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それでもFirebaseを使うべき5つのメリット

Last updated at Posted at 2017-05-21

背景

先日、『Firebaseをやめた4つの理由』という記事が出ていて、注目を集めていた。
確かにFirebaseではこちらに書かれているような圧倒的に弱い部分があるのは確かである。
しかし、以下に示す5つのメリットを考えたときに、本当に導入しないのは適切かという想いがあり、この記事を書き起こした。

5つのメリット

① 機能の組み合わせで他ツールで難しいことが可能に!

例えばFirebase Analyticsのはじめにのページに以下の記載があるが、このように特定のユーザーにのみ絞って画面の出し分け/ABテストや通知を送ることが可能になる。
また、その特定のユーザーをクラッシュしたユーザーやある通知を受け取ったユーザー、コンバージョンしたユーザーとすることもできる
そして、これらはFirebaseだからこそ容易に実現できることであり、他のツールでは労力を要したりそもそも実現が難しかったりする。

Firebase Crash Reporting
Firebase Analytics はクラッシュが発生するたびにイベントをログに記録します。バージョンごとや地域ごとにクラッシュ発生頻度を把握できるため、影響を受けるユーザーに関する洞察が得られます。また、クラッシュが複数回発生しているユーザーのリストを作成し、そのリストを対象に Firebase Notifications を送信することもできます。

Firebase Notifications
Firebase Analytics は Firebase Notifications に対応するイベントのログを自動で記録したり、実行した各キャンペーンの効果に関するレポートを作成したりすることができます。

Firebase Remote Config
Firebase Analytics のユーザー定義を使用して、複数のバージョンを用意することなく、ユーザー層ごとにアプリの動作や外観を変更することができます。

② 実装コストのかかる機能も簡単に実装可能!

認証機能やプッシュ通知など、従来実装に負荷がかかっていた機能も容易に実装が可能である。
プッシュ通知やクラッシュレポートに至っては、ライブラリをアプリに入れるだけで使えるようになる。

③ Googleがモバイル端末用プラットフォームとして強く推進!

従来、Googleの独立ツールであったApp IndexingやCloud Messagingを、Firebaseの機能の1つにするなど、Firebaseをモバイル端末用プラットフォームとしてGoogleは強力に推進している。
また、直近のGoogle I/O 2017でも買収したTwitterのモバイル開発プラットフォームであった『Fablic』のノウハウを活かすことを筆頭に様々な機能の成長に振れられていたり、リリースノートを見ても活発な更新がなされていたりと今後更なる成長が見込める。

参考:
Google、Twitterのモバイル開発プラットフォーム「Fabric」を買収、モバイルバックエンドサービスの「Firebase」に統合。Firebaseのクラッシュ解析機能など強化へ - Publickey
What’s new from Firebase at Google I/O 2017

④ エンジニア以外もWebコンソール上から容易に機能の使用可能!

一度、実装を行えば、プロダクトオーナーやマーケターなどビジネスサイドの人間でも、FirebaseのWebコンソール上から通知を送信したりABテストのラベルを変更したりすることが可能になる。
そのことで、その部分におけるエンジニアの負荷も低減できる。

⑤ 年齢・性別などがAnalyticsを導入するだけで解析可能に!

こちらのページに記載されているように、以下のユーザーの情報がFirebase Analyticsを導入するだけで解析可能になる。

アプリのバージョン
端末の機種
性別
年齢
興味 / 関心
OS バージョン
新規 / 既存

性別・年齢を筆頭に、アプリによっては従来取得困難だったプロパティを解析できるのは大変な強みであると思う。

まとめ

上記記事で出てたようなFirebaseを使わない理由もわかるし、自身も『Firebase AnalyticsのイベントプロパティはWebコンソールで反映されない』や『Firebase Analyticsの真面目なユーザープロパティ戦略』の記事で、FirebaseのAnalyticsが弱い話をしていたこともあるように実際に弱い部分も確かにある。
しかし、Firebaseはメリット③でも触れたように、成長の過程で頻繁な更新がなされているし、他ツールとの使い分けで弱い部分は補えばいい。
こんな使えるツールを弱い部分が目立つからと相手にしないのは、一方で実に惜しいと自身は思う。


記事をお読みいただき、ありがとうございました!
もし参考になったと感じましたら、どうか「いいね」よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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