はじめに
未経験からバックエンドエンジニアに転職して約5年が経ちました。
Udemyには未経験の頃からお世話になっており、気づけば受講本数は80本を超えていました。今もUdemyの個人向け定額プランに加入して、学び続けています。
この記事ではそんなたくさんの講座を受けてきた私が、これからバックエンドエンジニアとして成長したい方に向けて、特に役立ったと感じたUdemy講座を10個紹介します。
なるべく特定の言語やフレームワークに依存しない講座を中心に選んでいるので、Web系であればスタックを問わず参考になるかと思います。
講座を選んだ基準
今回紹介する講座は、次のような基準で選んでいます。
- バックエンドエンジニアにとって普遍的であること
- 特定の言語やフレームワークに強く依存しないこと
- 日本語で解説されていること
- その分野の知識が少ない初心者でも理解しやすい構成であること
紹介する講座の順番も、理解のしやすさや知識の繋がりやすさを意識しています。学習の流れとしても、無理なく追える構成になっているはずです。
それでは、学ぶ順番に沿って一つずつ紹介していきます。
1. Git
米国AI開発者がやさしく教えるGit入門講座
まずは、チーム開発において欠かすことのできないGitの講座です。
Gitの講座は数多く存在しますが、この講座は、1本でGitの基本操作から応用的な使い方、GitHubを使ったチーム開発の流れまでを網羅的にカバーしています。
特に、「現場ではどう使われるのか」という視点で解説されている点が印象的でした。操作はコマンドベースですが、豊富な図解によって、内部の動きやブランチの関係も視覚的に理解できます。
Gitに関してはこの1本で十分だと思いますが、後半の応用編まで一気に理解しようとすると負荷は高めです。最初は基本編を中心に進め、必要に応じて後半を拾っていくくらいの進め方が良いと思います。
2. Linux
初心者OK!Linux入門:実務で必須の知識を網羅
クラウドやDockerなど、Linuxは多くの場面で前提となる基盤技術です。バックエンドエンジニアなら早い段階で腰を据えて学んでおきたいところです。
この講座は、Linuxを触ったことがない人でも無理なく理解できるように構成されています。単なるコマンドの使い方だけでなく、カーネルやシェルなど裏側の動きを含めて解説されているため、なぜこの操作が必要なのかを意識しながら学べます。
ファイルシステムやパーミッション、プロセス管理なども体系的に触れられており、Linuxを基礎から整理したい人には最適な内容です。
一点注意するとすれば、VirtualBoxを使った環境構築の説明はMac向けが中心です。Windowsユーザーの場合は別途調べながら進める必要があります。
3. ネットワーク
AWSで学ぶネットワーク入門―アプリケーションエンジニアも知っておきたい、トラブルシューティングの必須知識
バックエンドの開発では、ネットワークの問題は避けて通れません。APIが繋がらない、リクエストがタイムアウトするなど、原因がコード以外にあるケースも多く、最低限のネットワーク知識がないとトラブル時に苦労します。
この講座は、教科書的なネットワーク知識ではなく、アプリケーションエンジニアが実務で直面しやすいネットワークの問題に焦点を当てているのが大きな特徴です。
よく遭遇するトラブルを題材に、まずどこを疑うべきかを学べる構成になっています。
AWSを題材にしていますが、操作や前提知識の説明が丁寧なので、AWSに慣れていなくても問題ありません。
考え方自体はAzureやGCPなど他のクラウドでも共通するため、クラウド上のアプリケーションを扱うならとてもおすすめです。
4. SQL
【22日間で学ぶ】SQL文、分析関数、テーブル設計、SQLチューニングまで MySQLで覚えるSQL実践講座
SQLも使う機会の多いスキルですが、O/Rマッパーに依存しているとなんとなくSQLがわかるという状態のままになりがちです。
この講座は、SQLを初めて学ぶ人から、きちんと学び直したい人まで幅広く対応した内容になっています。講座時間が20時間近くあるので、腰を据えて取り組みたい人向けです。
実際にMySQLを使って手を動かしながら進む構成になっており、基本的なSQL文だけでなく、ウィンドウ関数などの応用的なSQLやテーブル設計、SQLチューニングまでカバーしている点が特徴です。
SQL初心者はもちろん、SQLやDBに苦手意識があるエンジニアにも向いている講座だと感じました。
5. Web API
ゼロから学ぶ WebAPI 開発:設計・実装・運用の基本
この講座は、バックエンドエンジニアなら誰もが経験するWeb APIの設計や実装について詳しく解説しています。
