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Firebase Analyticsの真面目なユーザープロパティ戦略

Last updated at Posted at 2017-05-04

ユーザープロパティはFirebase運用の一番のボトルネック

いきなり怒りから入る文体もなかなかないが、ユーザープロパティはFirebaseの運用を考える上でコアの機能(特にRemote Configと組み合わせてのABテスト)でありながら、ボトルネックになるリスクが非常に高い。

特にやばいのが以下の仕様である。

  • ユーザープロパティは一度作成したら、ユーザプロパティ名を修正できない。
  • ユーザープロパティは一度作成したら、削除できない
  • ユーザープロパティの作成上限は25個である。
  • ユーザープロパティ名の文字上限は24文字である。

引用:
ユーザー プロパティを設定する
setUserProperty()

ユーザープロパティ戦略

上記より運用に際し、慎重に戦略を練らなければいけない。
ユーザープロパティで使用されると想定されるのが、そのままの意味だがユーザーのプロパティ(例えば、性別・地域など)、ABテストのフィルタとして使用される場合の2パターンである。

参考:
【Android】Firebase RemoteConfig + Firebase AnalyticsでABテストを試す

なお、前者のユーザーのプロパティとしての使い方で、もしアプリ内の情報の変更依存でRemoteConfigを使用する場合(例えば、地域情報を変えるとそれに応じてRemoteConfig値変更)、必ず必要となるので尚更意識する必要がある。
ユーザーリストも性質として一度その対象になったら永続的にそのメンバーとなるため、やはりこの場合はユーザープロパティを使わざるを得ないのが実情である。

参考:
ユーザーリスト

以下、戦略を書いていく。

1. 将来的にも使用がせいぜい数カ所に限られる場合

そのまま以下のプロパティ名で設定する。

・ユーザのプロパティとして利用する場合
「プロパティ名」

・ABテストのフィルタとして利用する場合
「AB_画面名_ABテスト事象名」(24文字制限が非常にネックになる
→ RemoteConfig値もこちらと全く同じに合わすと運用しやすい。

2. 将来的にユーザープロパティ25個を超える可能性が少しでもある場合

この場合、1.のような戦略は当然難しい。

自身が考えているのは以下の戦略である。
「ユーザーのプロパティとして15個、ABテストのフィルタとして10個。
計25個をユーザープロパティとして設定する。」

→ ユーザーのプロパティは、それ自体の用途以外にもRemoteConfigと組み合わせてあえて設定する可能性があるため、多めにとる。

それぞれのネーミングは、「Prop1」「AB1」みたいなシンプルなものにし、管理をしやすくする。
→ それぞれの変数がどのように使われているかユーザープロパティの『説明』設定部分で管理する。

所感

やはりこのユーザープロパティの仕様は不満が噴出しているし、Firebaseを考える上でもかなり致命的な気がする。。
仮に上記2.の戦略を適用したとしても、扱えるABテストは10個のみ。今後仕様の変更がなければ、正直きついと思う今日この頃です。


記事をお読みいただき、ありがとうございました!
もし参考になったと感じましたら、どうか「いいね」よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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