前回の「Intel Edisonで超音波距離センサを使ってみる」では
「GROVE - 超音波距離センサ」が使えなかったので、今回は Raspberry Pi 3 で試してみます。

GrovePi+ 取り付け

Raspberry Pi 3 に対応しているって書いていないけど、GrovePi+ を取り付けてみます。

GrovePi+の裏側は、USBポートに触れる部分に絶縁テープを貼りました。

合体！

GrovePi の設定

まずは、もろもろ最新に。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade

GrovePi ソフトウェアをインストール

公式サイト通りにソフトウェアを取得してインストールする。

$ cd /home/pi/Desktop
$ sudo git clone https://github.com/DexterInd/GrovePi.git

$ cd GrovePi/Script/
$ sudo chmod +x install.sh
$ sudo ./install.sh

インストールが終わると勝手に reboot する。

ファームウェアの Update

ファームウェアを Update しろと公式サイトに書いてあるので、続けて実施します。
まずは、Update 前にバージョンを確認。

$ python grove_firmware_version_check.py
GrovePi has firmware version: 255.255.255

なんか変な値になっている。

ファームウェアを Update する。

$ cd /home/pi/Desktop/GrovePi/Firmware
$ sudo chmod +x firmware_update.sh
$ sudo ./firmware_update.sh

正常に終わったら、ファームウェアのバージョンを確認する。

$ cd /home/pi/Desktop/GrovePi/Software/Python/
$ python grove_firmware_version_check.py
GrovePi has firmware version: 1.2.2

バージョン 1.2.2 になったけど、これでいいのかな？

GrovePi+ の確認

公式サイトにしたがって Raspberry Pi が GrovePi を検出できることを確認する。

$ sudo i2cdetect -y 1

これで検出できているらしい。

Lチカでも確認する。（Python スクリプトがインストールされていました。）

$ cd /home/pi/Desktop/GrovePi/Software/Python
$ python grove_led_blink.py

OFFから

ON！！！

上手くいったみたい。
超音波距離センサ用の Python スクリプトもあったので確認する。

$ python grove_ultrasonic.py

いい感じですね。

Python だったら超簡単！！！

Node.js でもやってみる

前回の「Intel Edisonで超音波距離センサを使ってみる」は Node.js でやったので、
Raspberry Pi 3 でも Node.js でやってみます。

Node.js をインストール

# Node.js のバージョン確認
$ node -v
v0.10.29

# 古いのでバージョンアップする
# まずは削除
$ sudo apt-get --purge remove nodejs

# nodebrew をインストールする
$ curl -L git.io/nodebrew | perl - setup

# nodebrew を PATH に通す
$ vi ~/.bashrc
# この行を追加
export PATH=$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH

# PATH を追加したので
$ source ~/.bashrc

# Node.js の安定版をインストール
$ nodebrew install-binary stable

# インストールされているバージョンを確認
$ nodebrew ls
v6.3.1

# このバージョンを設定
$ nodebrew use stable
use v6.3.1

# Node.js のバージョン確認
$ node -v
v6.3.1
$ npm -v
3.10.3

GrovePi for Node.js

Node.js 用のパッケージをインストールします。

$ mkdir ultrasonic
$ cd ultrasonic
$ npm install node-grovepi

Node.js で確認

コードはこんな感じです。

ultrasonic.js

var GrovePi = require('node-grovepi').GrovePi

var Board = GrovePi.board
var UltrasonicDigitalSensor = GrovePi.sensors.UltrasonicDigital

var board

function start() {
    console.log('starting')

    board = new Board({
        debug: true,
        onError: function(err) {
            console.log('ERROR')
            console.log(err)
        },
        onInit: function(res) {
            if (res) {
                // Ultrasonic Ranger
                var ultrasonicSensor = new UltrasonicDigitalSensor(4)
                ultrasonicSensor.stream(100, function(res) {
                    console.log(res)
                })
            }
            else {
                console.log('TEST CANNOT START')
            }
        }
    })

    board.init()
}

function onExit(err) {
    console.log('ending')
    board.close()
    process.removeAllListeners()
    process.exit()
    if (typeof err != 'undefined') {
        console.log(err)
    }
}

// starts the test
start()
// catches ctrl+c event
process.on('SIGINT', onExit)

ちゃんと取れました！！

まとめ

Intel Edison で苦労したことが、Raspberry Pi 3 では簡単にできました。
Raspberry Pi 3 は Pi 2 より高性能になってますし、Wi-Fi や Bluetooth 4.1 も標準搭載されています。
そのせいで消費電力が高くなっているようですが。。。
ただ、扱いやすさや情報量の多さでは Intel Edison より Raspberry Pi 3 のほうがいいなと思いました。
あと、価格も安いしね。

Wi-Fi や Bluetooth 等で簡単にネットワークや他デバイスに接続できるので、
これから色々やってみたいと思います。