く1つ問題を解く度に調べて暗記を繰り返すので、1問につき30分以上かかるケースもあったと思います。全然進まないので心が折れそうになりますが、めげずに問題を解き続けていれば、だんだん知識量が増えてきてコツもつかめてくるので徐々に楽になってくるはずです。
BlackBeltのリンクを以下に貼っておきます。受験勉強において一番参考になりました。PDFと動画版がありますが、PDFを見ても意味が分からない場合、動画を見ればすっきり理解できることが多いです。時間があれば動画を視聴することをお勧めします。
深く学習する - ③分からなかった個所をノートに書き出し、繰り返し覚える
人の記憶は薄れやすいです。私の場合、最初は「メモなんか取らなくていいっしょ」と気楽に構えて一通り問題集を解き、2周目に突入してから全然解けずに泣けてきたことを覚えています。
SA-Proはともかく出題範囲が広いので、1周しただけで全て覚えきるのは難しいです。問題集の2周目以降を効率的に進めるためにも、上記②で苦労して調べた内容は逐一ノートに取った方がよいと思います。そして定期的にノートを見返して暗記することで、最終的にトータルの学習効率を上げることができると思います。
私の場合はSA-Proだけでノート1冊分になりました。12冠では全部で4冊ほどです。人によってはノートPCやタブレットを使ったり、マインドマップ等のツールを活用しているケースもあるようなので、この辺りは自分に合ったスタイルを採用するのがいいのではと思います。
上記①~③をひたすら繰り返す
あとはひたすら①~③を繰り返します。これを1~2か月続ければ合格ラインに達すると思います。1日時1時間の勉強でだいたい30~60時間くらいでしょうか。ほかの人のブログを見ても、かけている時間はそれくらいではないかという気がします。
受験の目安ですが、上記で紹介した問題であれば「90分で75問、正解率8~9割」で解けるようになればOKかと。私の場合は大体3周くらいやりました。
模試を受ける
本番の雰囲気を把握するためにも事前に模試を受けておいた方がよいと思います。アソシエイトに合格すれば特典としてAWSの模試を無料で受けられるチケットを入手できるので、このタイミングで使ってしまいましょう。
上記の通り勉強していれば模試でも合格ラインに達している可能性が高いですが、ダメだった場合は再勉強しましょう。あと、模試のキャプチャを取っておいて繰り返し解くのも重要です。
以上をこなせば大体の準備はできていると思いますので、問題なければ本番の試験を受験しましょう。
本番試験に必要な準備と心構え
こうした方がよかったな、という所も含めて覚えてる限り書いてみます。
- この試験はとにかく長文の問題が大量に出るので、いかにそれに対応できるかがポイントになります。単純な暗記だけでは合格できません。いかに問題と選択肢を早く読み、出題者の意図を予測できるかが勝負になります。また問題文は機械翻訳なので、悪文にも慣れておく必要もあります。練習問題を解くときはスピードを意識しましょう。(特に2~3周目)
- 問題の選択肢は「ほぼ書かれていることが同じで、ごく一部だけ違う」ようなケースが非常に多いので、目Diff力は必須です。練習問題を解くときに意識して鍛えましょう。目Diff力が上がれば問題を解くスピードも格段に上がります。
- 前日は早めに寝てしっかりと睡眠をとりましょう。大量の長文問題を3時間説き続けるのはとてつもなくしんどいです。寝不足の状態では集中力が30分も持たないので、ちゃんと寝ましょう。
- 試験中は30問くらい解いたら一度目をつぶって深呼吸しましょう。消耗した脳が若干回復します。
- 問題を解く際にはできるだけ2択まで絞り込みましょう。2択までいって分からなかったらあとは直感で。3択でもOKです。
- 気分の問題も大きいと思いますが、AWS試験は前半に難しい問題が集まっている気がします。もし前半の問題で躓いたとしても焦らず、それっぽい回答を選んでさっさと次に進んでしまいましょう。自分の場合は1回目の試験で見事にこれに躓いて時間を食ってしまい、結局最後まで取り戻せませんでした。2回目はそんなもんだと割り切り、解けない問題はさっさと飛ばしたのでその辺もよかったのではと思ってます。ただし、分からないなりにそれっぽい選択肢を選んでおくのは大事です。
- 試験当日は仕事を休みにしましょう。できるだけ余計なことを考えずにすむ状況にしないと集中力が続きません。
- 試験の後には予定を入れないようにしましょう。試験後は消耗しきってるので何しても楽しめませんし、仕事する気なんか微塵も起きません。この日はビール飲んでさっさと寝ましょう。
- あと、アソシエイトに受かった際に本番試験の半額チケットも発行されてます。忘れずに使いましょう。
終わりに
というわけで色々と覚えていることを書かせていただきました。
SA-ProはAWS関連のサービスについて問われることはもちろんですが、AWS以外にも専門的な知識を身につけないと合格することが難しいです。受かれば最高ですが、そうでなくても勉強を通して培った知識は必ず業務に役立つはずなので、皆さんももし興味があればチャレンジしてもらえると嬉しいです。AWSは知れば知るほど楽しいですよ。
今回の記事が誰かのお役に立てると幸いです。