「ゼロから」というタイトルの通り、HTTPの仕組みから丁寧に解説してくれるので、初心者でも問題なく進められるはずです。いきなり実装に入るのではなく、Web APIとは何か、どこまでをAPIの責務と考えるのかといった部分を整理しながら進んでいきます。
ハンズオンも多く、キャッシュ・認証・CORSなど、実務でよく登場するテーマを実践的に扱っている点もよかったです。
API設計や運用の実務におけるベストプラクティスを知りたい人におすすめです。
6. 認証・セキュリティ
手を動かして理解する!OAuth2 / OpenID Connect の基礎と活用
OAuth2やOpenID Connect(OIDC)といった認証周りの技術に苦手意識のあるエンジニアは多いと思います。私自身も、全体像を理解せずに認証機能を開発していた時期がありました。
この講座では、OAuth2からOIDCへと順を追って説明しているので、これまで断片的に知っていた知識が少しずつつながっていく感覚がありました。
後半では認証サービスのAmazon Cognitoを使ってOIDCを実際に扱います。概念だけでなく、実装に落として理解することができる点がよかったです。
認証周りの知識に不安がある方におすすめの講座です。
7. オブジェクト指向
オブジェクト指向の原則1~3
オブジェクト指向は、DDDやクリーンアーキテクチャといった設計手法の土台にもなっている考え方です。設計について学ぶなら、まずはオブジェクト指向の原則を理解しておきたいところです。
この講座では、全3回にわたってSOLID原則を深掘りして解説しています。説明にはC#のコードが使われていますが、オブジェクト指向言語の経験があれば十分に理解できる内容です。
良くない設計や改善の仕方を具体的なコードで確認できるため、抽象的な原則が実装と結びついて理解しやすい構成になっています。
ただし、カプセル化やインターフェースといったオブジェクト指向の基礎知識が前提になる点や、C#の開発環境構築には触れられていない点には注意が必要です。
8. Docker
理解して使う!Docker入門+応用
この講座は、Dockerの全体像を整理しながら体系的に学べる点が特徴です。Dockerfileの書き方から、Docker NetworkやVolume、Docker Composeまで一通り扱っており、Dockerで何ができるのかがわかりやすい構成になっています。
前提知識も丁寧に解説してくれるので、Docker初心者でも無理なく進められます。実務を想定したハンズオンもあるので、実際の開発や運用でどう使うのかを具体的にイメージしながら学べます。
Dockerを触ったことがない人だけでなく、何となく使ってきたがいまいち全体像がわかっていないと感じているエンジニアにも向いている講座です。
9. CI/CD
GitHub Actionsで学ぶCI/CD入門
多くの現場で使われているGitHub Actionsを題材に、CI/CDの基本を一通り学べる講座です。「ビルドとは何か」といった前提から説明してくれるため、CI/CDにあまり触れてこなかった人でも理解しやすい構成になっています。
AWSを用いたハンズオンが豊富で、実際に手を動かしながらパイプラインの動きなどを確認できる点も良かったです。
ただし、Cloud9の新規利用が終了した影響で、環境構築に戸惑う可能性はありそうです。代替手段の説明も用意されていますが、購入前に講座概要やレビューを一度確認しておくとよいでしょう。
10. DBパフォーマンスチューニング
半日で学べる DBパフォーマンスチューニングのキホン
SQLチューニング自体は、【22日間で学ぶ】SQL文、分析関数、テーブル設計、SQLチューニングまで MySQLで覚えるSQL実践講座の中でも触れられていますが、この講座はSQLの書き方というよりは、DBパフォーマンスをどう考えるかという視点に特化しているのが特徴です。
講師の長年の経験をもとに、実務でつまずきやすいポイントや、どこから疑うべきかといった判断軸が整理されており、特定のDBMSに依存しない汎用的な内容となっています。
ハンズオンはなく、講座時間も2時間程度とコンパクトなので、パフォーマンスチューニングに少しでも興味があるなら気軽に取り組める講座だと思います。
おわりに
今回紹介した10講座は、約5年かけて学んできた中で、特に受けてよかったと感じたものばかりです。どれか1本でも、今の自分に必要そうなものがあれば参考にしてもらえたら嬉しいです。
なお、ブログの方では、C#初心者向けにおすすめUdemy講座を順番付きでまとめた記事も用意しています。こちらも参考にしてみてください。
さらに、Udemyの個人向け定額プランを実際に使ってみて感じたメリットやデメリットをまとめた記事も書いているので、個人向け定額プランが気になっている方はこちらも参考にしてみてください。